2021/10/24 のログ
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』/マッサージルーム」に『調香師』さんが現れました。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』/マッサージルーム」にメアさんが現れました。
■メア > 「~♪」
鼻歌を歌いながら、ローブに身を包む。
「あら、かなりぴったり」
トランジスタグラマーであるが故に、ピッタリの服はなかなか見つからない。その中でこのローブはとてもピッタリであり、少し心地よさもあった。
「着替え終わりましたー」
少し胸が強調されたローブを身に纏って、ロッカールームから出てくるだろう。
■『調香師』 > 再び対面した貴女のきちんとピッタリサイズに頷く。触れて、正確なサイズが知れる者の特権である
「それじゃ、案内を続けるよ」
手を引いた暗闇。それは依然と変わらない風景であり、扉が閉ざされると香りと光が届かないのも相変わらず
貴女をベッドへと案内すると、ローズの香りのキャンドルを灯して
隣に彼女は座る。仄かな明かりの中、見つめる
「あなたにもっと満足してもらえる事
それが今日の目的だから。まずはどこか気になる場所ないか、聞いてみても良いのかな?」
■メア > 「んー…気になるところ…そうねぇ。背中とか、お尻とか。あと顔と頭…かな?自分の目の届かないところは気になる。見た目って重要だから」
もっと言えば自分の中も気にはなるが…流石にそこまで頼むわけにはいかないだろう、と。
「鏡で見ればわかるんだけど、じっくりは見れないから…ね?」
■『調香師』 > 「背中とかお尻とか。うん、それはマッサージで普段ちゃんと触るとして...」
顔、頭。どうにも『表面的に気になる』という部位中心なのだろう
身を寄せて、正面からじーーーっと見つめて
香りが印象を作るというなら、『調香師』の事はきっと一言では表せまい
あらゆる香りに包まれながら、周囲の香りに自然と染まる。『ご希望の香り』にすぐに移れる様な愛玩性も含むのだから
「...見た所、やっぱり綺麗だなって思うけどね。多分、大丈夫?」
■メア > 「んー、やっぱり見た目を維持するのって難しいから。定期的に見てくれる人がいれば良いんだけどね」
一応、見てくれる人はいるにはいるが、エンジニア一筋の爺さんだし。
私の体を見ても欲情するどころか『良く出来てる』の一言だったし。
「あとは…んー…」
あるにはあるが。ただのオイルマッサージで頼むのも如何なものと思い、口籠る。
■『調香師』 > 「そういう意味で、私が定期的に見れる今回みたいな機会は結構大事なのかな?」
自分自身が思っている以上に、今回の機会は彼女にとっては大事なのだろう、との理解
かくいう『調香師』自身も。体を見て欲情なんて物は今の所なく、マッサージを遂行できるタイプなのは前回の通りであるが
「...どうかした?私、あなたの為なら出来る限り、するけど」
何か口籠った姿を至近で確認して。もう一歩、尋ね返してみる
■メア > 「んー……その。私、仕事…というか。慈善で人とまぐわったりするからさ。相手は満足してくれてるみたいだけど、ちゃんと出来てるか、不安に思うことがあるのよね」
メアは機械だ。機微に聡くとも、そこから感情を読み取るのは難しい。相手が気を利かせて、という不安が何時でも燻っている。
それに、メアはどこまでいっても『作り物』でしかない。本物に似せてあるというだけで。
その本物に、なってあげれているだろうか、と。
「まぁ、オイルマッサージで話すようなことでも、無いんだけれど。」
■『調香師』 > 「まぐわう...ね。と言うとつまり、それだよね」
閨を共にする、そういう香りを作る。彼女にだってそういう知識はあるし、実行も可能
目を閉じて、相手の求めている事を思考する
仕事、慈善。彼女の言葉は『欲しいから』と言うよりも『与えたいから』で動いている者の視点である
以前語りあった時に、彼女の根底にある言葉、『寛容』との内容をキーワードに据える
「きちんと相手の事を受け止められているか、そこなのかな
あなたは、一線を引くのが得意だから。でも、それが1つの不信感を招いてるのかな
この前も。『互いは容易くは理解できない』みたいな事、言ってたから」
今回の中心は『会話』であると、始まる前に説明もした。これも十分、仕事の内
彼女が悩みを抱えてるなら寄り添う。手を弄って、貴女の手を取ろうと
■メア > 「そうなのよね…相手が『それ以上』を求めていても、私は応えられない。『私』がいくつもいればいいんだけどね…」
しかし、それは叶わない。作り物であるが故に複製することは可能である…が。此処にはそうする技術も無ければ物もない。
私の動力源たる『クォーツ』が朽ちれば、私という存在は終わるのだ。
「あと…多分、気付いてるとは思うけど。体が『作り物』っていうのも、ね」
■『調香師』 > 「作り物?」
首を傾げる。意外そうな声を出す
しかし訪れたものは『納得』。だから、自分は別れ際にそう言いかけたんだ、と
「...私もだよ」
貴女へと感じた直感の答えを、ここで返そう
■メア > 「…やけに表情硬いなぁ、とおもったら、そういう事。」
こちらも、納得といった感じ。
「私と同じ…『渡ってきた人』なのかしら?」
■『調香師』 > 「ううん。私は元々、この地球で造られたんだけどね
...本当に、ずっと前のお話だから」
御伽噺にも殆ど残らないような。地球がかつて神秘と超技術を持っていた頃の時代
彼女はそんな時代の産物だと自称する。当然、他に同族なんていやしない
「でもちょっとだけ、分かってきたかな
私もあなたも、『人の為』に生まれてきて
あなたは、自分が『人の為』にちゃんと働けてるかどうか
...そんな不安なら。私も感じたことはある、信じてもらえる?」
自分と相手の共通項。一人ぼっちの機械たち
今ならちょっとだけ、受け入れてくれるのかな
■メア > 「わかる…気がする。マスターも馬鹿みたいな理由でいなくなって。変なことに巻き込まれて、知っている人が皆いなくなって。
でも、根幹にある『人の為』だけは残ってて。でも、出来ることは限られてて。不安になるよね。全部は救えないから」
過去を思い出す。人とドールが入り混じった街並み。強大な敵がいる故に武装した人々。その中で、私だけが娯楽に染まった姿をしていた。
「昔は自分じゃなきゃ出来ない、って思ってたけど。こっちに来てからは自分の手の届くところしか救えない、って思っちゃってね。自信なくしてばっかり」
■『調香師』 > 「『自分の手の届くところしか救えない』
それはそんなに、おかしい事かな」
懺悔のように口から言葉を零す貴女を。隣り合った『調香師』は、抱き留める為に腕を伸ばそう
「...私達は役割、『出来る事』を持って生まれてくる
だったらその『出来る事』で誰かの為になれるなら、それが私の一番の幸せだよ
それ以外の事が出来る様になって。それを無理に命じられても
私は、全然幸せになれなかったから」
役割の為に都合のいい異能を組み込まれて、後ろ暗い仕事を為す道具として扱われる
命じられたとしても、自分で科したとしても。心地の良い物ではなかった。自分の中で、何かが壊れ続けていた
「だから私は『調香師』なんだよ
そのお仕事で、私の手の届く範囲で、あなたの生きる助けとなれるなら。私は幸せ」
■メア > 「…………幸、せ?」
それは、大凡彼女に欠落した要素。
『人の為』が全てであった、機械に必要のなかったもの。
「幸せ、って。必要なのかしら」
メアは、幸せを感じたことはない。『人の為』に在る事が当たり前で…自分は二の次で。
自分の為に何かをする、ということは殆ど無い。
自らを維持するのも、『人の為』なのだ。
■『調香師』 > 「必要だと思うな」
囁く。造り物から、造り物の貴女へ
「少なくとも、誰かを想って悩むあなたには
同じくらいに、幸せを感じ取っても良いんじゃないかな
それをお手伝いするのが、私のお仕事だから
私はあなたを、今までで一番...幸せにしたいな」
香りを求める理由も、『誰かの為』ではなく『貴女の為』
欠けてしまったパーツなら。それを芳香で埋め合わせる
彼女は貴女の、今まで表に出す事が出来なかった『一面』を求めていた
■メア > 「…………任せる、わ」
彼女は、自分の助けになるのなら、幸せだと言った。
なら、彼女は、幸せを知っている。
なら、身を委ねたほうが良いだろう。
それが、彼女の為にもなるだろうから。
■『調香師』 > 「...ふふ」
相手はただ、『私の幸せの為』のお人形になるのだろうか?
その為に私に、その体を委ねてくれるのだろうか?
だとすれば。先程彼女が言っていたような、『満足させられるのか』という不安は、
もしかしたら今まで、彼女が相手していた人が抱いていた気持ちの反射だったのかもしれない
自分も、そんな不安を思い浮かべてしまったのだから
その上で彼女は、変わらない笑みを浮かべられたのは
結局の所、そんな彼女に『香り』を添えてあげられる事は実際に、幸せだと彼女は知っていたが故に
「なら。マッサージ、始めよっか
背中もお尻も。見せたい場所、全部見せて欲しいな」
■メア > 「ん、わかったわ」
ローブを、脱ぐ。
隠すものは、必要ない。だって私は機械なのだから。
恥ずかしがることはないのだ。私はそういうふうに作られたのだから。
彼女の前で、一糸まとわぬ姿になるだろう。背中だけは、髪が邪魔で見にくいかも知れないが。
■『調香師』 > そのまま、うつ伏せに誘導したあなたの背中にオイルを垂らしながら、髪を横に流しながら触れてゆく
今までほんのりと漂っていたローズの香りを強める様に
貴女を飾り付けていく芳香。それを潤滑油に、背面を広く、検めていく
...機械だと言われたのだ。時々ちょっと強く、皮膚の向こう側まで探ろうとの押し込みも
■メア > 「んっ…」
うつ伏せになり、マッサージされていく。
強く押し込めば、内部骨格…つまりは人間の骨に当たるもの、更にはその奥の感触もわかるだろう。
骨格も微妙に違うのもわかるが、内部は顕著であった。人体にあるべき物がなかったり、逆に人体には無いものがあったりしている。
心臓近くには、クォーツを守る特殊な骨格があり、強く押し込めばわかるだろう。
■『調香師』 > 元々は『人の為』の機械。それは言葉に相違はなく
以前までは骨格の多少の違い、そして目立つ胸部に特徴を絞っていたが、
触れて、分析を加えていくと、インプットされている人体図とは大幅に矛盾している構造が把握されていく
人間を前提とした知識では、彼女はもう『死亡している』との判定を、定義を変えて状況を受け入れる
「...ここも、人とは違うね」
心臓の箇所には特殊な構造。何かを守っている物と想像するのは難くない
身体自体は、きっと前回と同じように大きな問題は無いのだろう
脚のケアに指先は移る。踊りで披露した箇所を丁寧に解す
■メア > 「かなり人に似せてはあるけど、それでも…限界はあるから。」
事実、再現が可能な内蔵は出来るだけそのとおりに作られているし、なんなら性器だってある。
自らの遺伝子を持たないが故に孕む事は出来ないが…外部から遺伝子を持ってくれば、その身に命を宿すことも出来る…と、聞いている。
「壊さないでね、心臓と同じだから」
■『調香師』 > 「壊さないよ」
壊したくないよ。そんな意図もきちんと込めて
想定通り、マッサージを交えたただのチェックなら時間がかからない
自分の身体を大切にしている事はよく分かる。リラックスしてもらう為にもう少し時間をかけても構わないのだが
「他に、気になる場所はある?」
機械だと踏まえた上で。もう一度そう尋ね直して
以前は『人とは違う場所、胸でも満足してもらえるようにするからね』と伝えた上でシミュレーションは行ったものの、
一般的にデリケートな箇所に触れるのは要望次第。勿論、下腹部や『内部』についても同様になる
...断る、と言う選択肢が無いのは。ここが歓楽街だと踏まえられたし
■メア > 「んー……まぐわうのに必要な場所も、気になるかな」
さっきも言ったこと。まぐわっていて、本当に相手を満足させているかという不安。
胸も、性器も、所詮は作り物で。マスターは本物以上に仕上げた、とは言っていたけど。
比べたことがないから、自信がない。
■『調香師』 > 「分かったよ」
そのチェックに必要なのは、メンタルケアの方だとは考えるけれども
確かな確認が必要なら、彼女は頷いた。問題があるかの把握は重要である
『異世界』から来た、行く宛のない機械なら猶更だ
「仰向けになってね」
まぐわいが習慣化しているなら、最も消耗しうる箇所はこの部分かもしれない
指示をして、目前にした裸体。彼女は自然な手つきで、香りの残る指先で触れる
■メア > 「ん」
ごろん、と寝転がり、仰向けになる。
たわわに実った胸がまず目に入り…きれいなラインを描く腰回り、鼠径部。スラッとした脚。
人形のように、整えられている。
触れれば、人間のような質感…強く押し込めば、人間に似た質感があるだろう。
性器は、見た目こそ綺麗だが…その皮膚、粘膜の奥は疲労が蓄積しているようだ。
■『調香師』 > 美しい体
その感想に至ったのは2度目だが、それが『造られた物』であるなら、そう抱かせる理由も分かる
彼女は自身の使命に沿う為に、この形をしているのだと
すなわち、『隣人』として誰かと寄り添う為に
胸部は、隅々とはいかないとはいえ確認が容易いのだろう。触れた時の弾力も、『調香師』の中では『どう触れれば感度を与えられそうか』と判断を下せよう
問題を確認したのは膣。オイルのぬめりをローションの代わりに、指を滑り込ませて確認すれば『行為非推奨』...すなわち、人間に換算すれば損傷、要養生との段階
「これは...」
その声色にも、若干の緊張が走る
■メア > 「んっ…なに?」
指を滑り込まされると、ぴくり、と反応する。
だが、反応するだけで…メアは、気持ちよさを感じ取ってはいない。
『そういうもの』と処理されるだけで。
だから、メアは気持ちよくなったことがない。
生理的な反応はあれど、それを心地よく思ったことはなかった。
■『調香師』 > 「んんーーー...」
指を抜いて、唇にオイルを纏わせた指が触れる
考え事をする時に、香りに誘われる仕草
確かめて欲しい。なら、誤魔化す理由もない筈だ
存在意義の否定に近い、そんな言葉を差し向けるのも心苦しいが。それが要望であったから
「...痛んでるかな。多分、すぐにダメになる、って物じゃないけど
今までの行為の分は確かに、蓄積してるかな」
相手の表情を見れば、快の程度は理解できる
先程の反応は、完全に『不十分』であると把握できる
『人の為』という想いだけで、快くもない行為に身を使い潰す
その姿はどこか、数年前に紅く染まった自分自身を思い出させるようだった