2025/04/25 のログ
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〈概要〉
 「常世聖パウロ修道会」は、カトリックやプロテスタントなどの既存教会に属さない独立教会である「常世聖パウロ教会」に属する修道会である。
 「常世聖パウロ教会」は常世島で誕生したキリスト教教会であり、その「常世聖パウロ教会」が福音の伝道、宣教のために「常世聖パウロ修道会」を結成した。
 上述の通り単独教会であり、既存のカトリック教会に属する「聖パウロ教会」/「聖パウロ修道会」との直接的な関わりは持たない。
 《異邦人》への伝道と苦難に喘ぐ人々の救済を誓願とする者たちが共同生活を送る修道会であり、常世学園創立初期からの歴史を持つ。
 パウロによる「ユダヤ人もギリシア人(異邦人)もなく、奴隷も自由人もなく、男と女もありません。あなたがたはみな、キリスト・イエスにおいて一つだからです」(「ガラテヤ人への手紙」第3章28節)という発言を中心に置く教派である。

 《大変容》以後のキリスト教は、カトリックであれ正教会であれプロテスタントであれ、多くの教派においてパウロ的な活動を重視し始めている(《異邦人》への宣教を認めない教派も存在する)。
 ここで言うパウロ的とは、主に《異邦人》への積極的な宣教・伝道を指す。パウロは異邦人に福音を伝えたことで著名なキリスト教初期の使徒・伝道者である。
 当然ながら、パウロが宣教を行った異邦人とはユダヤ人以外を指す。《大変容》後に出現した異なる世界からやってきた《異邦人》を指すわけではない。
 しかし、パウロの活動に倣って伝道活動が行われたのと同様に、《大変容》から数十年を経た現在、《異邦人》にも福音を伝えるという活動が活発になりつつある。
 「常世聖パウロ教会」/「常世聖パウロ修道会」もそんな潮流の中に生まれた教会・修道会である。
 そして、《大変容》が生み出した多くの苦難と受難に寄り添い、それらを救済することを目的としてきた。
 常世学園の草創期は、特に《大変容》によって行き場を失った者たちが多く集まった時期でもあり、「常世聖パウロ教会」を立ち上げた者もそういった難民的立場の一人であったとされる。
 故にこそ、《異邦人》や二級学生・違反学生の苦しみをよく理解しており、彼らの救済と伝道のために「常世聖パウロ教会」が作り出されたのである。

 この修道会の特徴は、《異邦人》への宣教と、いわゆる「二級学生」に対する救済・支援活動にあるといえるだろう。
 違反部活などのために違法に活動させられている「二級学生」を修道会に迎え、正規学生として入学することの支援や、各委員会への橋渡しなどを積極的に行っている。
 そして、違反学生の更生にも積極的な活動を行っている。「悔い改め」と「赦し」は、キリスト教において特に重要な概念であるためだ。
 学生であるからこそ、再起の機会を与えることの必要性を強く語っており、これは常世学園の社会との調和という理念とも適うものである。
 罪を犯したのであれば悔い改め、罪をしっかりと贖うことも説いており、犯罪行為などを肯定しているわけでもなければ、軽い悔い改めを認めているわけでもない。
 活動のすべてが「二級学生」や違反学生に認められているわけではなく、更生などに失敗することも当然ながら存在する。それでもなお、「常世聖パウロ修道会」は、あらゆる人々に手を差し伸べている。

 伝道を目的として作られた修道会であるが、入信・改宗しなければ支援を受けられないというようなことはない。
 平易な伝道・説教が心がけられており、高度な神学を理解する必要はなく、ミサなどの典礼も素朴な物が多い。
 「常世聖パウロ教会」「常世聖パウロ修道会」はカトリックに属しているわけではないが、教会・修道院の建築や典礼の流れなどはカトリックに近しい。

 《異邦人》の聖職者が多数属していることで有名であり、教会結成初期の信徒の多くは《異邦人》であった。
 現在の「常世聖パウロ教会」/「常世聖パウロ修道会」の総長は異世界のエルフ(これは「地球」におけるエルフではなく異世界のエルフを指す)であり、女性である。
 《大変容》以後のキリスト教における異世界と《異邦人》、そしてそれらをどのように捉えるべきかという神学については、今なお議論が続けられている。その中でも、「常世聖パウロ教会」は、異世界や《異邦人》にも主の愛や恩寵を積極的に認めており、「地球」人と《異邦人》との間に区別を設けていない。

 「常世聖パウロ修道会」は悪魔祓いなどのエクソシストとして活動する聖職者が多い修道会である。
 パウロ自身も『新約聖書』の「使徒行伝」16章において女占い師から「霊」を追い出したという逸話を持つ。
 落第街での犯罪行為の一因(あくまで一因であり、全てではない。多くの割合を占めているというわけでもない)に悪魔憑きがあり、荒廃した人間に悪魔は積極的に忍び寄る。
 そんな悪魔に取り憑かれた者たちから悪魔を追い出すのも「常世聖パウロ修道会」の役割の一つである。そして、こういった活動は「常世聖パウロ修道会」以外の常世島のキリスト教組織においても積極的に行われている。

 「常世聖パウロ教会」/「常世聖パウロ修道会」は《祭祀局》と良好な関係を保っており、《祭祀局》に属する聖職者や会員もいる。
 しかし、組織そのものが《祭祀局》に属しているわけではない。
 他のキリスト教の教派や、その他の宗教などへの寛容な態度でも知られる。キリスト教教会の統一という、エキュメニカルな活動にも積極的であり、様々な教派との協調路線を歩もうとしている。

〈活動拠点〉
 「常世聖パウロ教会」の大聖堂は宗教施設群に置かれている。また、常世島の各所にも大小の拠点が設けられている。
 「常世聖パウロ修道会」の修道院や活動拠点は落第街の入口付近に作られている他、奥まった場所にも関連施設が置かれている。
 無論、落第街の住民全てが「常世聖パウロ修道会」を受け入れているわけではないが、炊き出しなどの活動を通じて「常世聖パウロ修道会」を知り、正規学生への道を進んだ二級学生も少なくない。
 二級学生を救済し支援することは問題のある行為ではなく、二級学生問題の解決のための施策の一つとして受け入れられている。
 二級学生の多く(あくまで「多く」はであり「全て」ではない)は、違反部活での違法労働に従事させられるケースが多く、望んで二級学生になったわけではない者たちにとっては、「常世聖パウロ修道会」の活動はまさに救いである。
 このため、落第街の「常世聖パウロ修道会」は駆け込み寺ならぬ駆け込み教会的な存在であると言える。
 二級学生や違反学生がすぐに正規学生や清廉な学生になれるというわけではなく、様々な事情から学園に通うことができない者たちもいる。そういった者たちも「常世聖パウロ修道会」は受け入れており、よりよい道を探すための相談窓口も設けている。
 落第街という立地上、最低限の自己防衛を行う手段を「常世聖パウロ修道会」は持っている。しかし、それは違反学生などを制圧・殺傷するためのものではなく、専守防衛のための力である。


【PL向け情報】
 特に悪い側面や裏側を持っていない教会・修道会です。それを前提としてのご利用をお願いします。
 襲撃の対象となるというようなことも望ましいものではありません。何もかもを禁止するわけではありませんが、公式設定の組織であるということもご考慮いただきますようお願いします。
 後日、チャット内に何かしらの関連するロケーションを追加する予定です。

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