2020/07/10 のログ
ご案内:「スラム・路地裏の袋小路(過激描写注意)」に妃淵さんが現れました。
妃淵 >  
まったく、人が珍しくリア充して気分よく返ってきたと思えばこれだ
いたいけな少女を路地に追い込んで、一体何が楽しいのやら

「──で?」

ぷぅ、とガムを膨らませ、憮然とした態度の少女
そしてその、小柄な少女を囲むように、おそらくは違反部活の生徒が5人

『お前らが住んでるトコに置いてった女だ。どこにやった』

男のうちの一人がそう問いかける
随分と凄んだ表情だ。人の数人は殺っているんじゃなかろうか…

「あー…?あのラリったアーパー女のこと言ってんのか?
 知らねえよ。どっかいっちまった」

ぱむ、とガムが弾け、もぐもぐしながらそう答えると……男は苛立ちを顕にしていた

妃淵 >  
実際は確か、公安が乗り込んできて保護していったはずだ
乗り込んできた理由は、確か別件の、どうでもいい理由だったはずだが
まぁそこまでこいつらに教えてやる義理もなにもないので、言わないが

男達5人は何か深刻そうな顔でしばし内輪で話はじめた

「…帰っていいか?シャワー浴びてーんだけど」

『いや、もう少し聞きたいことがある』

帰ーるか、と一歩踏み出そうとすると、その前を塞がれる
やや苛ついて蹴り飛ばしそうになったが。睨めつけるだけでカンベンしてやろう

妃淵 >  
「しつけーな、その女のことはそれ以上しらねえよ」

なんなんだこいつら。と溜息をつく
ただの二級学生であることは十分察しがつくが

『女が持っていたはずの賽子の行き先について、知ってることを話せ』

ぴく、思わず賽子という単語に反応する
確かにあの女は賽子を持ち歩いていたが、あれがなんだって言うのか
賽子はパーカーのポケットにねじ込んだまま、その存在を忘れていた

『知ってそうな反応だな。話せ』

面倒くさいことに目敏いやつも混じっていた

「──そりゃ、金次第だな」

どうやらアレは良い品物らしい
なのでふっかけてやろうと、切り出す

妃淵 >  
ついでによいことを思いついた
このポケットの中にいれっぱなしだった賽子を振って、その出目で金をせびってやろう、というグッドアイデア

「浅ましく思うなよ?ガメついのは此処で生きる知恵の一つだ。
 お前らの探してるモンはこれだろ。せっかくだ、運試しってことでコイツで出た出目で──」

ポケットから賽子2つ、取り出して手の上で踊らせる
が、その言葉を言い終わるより早く───

『寄越せ!!』

男達5人が、一斉に襲いかかった

妃淵 >  
「──!?」

こいつら、こんな狭い場所で何の迷いもなく──

どう考えても同士討ちになるだろ、と後ろに飛び退いたがなんのことはない
全員が全員、互いの振り抜いた攻撃を見切って躱し、次の動作へと移っている
そんなこと、並の動体視力や運動神経で出来るわけがない
──もっと言うなら、人間技じゃない

「んだ…ッ、てめーら!!」

繰り出される攻撃をいなし、躱し、すり抜ける
一人一人なら物の数ではないが相手は5人、しかも意味不明に動きが"キレ"る
徐々に、壁際へと追い詰められてゆく

妃淵 >  
「っ…チョーシに──…」

ゆら…と
少女の身体に黒紫色の炎が揺らぎはじめる

「乗ンな!カスがッ」

狙いすまして、一人の顎を思い切り前蹴りで蹴り抜く
鈍い音が路地裏に響き、男の一人はそのまま、後ろへと倒れ込む
──軽く顎は砕けただろう、それも、バラバラに

一人やられれば、他は一旦落ち着くものだ
多対一なんて別に初めてというわけでもない
…が

「…んな…ッ!!」

他の4人はまるでその1人を意に介した様子すらも見せない

「(何なんだ、こいつら)」

やられた仲間に視線すらも向けないのはさすがにイってんだろ──

妃淵 >  
クソが、もういい
わざわざこんなヤツらの話を聞いてやった自分が、まぁ、随分と──甘かった
普段ならこんなに気は抜かない、最近つるんだあいつのせーだ

「──ツブすぞ。テメー」

背後に揺らぐ黒紫の焔が、一際勢いを増して───

妃淵 >  
───………

「なんだったんだマジで。クッソ、無駄に疲れさせやがって…」

あの後、顎を砕いたヤツが起き上がってくるだの、
両腕を圧し折ったやつがまだ掴みかかってくるだの、
まるでゾンビでも相手にしている気分にさせられた

それでも今は全員くたばったのか、5人とも地面に倒れ伏している

「どこの違反部活かしらねーが、殺しといたほうがいいんじゃねーかこいつら……」

怪訝な視線を横たわる5人に向けながら、深くため息をつく
精神の高揚が落ち着くとともに、ドス黒い炎もまた消えてゆく

妃淵 >  
「あークソ…無駄な体力使わせやがって…」

ポケットをごそごそと漁り、賽子を取り出す
…ナンの変哲もない、普通の、ただの賽子だ

「こんなモンがなんだってんだ?」

目深に被ったフードの奥からそれを見つめて…

無言で、背後に向けて足刀を振り抜いた

妃淵 >  
少女の背後で、肉が潰れるような音と共に、頭部の捻れた男がどさりと倒れる

「…マジでゾンビなんじゃねーだろな……」

気持ち悪ィ、と吐き捨て、賽子をその場に捨てる
…放り投げることに薄気味悪さを感じ、そっと地面に、置くようにして

妃淵 >  
「…超めんどくせーけど、兄貴に一応連絡すっか…どこで何やってんだかしらねーけど」

再び大きく溜息をつき、現場から離れようと──

ガクン、と姿勢が崩れた

「!?」

倒れていた男が、足首を掴んでいた
別の男もまた、パーカーの袖を、
また別の男が、その長い髪を

どいつもこいつも気絶させた
サイテーでも数十分はおねんねしてるはずだ、人間なら!

ご案内:「スラム・路地裏の袋小路(過激描写注意)」に持流 童男さんが現れました。
妃淵 >  
「ッ……ウゼー!!!」

再び湧き上がる黒紫の焔
その勢いは先程の比ではなく───

それから起こった出来事は、
乱撃そのものに炸薬が混ざったような、轟音を立て続けに響かせながら、
狭い路地が黒煙に覆われるほどの、破壊

持流 童男 > 「何やってるでござるか!!!」

騒ぎが会ったのでいつものごとくパトロールしていたらスラムの路地裏の袋小路で、騒ぎが会ったのを教えてくれた人がいたらしく急遽駆けつけたが、轟音と黒煙が見たのを見て

「なにが・・・!!フェイエン・・・殿・・・?」
と言いつつも、困惑しつつ現状を見つつ

「何があったのでござるか。フェイエン殿」
真剣な顔をしつつも、フェイエンさんに真摯に現状に何があったか聞きつつ。
異形の賽子ベルトは腰に巻き付けている。

妃淵 >  
「………あ゛ァ? なんだ、テメーは…」

フードの奥でギラつく血の色の眼
全身から立ち昇るような黒紫の焔を噴き上げて

その手には、おそらく息絶えているのだろう、首がひしゃげ、捻じ折られた男の姿

「目障りなンだヨ…消えろ!!」

怒りに我を忘れているのか、二度ほど言葉を交したハズの童男を視界に収めつつ、そう吠える
現れた"新たな敵"として認識された童男にへむけ、手に持っていた男を投げつけた

持流 童男 > 「っっ!!!話ができる状態でないでござるか・・・!」

ギラつく目を見つつ、全身から立ち上る黒紫の炎を見つつ。
助けねば・・!!何があったかはそこから聞く!!

「・・・・フェイエン殿、お主はいつもどおり、狡猾にいたずらっぽく笑ってたほうが、可愛く笑ってたほうがいいでござる。だから!!!」

ベルトは使わない。限界になったら使う

「その笑顔を取り戻すために、某も覚悟をしよう。
お主を止めるでござる!!本気で来い!!!!フェイエン殿!!!」

にっと快活に笑いながら、シュートスタイルを取りつつ。
こちらも本気の構えを取りつつも、投げられた男を、避けて。
戦闘状態に入る。守るために戦うために。

妃淵 >  
「ウゼー…雑音が、消してやるヨ──」

ギラついた紅い視線が軌跡を描くように、その踏み込みに追随する
常人を遥かに上回る筋繊維の密度
それが生み出す瞬発力はアスファルトを深く抉り、弾き飛ばす

さながら弾道弾<ミサイル>の如く、童男へと一瞬でその距離を詰めたフェイエンは一切の迷いなく前蹴りを放った
冴えているなら、その蹴りからすらも黒紫の焔が迸り、それを受けることが"絶対に危険"であると察知できるだろう

異能"防禦不可<ガードレス>"
硬度、剛性、防御力、耐性、存在強度──
あらゆる概念を含め溶断・破砕せしめる異能の力
少女の身体から噴き上げるソレは、その異能が最大限に発揮していることを意味する

持流 童男 > 「っ!!!」
迎え撃とうとしつつも、今までの戦闘の直感がいう。この一撃を受けるな!と、
直感の通りにしゃがんでそのフェイエンさんの前蹴りを、その一撃を避けようとする。

「この一撃は受けたらまずそうでござるな!」
かすかに、冷や汗を垂らしつつも。快活に言いながらも。

妃淵 >  
前蹴り
それは自分の正面に向けて繰り出す蹴りのことを指す
足が伸び切るほど強烈に前方へのベクトルを持つそれは、まるで槍のように突き刺さる必殺の一撃にも似る

童男は、しゃがんだ
童男の頭の真上を砲弾のような蹴りが通過して……

「………」

状況的に見ると自然であり、童男にそのつもりがあったかどうかは定かではないが
顔をあげた童男の眼の前にはフェイエンの薄紫色のショーツがあるはずである

持流 童男 > 「なんて一撃でござるか!!いい蹴りでござるな!」

と言いつつも砲弾のような蹴りを頭上が通過したのを感じつつ

目の前を見ると、フェイエンさんの薄紫色のショーツがあるのを見て
「・・・・ぶっっっっっっっっっ!!!!?!?!?!?」

と言いつつも、顔を赤面させつつ、大きく飛び退く。

「すまぬ!フェイエン殿そのつもりはなかったのでござる!!」
と顔を赤面させつつ言いつつも、フェイエンさんから目は離さない

妃淵 >  
「…あぁ?テメー何…──」

顔を赤くしている様子を見れば、なんとなく頭を過ぎる何か
少女の背後に燃え盛っていたモノが、わずかに沈静化する

「…タダ見は、極刑だな」

大きく飛び退いた童男へと目掛け
先程と変わらぬ瞬発力を活かした多角的な動きで距離を詰める
地面、壁、とフェイエンが蹴った場所が爆ぜながら、童男へと迫り──

続けて放たれたのは、顎先を狙う廻し蹴り──水平に高角度を薙ぎ払う、一撃
先の一撃程ではないが、やはり異能は発現している。受けるのは、危険である

持流 童男 > 「うおお!?見たくて見てたわけじゃないんでござるがぁ!!?」
と言いつつ飛び退いたところを多角的な動きで距離を詰められた。

「流石、フェイエン殿でござる。このスラムの地形をうまく活かして、それを戦闘に組み込むとは。」

感心しているのをよそに、顎先を狙う回し蹴りの一撃が、持流を襲おうとする!。異能を発現しているのを見て。

「回し蹴りなら・・・!こうでござる!」
思い切りしゃがみ前転の容量で前に転がりながら!、そしてフェイエンさんの一撃を、避けようとする!

「やっぱりお主はその調子がいいでござるよ。フェイエン殿!!可愛いでござるな畜生!」
冷や汗を垂らしながらも、ニット笑いながらも

妃淵 >  
廻し蹴りを回避する童男
前転によって互いの位置を交換する形になるだろうか

「逃げるのだきゃ一人前だな」

徐々に平静を取り戻しているのだろう
吹き上がる程だった黒炎はなりを潜め、やや燻る程度まで落ち着いている
つまり、精神の高揚も落ち着いている、ということだが──

「見たくて見たわけじゃないってなら、見ないで済むようにしてやろうか?」

そう言うとおもむろに
パーカーの裾に両手を滑り込ませ、するりと、細い太ももを辿るようにして薄紫色のショーツが降ろされる
パーカーの丈が長いからこそ見えはしないが──するすると、あげた片脚を通過して、脱ぎ去ってしまう

「なんでこんなトコに来たか知らねーけど、フーキは基本的に俺らの敵だぜ、童男」

口調もいつも通り、名前を呼ぶところを見れば、相手のこともちゃんと認識しているだろうことは見て取れる
片手で指にひっかけたショーツをくるくると踊らせながら、そんなことを宣いつつ、今度は歩いて近寄ってゆく

持流 童男 > 「おお、フェイエン殿、落ち着いてきたでござるか・・よかったでござざざざざ・・・」
心底安堵した声を言いつつも

薄紫色のショーツが降ろされるのを見て、
1秒2秒、フリーズして、はっ!!?!っとなって

「正気を取り戻したのはいいのでござるが。とりあえず一回履いてくだされでござる!?フェイエン殿!?」
と言いつつも、あわわわしながらも近寄られよう。

「そりゃ、ここで趣味のパトロールしてて黒煙が立ち上ってるのみて来たでござるよ。でそこでフェイエン殿が、いたから何があったのか聞こうと思ったのでござる。助けなきゃってなって。」

恥ずかしげも無く、言いつつ。

「こう・・某の友人でござるから。某が思ってるだけかも知れないでござるが。ただ何があったかは聞きたいでござる。教えてもらっても大丈夫でござるか?。怪我はないでござるか?」

真摯に目を見つつ、

妃淵 >  
「ナンだよ?見たくて見たんじゃねーってっから見ないで済むよーにしてやったんじゃん」

そのかわり別のものが見えてしまうが、当然、からかっているだけである

「友人~お前が?馴れ馴れしいヤツだな…
 怪我なんかしてねーよ。してんのはさっきブン投げたヤツと後ろに転がってるゴミ4つだけだ」

そう言って親指で後方を指し示す
どいつもこいつも再起不能、調べれば違反学生であることはわかるだろうが…

「何があったもクソも知らねー。
 賽子がどうのこうので絡まれて見せてやったらラリって襲ってきたんだよ」

持流 童男 > 『賽子・・・?』
と言いつつも怪訝に言いながらもベルトから賽子を取り出しつつも、
「こんな感じの賽子でござるか?」
と異形の賽子をフェイエンさんに見せて。

再起不能になっている違反学生達に手錠をかけて応急手当と初級のヒールをしてから。
「ともかく、フェイエンさんが無事で良かった・・・本当によかったでござる。お主が乱暴されてるのかと思ってたでござる・・」
心底安堵したように言いつつも、

妃淵 >  
「……って言われても見た目はフツーの賽子だしわかんねえよ」

なんでお前ベルトに賽子いれてんの?てなもんである

「気になるならそのへんに転がってるから持って帰れよ。
 無駄な火種になるし俺にはいらねーもんだし」

4人ほどが倒れているところを指差す
よーく目を凝らせば、賽子が2つほど転がっていることに気づくだろう

「バーカ誰にモノ言ってんだ。こんな程度のカスにヤられるかよ。
 あー、無駄な体力使って腹減ったしとっとと帰るわ……」

やれやれ、と嘆息し踵を返す
あんなナリでも風紀委員らしいし、後は任せといてもいーだろ、と

持流 童男 > 「おう!!任せるでござるよ」
と言いつつも2ほど転がっている賽子を持ち上げてベルトに入れる
ダイス×2!!!!!という荘厳な音声がベルトから流れて。

「おう!ありがとうでござる。」と言いつつ4人を抱えて風紀委員に連れて行くまえに、
フェイエンさんに呼びかける

「フェイエン殿!今度ご飯をおごるでござるよ!ショーツ見てしまった詫びでござる!」
快活に笑いつつも、フェイエンさんに対してご飯をおごる約束を取ろうとする。

妃淵 >  
「あー、はいはい…でけー声で言うなよそんなこと」

ベルトに収納され謎の音声を発する賽子
結局がアレがなんだったのかはさっぱりだが

「──…まぁ、いいか」

火の粉が降りかからないことなら、気にしてもしょがない
降り掛かってきたなら、全力で蹴り返すだけだ、と

童男に背を向け、路地裏を後にした

ご案内:「スラム・路地裏の袋小路(過激描写注意)」から妃淵さんが去りました。
ご案内:「スラム・路地裏の袋小路(過激描写注意)」から持流 童男さんが去りました。