2025/01/12 のログ
ご案内:「【常世島の現在】」に一月の常世島さんが現れました。
一月の常世島 >  
 
【概要】

2月の期末試験にむけて
・期末試験シーズンの幕開け
・2月の後期末試験に向けた準備期間
・多様な試験形式(筆記/実技/成果物提出)と評価方法。個々の学生に合わせた柔軟な課題設定あり
・レポート・研究成果の同意のもとでの学内/学外機関へ提供について

《図書委員会》関連の動き
・図書館内での蔵書の整理や点検は一月中も続く
・「バベルの図書館構想」の推進
・アレクサンドリア大図書館等との提携
・「書籍収集官」制度について

常世島の状況
・一月の気候について
・常世島での個人/委員会/部活などの新年会の開催


【一月の常世島】
 新年を迎えた一月の常世島・常世学園では本格的に授業が再開される。二月に実施される後期末試験に向け、学園内の様々な場所で学生・教師が慌ただしく試験準備や対策に勤しんでいる姿が見られ始める時期である。
 後期期末試験は筆記試験のほか、実技試験なども行われる。それぞれの授業や教員・講師によって試験のあり方は多種多様であり、学生それぞれの特質・事情に合わせた試験や課題が申し渡されることも少なくない。なお、単位認定の方法は必ずしも試験のみによるものではなく、レポート等の成果物の提出をもって単位の認定とする授業も存在する。

 レポート・成果物は課題を与えられて執筆するものの他、研究論文、部活動・課外活動などの報告書も授業次第で対象となりうる。本人の許諾がなされていることが前提とはなるが、《大変容》後の世界において有益となるレポートや活動報告などは、学内・学外の各種学会や国連関連組織、シンクタンクなどに提供されることもある。学内での活動をきっかけとして、卒業後の進路に繋がるケースは常世学園においては珍しいことではない。試験などで課される課題やレポートはその例の一つである。
 単位の認定は授業や試験だけでなく、委員会や部活での活動、場合によっては課外活動によっても行われる。授業の単位認定は教員の責任においてなされているため、どういった課題が出されるかは教員次第でかなり幅がある。必ずしも学術的試験のみが対象となるわけではないということが、常世学園の特徴といえるだろう。
 無論、試験の結果や成果物を学生本人が外部に公開し、自身の将来の道を拓くことも珍しくない。

 教師の考えや立場、授業によって違いはあるものの、基本的に常世学園での試験は落とすためのものではなく(極めて厳格な試験も当然存在する)、学生たち自身に自らの課題を解決させ、未来への道を拓くことに主眼が置かれる。常世学園の建学の理念、未来の建設的な社会を導く人材を育てることの一例であるといえよう。
 なお、一般的な小学校・中学校・高等学校における普遍的な教科の試験に相当するものも行われている(常世学園に初等部・中等部・高等部の区別は存在しない)。これは、学生当人の学力が学習状況に応じて行われる試験であり、年齢によって定められているわけではない。若年であっても必要な学力をもっていれば、高度な授業や試験を受けることが可能である。
 試験範囲や内容についても教師・授業次第であるが、基本的には既に発表されていることが多い。学生は学生手帳や学内の物理上/ネットワーク上の掲示板などで範囲をいつでも確認が可能。授業によっては試験範囲が発表されないこともあり、教師の裁量に任されている。

 実習地区の訓練施設などでも実技試験の練習を行う学生が多く見られる時期である。
 《異能》や《魔術》を己が意思のもとに制御することができるように導くのがこの学園の基本方針である。決して、《異能》や《魔術》は戦闘行為のためだけに用いられるものではない。だが、将来の希望進路や委員会によっては能力を戦闘的なものに使うこともあり得る。故に、そういった学生たちを対象とした、教職員との模擬戦のようなものも、試験として行われることもある。
 また、転移荒野などでの“実践”的試験も行われる。多くの場合は最大限安全に配慮がなされるものの、それでも危険は存在する。故に学内・学外からこういった試験への批判は常に存在するが、学生自身の合意・同意を前提として、こういったある程度の危険も含む試験も行われている。戦闘系の授業ではどうしても実践は必要とされるためだ。
 また、より危険度を下げる試みとして、近年では演習・訓練施設内の「特殊訓練区域」のミメーシス・レンダラーの利用も積極的に行われている。

 常世大図書館の禁書図書館/常世博物館地下における蔵書・収蔵物の整理点検作業は基本的に冬休みの間に行われるが、蔵書や収蔵物の数は年を経るごとに増え続けている。このため、冬休み期間だけでは終了せず、1月中はこれらの作業が続けられる。
 合わせて、禁書図書館に所蔵された魔導書の類の封印実習や試験も行われることがある。これらは当然危険を伴うが、《図書委員会》を始めとした専門の学生や教職員なども同行することが基本であるため、試験で死亡事故が起こることはまずない。
 図書館や博物館では、自習を行ったり課題の作成を行う学生たちで席もほぼ埋まるような状態が続いているため、収蔵物の整理点検・封印作業は主に夜間に行われることが多い。
 
 《図書委員会》では、「地球」を含めたあらゆる世界の蔵書・知識を常世島に集積し、未来のために活かすという方針を近年打ち立てており、その方針は「バベルの図書館構想」と呼称されている。「バベルの図書館」とは、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの同名の短編小説、および作中に登場する図書館の名称に由来する
 作中の「バベルの図書館」は、これまで書かれたあらゆる本、これから書かれるあらゆる本が所蔵されていると考えられているが、当然ながら現時点でそういったレベルに常世学園の図書館が達しているわけではない。
 しかしながら、常世学園の大図書館の所蔵数は「地球」で最大規模であり、《大変容》を契機として復活した「アレクサンドリア大図書館」などの世界中の図書館とも提携することで、稀覯書の原本あるいは写本が多く集められている。
 書物にもよるが、収蔵される書籍は必ずしもオリジナルの書物であることを重要視しているわけではなく、内容が完備されているのであれば写本でも問題なく蔵書として受け入れられる。
 「バベルの図書館構想」に基き、《図書委員会》には「書籍収集官」が置かれている。これは常世島の内外で、様々な書籍を収集する任務を帯びた職である。該当書籍を所有する人物・機関と交渉、あるいはオークションなどに参加して書籍を収集する。
 原本の購入・回収が行えない場合は、写本の回収や作成も行われる場合がある。
 
 なお、極めて危険な図書であり封印が必要であり、かつ適正な管理が行われておらず、犯罪などにその図書が用いられている場合は、常世島の内部においてそれを接収する権限を「書籍収集官」は持っている。《風紀委員会》/《公安委員会》/《祭祀局》の協力、あるいは合同での書籍回収作戦も行われることがある。
 もちろんその権限の濫用は許されず、私的な目的でその権限を行使した場合は極めて重い罰則が下される。「書籍収集官」は、魔導書などの類が表の世界に現れた《大変容》後の「地球」、そして常世島であるからこそ必要な職と言えるだろう。
 学園草創期には、図書館の書籍を充実したものとするため、「書籍収集官」によるやや強引な書籍の接収も行われたことにより、国際的な批難が行われた。この反省に基き、現在の「書籍収集官」は書籍の収拾を紳士的に行うことが基本姿勢となっている。
 職務内容上、「書籍収集官」は学外・常世島外に派遣されることもある。教師や顧問が同行する場合が多い。この回収業務は、《大変容》後の「地球」における危険な魔導書の回収例の一例として、ある程度の情報が学外に公開されている。
 また、常世島内外での作業に際し、回収対象が魔導書などの場合には危険が伴うことも多い。「書籍収集官」にはそういった危険を回避、鎮圧するための科学的・魔術的な武力の保持が許可されている。
 回収した魔導書の情報などは、公開することが危険な情報は当然秘匿されるものの、可能な限り公開するという方針が打ち立てられている。これは《魔術》を「地球」に根付かせ、普遍的なものとしようとする態度の現れと言えるだろう。当然、公開される内容に特定の魔術の秘奥・秘法の一部が含まれる場合もあり、それらを公開されることを望まない魔術組織・結社も存在する。
 この状況に対する《魔術協会》からの批判は常に存在しており、「書籍収集官」の活動を牽制、あるいは監視するために、《魔術協会》から《図書委員会》の一員として、結社員が入学するケースもある(学園の運営に直接関わることができるのは、学生と教職員だからである)。《図書委員会》や《生徒会》もそれは承知しており、監査の一環として受け入れている。
 どこまでの情報を一般に公開すべきなのかという問題は常に存在しており、そういった《魔術》関連の書籍の取り扱いのテストケースとして、《図書委員会》の活動は学外でも注目されている。

 一月の常世島は様々な条件により本土のような冬を迎えており、時折降雪を見ることもある。寒さに弱い特性を持つ学生は特に注意する必要があるだろう。なお、基本的に校舎内などは発達した科学技術や魔術により適温が保たれている。

 新年の忙しさもある程度落ち着いてきた頃にもなれば、「新年会」が様々なグループにより歓楽街などで催されるようになる。委員会や部活合同での、組織の壁を超えた交流を促すための新年会も行われ、大きなものは常世大ホールで行われることがある。

※レポートや課題の学内・学外への提供の設定について
 何かしらの理由によって本人の許諾なく情報が提供されている等の設定も可としますが、原則としては学生本人の意思が尊重されます。一般的な学生の情報が無許可で外部に出されることが基本的にはありません。
 一部の学生、委員会の委員、組織において、何かしらの契約や制約・罰則などのために一部の学生・教職員の情報を外部に提出・提供しないといけないというような設定も問題ありません。ただし、そういった行為などは全体でも一部であり、学園が組織的に行っていることではないものとします。
 ある程度の規模で行いたい場合は、他の利用者への影響も考えて上で上手くやってください。もしくは、自身の考えた組織を関与させるなどの方策をお考えください。また、そういった行為の影響を過度に拡大解釈する必要はなく、触れる必要がなければ触れないという方法もご一考ください。
 これはそれぞれの利用者のやりたいことを阻害する取り決めではなく、利用規約の範囲内・世界観を逸脱しすぎない範囲で可能な限りやっても構いません。ただし、他の利用者と楽しむことを前提とし、自身の設定が必ずしも拾われるとは限らない可能性もあるということにご留意ください。
 運営は設定上・ロールプレイ上のの一文について細かく指摘などはいたしません。利用者同士が楽しく遊ぶことをまずは第一としていただくようお願いします。


【PL向け】
 一月の常世島の状況についての概要です。《図書委員会》関連の設定は、後日世界観ページに纏める予定です。
 「書籍収集官」の権限は小さくないものになりますが、あくまで設定上のものであり、ロールプレイ上で無条件にその権限を振るうことが許されるわけではありません。これは他の委員会の役職についても同様です。利用者同士のロールプレイにおいてはお互いのコンセンサスや楽しさが何より重要視されます。その点をご承知おきください。

ご案内:「【常世島の現在】」から一月の常世島さんが去りました。