2024/06/30 のログ
ご案内:「【常世島の現在】」に「常世島スパ洞天《桃源リゾート》」開店さんが現れました。
「常世島スパ洞天《桃源リゾート》」開店 >  
 
「こんにちは。第三報道部「常世島ニュース」です!
 本日、常世島東の海上に「常世島スパ洞天《桃源リゾート》」が開店いたしました!
 部活《人工仙郷研究会》のお二人が手を取り合い、学生起業プログラムに基づいて株式会社「桃源リゾート」が発足したことは記憶に新しいですが、今回その「桃源リゾート」によるスパ施設の開店ということのようですね。
 どういった方法を用いたのか、わずか一晩の間に洋上での建設が完了していたとのことで、これはまさに「仙術」だという声も上がっております!
 あ、株式会社「桃源リゾート」によればちゃんと各種委員会からの許可を得てとのことです。
 陶淵明の伝奇小説「桃花源記」に登場する桃源郷のような場所を目指して作られたものとのことですが……?
 さて、ではいよいよ中に入ってみましょう。洞窟を模した海底通路を抜けた先に《桃源リゾート》があるということで――

 本日、常世島東井法人街沖に「常世島スパ洞天《桃源リゾート》が開店した。
 八角形のドーム状の中に再現された人工洞天・仙郷という特徴があり、「仙術」によって様々な不可思議な現象が引き起こされる空間となっている。
 季節に関わらず入館が可能であり、特に夏の間は多くの利用客が見込まれている。


【PL向け情報】
 プールおよび温泉施設チャットルームの新設となります。
 色々設定は書いておりますが、自由に表現していただいて構いあません。
 https://guest-land.sakura.ne.jp/tokoyo/chat2/25tougenresort/

ご案内:「【常世島の現在】」から「常世島スパ洞天《桃源リゾート》」開店さんが去りました。
ご案内:「【常世島の現在】」に夏越の祓・七夕祭についてさんが現れました。
夏越の祓・七夕祭について >  

『高天原に神留り坐す――』

 夕刻。常世神社の境内に、祭祀局の神職達が読み上げる「大祓詞」が響く。
 本日は六月三十日。即ち六月の晦日である。
 六月晦日に行われる大祓は「夏越の祓」として有名であり、年中行事として歴史的に歌にも歌われてきた。
 社頭での儀礼の他、茅の輪くぐりや川辺での禊も古くから行われており、日本の儀礼の中でも特に著名なものであると言えるだろう。

 本日、日本の古来よりの伝統儀礼、民間や朝廷の大祓に淵源を持つ「大祓式」が常世神社を始めとした島内の神社で行われている。
 常世島で発生した罪を天津神国津神八百万神たちが聞き届け、祓戸の四柱の神――瀬織津比咩神、速開都比咩神・気吹戸主神・速佐須良比咩神――によって、それらの罪が海の彼方の根の国底の国に持ち去られて消滅するということが常世島での「大祓詞」には記されている。
 日本本土で行われているような大祓が常世島でも六月と十二月の恒例式として行われているのである。

 常世島の各社の境内の鳥居には茅の輪が設置され、それを潜ることで罪穢と災が除かれることが祈られる。
 また、各社の社頭では参拝者に和紙で作られた形代・人形が配られる。これで体を撫でつけることで、罪や穢を形代・人形で拭い去ることができるとされ、それを川や海に流すことで罪穢を祓うのである。
 社頭で集められた形代・人形を常世島の河川や海に流す他、個人でこういった祓を行う者たちもいる。
 
 その他、常世島でも夏越の祓に基いた様々な行事が開催されており、神道系の祭祀局員などが川や海で禊を行う例も見られる。
 かつての夏越の祓で行われたような、川原に祓戸神のための「河社」と呼ばれる斎場を作り、祓戸神を祀ることも行われている。
 常世島においては大祓自体は六月晦日に行われるものの、関連した行事はしばらく続くため、茅の輪くぐりや形代・人形による祓も例外的に七月上旬まで行われる。

 また、大祓と同時期に、七夕に関わる祭りも常世島の各地で始まることとなる。
 夜の学生街は様々な灯籠で彩られ、様々な場所に笹が立てられ、五色の短冊に願いを書くことができる。
 その他の七夕関連の行事も行われており、一例としては日本の一部の地域で行われている七夕の灯籠流しや、灯籠を灯す事などが挙げられる。諸説あるもののこれは悪霊や穢を流すような意味合いがあるとされる。
 七夕は祓の儀礼として語られることが多いため、常世島では大祓と関連した形で行われている。常世神社にも多くの灯籠が設置されている。
 その他星を祀る行事や、七夕祭の原型ともいえる「乞巧奠」も一部では古い形に基づいて行われている。

 商業的な面でも様々な行事が行われており、牽牛星と織女星の物語に引き付ける形で、様々なカップル向けイベントや商品が常世島の各地で催され、販売されている。
 「常世島スパ洞天《桃源リゾート》」の流れるプールエリア「銀河渡舟」では、恋人同士の永遠を祈念するという触れ込みで割引などを行っている。
 その他、素麺を食べるようなことも行われている。

 これらの伝統的な行事が常世島でしっかり行われているのは、《大変容》によってあらゆるものが変化した「地球」においても、かつての民俗や文化を忘れずに伝えていくという意識の表れであると言え、主に日本国籍の学生・教職員が主導して行っている。

 常世島の大祓や七夕は、常世島全体の安寧や平穏を祈るものであるため、日本人以外の学生・教職員や、他の信仰を持つ者、《異邦人》の間でも広く行われている。


「天の川 梶の音聞こゆ 彦星と 織女と 今夜逢ふらしも」(『万葉集』巻第十 七夕)


【PL向け情報】
 六月晦日の大祓と七夕祭についての記述となります。
 常世島では大祓や七夕に関わる祭りやイベントなどが行われているという設定になります。
 大祓については六月三十日に終わることになりますが、現実の時間とは別にして暫くの間大祓の日としてロールプレイをしていただいて構いません。七夕についても同様です。
 なお、特に参加必須の行事というものではないので、宗教的・信仰的な理由でこれに参加しないPCなども全く問題ございません。

ご案内:「【常世島の現在】」から夏越の祓・七夕祭についてさんが去りました。