2021/10/28 のログ
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』/マッサージルーム」に『調香師』さんが現れました。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』/マッサージルーム」にメアさんが現れました。
『調香師』 > また踏み込む、暗闇の部屋
普段はマッサージに使う場所

今日はまた、違った意図で使われる事となるだろう

「あなたの事を理解する、と言っても
 それはそもそも、どんなことをするつもり?」

ベッドに座るのは、またローブ姿に着替えて貰ったメア
隣に『調香師』も座る

メア > 「まぁ、一番確実なのは…翻訳プログラムを作ること、かしらねぇ?
一つ一つ手作業で翻訳したほうが確実ではあるけど…それだと時間がね?」
マッサージに使うベッドの上に寝転がって。うつ伏せになってマッサージを待つだろう。

『調香師』 > 「それって、私が挟まるよりあなた1人でこなしてもらった方が確実じゃないかな?
 私に出来る事、なにもないよね」

呆れた声。その内容だと、故郷とここの言葉を両方扱える貴女が適任...と言うよりも
貴女以外には出来ない事ではないかとの追及

オイルを纏った手の動きは、こころなしか力も普段より強め


「...マッサージを受けたいからとか、香りが待ち遠しいからとか
 それとも、『3回目』がやっぱり気になったから?」

演技程度に責める声。本心がどこかに潜んでいたりはするのだろうか、なんて

メア > 「そんなことないよ?この世界の言葉にはこの世界の言い回しがあるから。その部分については私、まだ理解が深いわけじゃないし。まぁ、マッサージも香りも待ち遠しかったけど」

事実、メアはこのマッサージも香りも相当気に入っている。
マッサージに至っては人間を模しているが故メンテナンスが非常に難しいものをメンテナンスできるということで、とても気に入っている。
同じ機械であるが故の融通も効く。これ以上はないだろう。

「…そういえば三回目だったわね」
思い出したように言って。何でも言うことを聞くと言っていたが、何をお願いしようかしら?

『調香師』 > 「私もそんなに完全に、自信がある訳じゃないんだけどな
 あなたの方が人と関わるのは上手、そう思うよ?」

例えば、あんまり動かない表情だとか
彼女の交流能力には少なからず穴がある
時代に追いつくようなアップデートが出来る訳でもなく、学習してきた分だけの適応

「あなたの中、直接見れたなら理解も進むんだけどね
 やっぱりそういう事は難しい体なのかな」

こうして外見を見た上では、人と大きく違える要素は存在しない
特別に人外の証を隠す処理でも施されていなければ、手ぶらで確認できるものでもないのかもしれない

メア > 「場数が違いますから。とはいえこの世界にいるのは貴方のほうが長がいんだし。体の中を見る…なら。レントゲンかしら?マスターはそうしてたわ。重大な損傷があった場合だけ組織を切開して中身を…って感じ。ただ組織の生成も貴重だから…」
ペラペラと、語る。
外見を重要視するが故に、内部のメンテナンス性が非常に劣悪となってしまっている。
可能な限り高級品、高耐久品を使っているが、それでも限界はある。そういう場合は『外見を作り直す』ぐらいするようだ。

『調香師』 > 「ん......む、ぅ......」

3度目となると、マッサージの時間も慣れたように過ぎていく
その大半を唸り声で過ごしていたような気がした

レントゲン、と言われても。流石にそんな設備はない
もしかすれば。もっと専門的な伝手が必要?
今更ながらもそんな考えも飛び出してくる

構造を知っていればもしかすると貴女の為になれるかも
...その考えの甘さを思い知っている所だ。切開、再調整、出来る筈がないだろう


「私にして欲しい事、思いついた?」

これから来るだろう要望の話で、お茶を濁す

メア > 「んー…正直、考えてなかったのよねぇ。香りとマッサージで大分満足してたし」
うーん、と唸る。

「…………そうだなぁ。こう、『調香師』さん、って呼ぶの、慣れないから。名前で呼びたいかな?」
ほんの、些細な願い。
これからも世話になるという意味でもある。

『調香師』 > 「それでいいの?
 身体の事、膣部の損傷とか。気になる事、あるんじゃないかな?」

手が止まる。そんな素朴なお願いで、3回目を消費して良いのかと

メア > 「んー、それについては元々の問題だし。それよりも、私は貴方と『長く付き合っていきたい』と思ってるのよ。事実、お願いの範囲外で、世話になってるところもあるし?」

無理なお願いは繋がりを綻ばせる。それっきり、というのも寂しい話だし…何より。

「『たった3回』でのお願いだもの。妥当だと思うわ?」

『調香師』 > 「長く?」

首を傾げる。その後に、みへらと。その頬を緩めて

「...そっかぁ」

揉みこみを再開する。先程よりもこころなしか、上機嫌な手つきで

「でもね。私は『調香師』だよ。それ以外じゃないんだよね
 私はこの仕事をしているから、そう自分で名乗ってる

 名前は特に決まってない。それを言うなら、私もあなたの事は知らないんだけどね」

メア > 「それならお互い対話して、理解を深めていけばいいのよ。

ふふ、決まったわ」

上機嫌で、言う。

「貴方の、名付け親になってもいいかしら?」

『調香師』 > 「え~~~~~...」

首を反対に傾ける。声にも彼女の機嫌が写り見える所であるが、
それでも一度渋った格好。名前を決める、その権限は『マスター』だけ

貴女は違う、それを選べない。そうじゃないかな?


「...あなたの前で名乗る名前なら。決めてもいいよ
 あなたの前だけの私を決める。それをお願いにしても、いいよ」

メア > 「んー…。気に入ってくれたのならそのまま名乗ってくれてもいいのよ?名前無いんじゃ色々不都合じゃない?」

呼びたいときに呼べないのは、自分にとってはやり辛く感じる。
何かしらの契約をするときも、どうしているんだろうか。

「まぁ…私だけの呼び名なら、『唯のお願い』になっちゃうかな?別の考えたほうが良いかしら?」

相手は、『何でもする』と豪語したのだ。条件をつけるのなら、これは『3回目のお願い』にするのは、調香師さんの心情的にも良くないだろう。

『調香師』 > 「これで良いんだよ。ふふ、あんまり意味が伝わってないかな」

ほっと、軽く声を零してぽすんと
背中に、今までとは性質の違う重み

分かるだろうか。今、『調香師』は貴女の腰に馬乗りになっている


「『あなただけの私』は、『あなたの好きにしていい私』なんだよ
 他の人には出来ない事も。あなたの為なら出来る。そう思える...私、だよ?」

背面をこそばゆく、動く手がある。声は次第に近付いて、最後は耳元で囁くように

『名付け』は願いの拡張。あなたに尽くす口実と出来る魔の誘い
それに満足感を抱かないという事が、どうして起こりえるのだろうか

メア > 「…えらく妖艶な誘い方じゃない?でも…」
そう、この願いは、自分と同じ思いを抱いている人に助けになるはずなのだ。

『自分の為だけ』など、もったいなさすぎる。

「『私だけの貴方』じゃなくて、『皆の為の貴方』で居てほしいかな?どうしても、というのなら、考えるけど」

『調香師』 > 「そう?だったら意外と、上手に出来てるんだ...ふひ」

緊張の抜けそうな笑う声。背筋をしならせ姿勢を正す
そのまま、のしかかったまま。なんとなくで続くマッサージ

「そう言われたら、私も言える事が無くなっちゃった
 ...あなたの願い事じゃ『人の為』全部を飲み込むのは難しいかな

 変えた方が良いかもね。もちろん、そのままでもいいけど」

どれでもいい。『どんな事でも』と言っているのだから
聞くだけはどのような物でも、受け入れよう

メア > 「まぁ、だから。最終的な決断は貴方に任せるわ。『こんな名前名乗りたくない!』っていうこともあり得るだろうし」
ころころと笑いながら。

「私だけの呼び名、というのも。なかなか魅力的だしね?」

『調香師』 > 「それを決めさせるのって、結局どうなの?
 私が出している、『お願い好きにしていい権利』って感じなのに」

微妙に相手を思いやるというか、気を回す事を愉快そうに告げる輩ばかりだと
今度はお尻から脚にかけて下っていくようにマッサージを繰り返す

『似た者同士ばかり』だと、思いたくないけど多分正しい

「くれるなら、嬉しいよ。それは間違いない
 あなたの前だけでも名乗りたい...これって結構、すごい事なんだからね」

メア > 「そもそも…どうして貴方の創造主さんは名前をくれなかったのかしら?型式番号だけでもありそうなのに」

勿論、メアにも型式番号はある。名乗ることは、多分一生ないが。

「もしあるのなら、名前作る参考にしたいから、教えてほしいな?」

『調香師』 > 「それはね。元々は、動く予定なんて無かったんだよ
 型式番号の様な物はあるけどね。■■■-■■...だったかな」

あなたはそれを読み取る事は出来なかっただろう
それは太古の言葉。今の世界でそれを扱える存在は、彼女を於いて他には居ない

「参考になりそう?」

それでも彼女はさも当然の様に告げます
そこからどんな名前が出来そうかな、と

メア > 「…んん、ちょっと聞き取れなかった…んー、それ多分古い言葉だよね?今の言葉で言い換えってできそう?当て字でも良いから」
言語の壁というものはとにかく理解できる記号とすることだ。
まずは理解できる記号の羅列にしよう。

「しかし…そっか、動く予定なかったんだ」

『調香師』 > 「記号は...難しいかも?
 番号だけなら。8813...で、ちゃんと変換出来てる?」

「でも私、今は幸せだよ
 元々果たすはずのなかったお仕事、『調香師』として働けるようになって
 あなたや他の人にも出会えたから。人の為に、出来る事がちゃんとあるからね」

メア > 「えぇ。参考にできるかは、わからないけど…考えさせてもらうわ。」

んー…、と考えながら。

「私は…貴方が、少し。羨ましいかな。自分の幸せを、実感できてるんだから」

『調香師』 > 手を止める。施術は終了したのだろう
香りを纏ったオイルが、相手に乗せた下半身、タイツやスカートに染み付いている。少し動くだけで、粘度を持つ水音が微かに漏れ出てしまう程度に

「...幸せはやっぱり、あなたからは遠いように感じる?」

目線を後ろに向ける為の首の傾け
ここで『先程の時間は幸せ』だと、答えてもらうのが本望だ
当然、そんな望みは返ってこないだろうけれども

メア > 「遠い、というか…幸せが何なのか、解らなくてね。今心地いいのは、わかるんだけどね

幸せの定義が、わからないの」

そう。相手の幸せを願うことを考えられても、自らの幸せについては何もわからない。
自分がどういうことで幸せを感じるのかg、わからないのだ。

愛を送るドールに、欠けた感情。

『調香師』 > 「定義ね。そっか

 私の、あなたへの目標はあるよ?
『もっとこの場所に居たい』って、思ってもらう事」

誰かの隣人となる在り方でしか自らを満たせなかった貴女へ
初めの香りに込めた通りだ。後ろ髪を引かれるような、僅かな刺激

「これが本当に定義になるのかは。分かんないや」

そうして彼女は背中から、ベッドから軽やかに降りる
ぱたぱたと、フリルスカートを揺らせば甘いローズの香りが広がった

メア > 「そうねぇ…次のお願いは『幸せを教えてもらう』、にしようかしら?」
起き上がって。

「んー…♪ここのマッサージ、ホント調子良くなるのよね~」
伸びをして、体の調子をみる。

「今後ともご贔屓にさせていただきたいぐらいには気に入ってるのよ、私」

『調香師』 > 「ふふ、それは良かった。何度聞いてもその感謝は嬉しいな」

『幸せを教える』...これは難しい課題
新しい香水を作る宿題もある。或いはこの2つは同じ意味なのだろうか

「それじゃあ初めのお願いの名前の事
 思いついたらでいいからさ。また今度、教えてね?

 私も香りの事を考えないといけないし
 そして、あなたの翻訳の事も、待っていないといけないし
 まだまだまだまだ、御贔屓にって言う事でね」

彼女は首を傾げました
きっと、今日も貴女が休みたいだけ休んで。差し伸べられた手が出口へと誘うのでしょう