2019/09/07 のログ
ご案内:「異邦人街:海水浴場」に東雲 七生さんが現れました。
ご案内:「異邦人街:海水浴場」に深雪さんが現れました。
東雲 七生 > 勢い余って向かい合って抱き締めてみたは良いものの。
一糸まとわない異性の身体なんて触れた機会も無い七生は早くも困窮極まっていた。
抱く力を強めても弱めても、僅かに動くだけでも深雪の体の柔らかさが直接伝わってくる。
逆にこちらの鼓動がどんどん早まっている事も深雪に伝わっているのだろうかと考えて、七生は耳まで赤くなっていた。

「……あ、あのさ。……やっぱ、ちょっと恥ずかしいね。」

あはは、と苦し紛れに笑いつつ、七生は深雪を見上げる。
深雪も多少は恥ずかしがっていてくれれば気が楽になるのだけど、と淡い期待を込めつつ。

深雪 > 七生の身体を、こんなに近く、そして強く感じたのは初めてだったかもしれない。
初めに見た時は、小さく可愛らしい男の子。そんな印象でしかなかったのだが、今は違う。

「………あら、それなら離れる?」

一瞬だけ言葉に詰まったのは、そんな七生の身体や温かさを感じて、心地よいと思っていたから。
そして、七生も同じように、自分の身体を感じているのだろうと、そう思ったから。

「……………。」

確かに、恥ずかしい、と思う。けれど、深雪はそれを顔に出さなかった。
言葉では強気に出つつも、自分から離れようとはしない。
しおらしい、と言えるくらいに、七生に全てを委ねていた。