2026/01/13 のログ
ご案内:「【常世島の現在】」に一月の常世島さんが現れました。
一月の常世島 >  
 
◆冬の常世島◆
 新年を迎えた一月の常世島・常世学園では、本格的に授業が再開された。学生も教師も、二月に実施される後期末試験に向けても慌ただしく試験準備や対策に勤しんでいる姿が毎年見られる。
 一月の常世島は様々な条件により日本本土のような冬を迎えており、時折降雪を見ることもある。寒さに弱い特性を持つ学生は特に注意する必要があるだろう。なお、基本的に校舎内などは発達した科学技術や魔術、使役される精霊により適温が保たれている。

◆常世学園の試験制度について◆
 試験は学術筆記試験のほか、実技試験なども行われる。それぞれの授業や教員・講師によって試験のあり方は多種多様であり、学生それぞれの特質・事情に合わせた試験や課題が申し渡されることも少なくない。なお、単位認定の方法は必ずしも試験のみによるものではなく、レポート等の成果物の提出をもって単位の認定とする授業も存在する。

 教師の考えや立場、授業形態によって例外はあるものの、基本的に常世学園での試験は落とすためのものではなく、学生たち自身に自らの課題を解決させ、未来への道を拓くことに主眼が置かれる。常世学園の建学の理念、未来の建設的な社会を導く人材を育てることの一例であるといえよう。
 なお、一般的な小学校・中学校・高等学校における普遍的な教科に関する試験も行われている。これは、学生当人の学力が学習状況に応じて行われる試験であり、年齢によって定められているわけではない。若年であっても必要な学力をもっていれば、高度な授業や試験を受けることが可能である。
 これは個々人の才能や能力を高め、活かす機会を増やすという意味合いがあるだろう。そして、《大変容》以後の社会における能力主義的な考えの広まりとも無関係ではない。

◆《大変容》後の社会と常世学園◆
《大変容》とその後の第三次世界大戦により、一説には当時の世界人口の約半数が死亡したとされる。《大変容》から第三次世界大戦までの死傷者の正確な数を計上することは不可能であるが、有史以来かつてないほどの人口減少であるのは揺るがない。特に社会を動かしていた中心の年代の被害が大きかったとされている。当時の「大人」の減少は、社会の運営の主体者の年齢を引き下げた。
 故に、《大変容》から第三次世界大戦後の社会においては、前世紀と比較して「若い」年齢の者たちが躍進し、社会の中心となってきた。
 年齢より能力を重視するというのは、《大変容》後の世界においての必然とも言えた。《大変容》と先の大戦から復興を遂げるにあたり、年齢を顧慮する余裕を世界は持たなかったのである。常世学園が入学に年齢の制限を持たせていないのは、そういった社会状況を前提としているところもある(それだけでなく、《異邦人》を念頭に置いた対応でもある)。

《大変容》から数十年が経った現在、そういった状況はある程度落ち着きつつある。しかし、若年であっても能力が高ければ組織や社会において高い地位に登ることができるという認識は変わっていない。年齢を問わず、自身の能力を発揮することができる場が広がったとも言えるだろう。
 常世学園は、個々人の能力の高さのみを以て評価を行うことを是とはしていない。能力主義に偏重することは建学の理念に反するものである。異能や魔術の有無で人間を評価してはならないとするのである。これは、《大変容》後に一部で発生した優生学的思想を牽制するものである。
 こういった学園の理念はあれど、高い能力をふさわしく活かすことは個人や社会にとっても必要なことである。そのため、常世学園では「年齢」を重視していない。初等部や中等部、高等部などの区分がない理由の一つである。
 常世学園の学生たちは、自らの能力・学力や希望に応じて、より高度な授業や試験にどんどん進んでいくことができる。能力主義的な傾向がある社会の問題を解決するモデルケースとして常世学園はあるが、個人の才能を伸ばすということもまた、学園として行うべきことなのである。

◆学園内の様子◆
 常世大図書館禁書庫・常世博物館地下における蔵書・収蔵物の整理点検作業は、図書委員会は有志の協力者の働きにより無事終了し、現在は通常の状態に戻っている。図書館や博物館では、自習を行ったり課題の作成を行う学生たちで、席もほぼ埋まるような状態が続いている。
 実習地区の訓練施設などでも実技試験の練習を行う学生が多く見られる時期である。異能や魔術を己が意思のもとに制御させるように導くのがこの学園の基本方針である。決して、異能や魔術は戦闘のためだけのものではない。だが、将来の希望進路や委員会によっては能力を戦闘的なものに使うこともあり得る。故に、そういった学生たちの模擬戦のようなものも頻繁に行われる。
 戦闘系の実技試験の評価も、必ずしも能力の強さや勝敗、撃墜スコアのようなものを基準としているわけではない。学園の理念に照らし合わせば、それらの能力を「制御」することが何よりも重要であり、「制御」が評価基準として設けられている事が多い。ただし、これもまた教師や授業によりけりであり、例外的な授業・試験も存在する。

◆新年会と委員会の課題◆
 新年の忙しさもある程度落ち着いてきた頃にもなれば、「新年会」が様々なグループにより歓楽街などで催されるようになる。委員会や部活合同での、組織の壁を超えた交流を促すための新年会も行われ、大きなものは常世大ホールで行われることがある。
 委員会は学園都市を運営する行政機関であり、その規模は極めて大きい。そして、委員会に所属する委員の帰属意識は高い傾向にある(無論例外もある)。そして、その帰属意識は委員会内部の部署・部隊を対象として強く芽吹くことも少なくない。委員会内の部署業務内容の専門性の高さもあり、部署間での連携も取りづらい状況が発生することもあった。また、異なる委員会の中にあって、職掌の衝突する部署や部隊同士の縄張り争いも珍しくない。いわゆる縦割り行政的な問題が発生しているのである。

 それぞれの委員会間、そして個々の委員会内の連絡・連携不足はかねてより指摘されてきた問題である。構造上縦割り行政的になりやすいという事実はあれど、学園の理念上必ずしも良い状態ではない。無論、一つの社会としての常世島の状況としても良いものではない。
 このような状況を是正するために委員会総合庁舎が作られ、ある程度の改善がなされたが、所属する人員の意識についてはまだまだ改善が必要であると、各種委員会の上層部は判断している。こうして、今年度は委員会・部活・一般学生を問わずに参加できるような、垣根を超えた新年会が多く開催されている。学生たちの新たな出会いや交流の機会が増えていると言えるだろう。

◆新組織《オグドアス》設立準備◆
 また、生徒会を含めた学内組織での調整が続いており、実現にはまだ時間はかかるものの、各種委員会や大部活の中から参加メンバーを招集し、委員会や部活・一般学生などの垣根を超え、学園内の様々な問題に対して一丸となって取り組むための組織である《オグドアス》(ギリシア語で八個組などの意味。グノーシス主義文献では、高次世界であるプレーローマを指す場合がある)の設立についても準備が進められている。


【管理者より】
 あけましておめでとうございます。
 昨年はサイト開設10周年ということでなにかイベントを行いたかったのですが、果たせなかったことをお詫び申し上げます。
 今年は何かをやれればと考えていますが、具体的な時期を申してしまうのは約束を果たせなかった場合に不義理となってしまいますので、明確に申し上げることはいたしません。ご容赦ください。
 また、一月の告知としての内容とは乖離する記述もありますが、後日世界観ページに別途まとめる予定です。

 後半の縦割り行政や連携不足云々は利用者への注意ではありません。既存のロールプレイの内容への批判・牽制などの意図は一切ございません。
 あくまで世界観上の設定的な話になりますので、利用者に何かを注意してほしいというような意味合いではありませんので、無用な斟酌などは行わないようお願いします。深読みもどうか行わないでください。
 ロールのフック等として利用していただければと考えていますが、無理にこれを取り入れていただく必要もありません。縦割り行政や帰属意識、委員会間・部署間の競合や対立などを是正すべきと考えるのか、あるいはその只中に身を置くのか、それはPCやPL自身が判断することであり、運営が「こうしてほしい」と伝えているわけではありません。

《オグドアス》については、委員会・部活・一般学生・教師の垣根を超えたPCの交流などを行いやすくするための組織として検討しています。本格的な実装についてはまだ先になると思われますので、お待ち下さい。

ご案内:「【常世島の現在】」から一月の常世島さんが去りました。