2026/02/27 のログ
ご案内:「【常世島の現在】」に三月の常世島さんが現れました。
三月の常世島 >  
 
◆三月の常世島◆
 三月に入ると常世学園での授業・講義、演習などは終了し(一部の授業や特別講習などは除く)、春季休業となる。すなわち春休みである。
 島外に帰る場所がある学生・教員たちは一斉に帰省を始め、空路・海路ともには混雑し始める時期である。
 学園の全ての学生・職員が帰省するわけではないため、島内の都市機能が停止・破綻するということはない。
 そして、常世島に住む者は島外に帰る場所を持たない者も少なくない。遺棄されるかのごとく常世学園に入学させられた者、迫害されていたところを保護された者、異邦人――彼らは休業中でも島内に残り続ける。学園都市が休暇中であろうと動き続けるのは、彼らのためでもあると言えるだろう。
 常世学園内部にはそういった事を言う者は多くないが――《大変容》から数十年が過ぎた今となっても、常世島に厄介払いのように入学させられた一部の学生・職員たちに対し、「葦船」に載せられて流された水蛭子(ひるこ)のようだなどと、極めて差別的な発言をする口さがない者たちもいる。
 しかし、日本国出身の学生の多くが知るように、水蛭子は流された果てに恵比寿として祭られ、その神威を発揮した。未完成の島の表象であったはずの水蛭子は、後世において大いに信仰を集めたのである。
 たとえ流された存在であっても――この常世学園にて学ぶことによって、水蛭子から恵比寿のような変転を遂げる学生も多い。そういった学生たちの「今」の場所として、学園都市は止まらずに動き続けているのである。

 帰る場所を持っていたとしても、委員会などに所属している学生や教員は長期の休暇を取れない場合も多い(もちろん、休暇を取る学生も存在する)。
 彼らの職務は常世島・学園都市のインフラそのものである。常世島に残る者がいる限り、それを休業のために一気に停止させることはできないのである。
 各種委員会の委員は輪番で休暇を取るケースが多いが、個々人によって状況は異なるためあくまで一例である。
 特に図書委員会はこの時期、常世大図書館蔵書整理・常世博物館収蔵品整理に従事することとなり、多忙を極める。蔵書や収蔵品の整理は魔術や科学によって高度に自動化されてはいるが、それでも大規模は整理は必要なのである。
 また、常世島全交通インフラ整備もこの時期に行われ、公安委員会、風紀委員会、生活委員会、鉄道委員会のインフラ関連部門の委員も忙しくなる時期である。
 委員会の職務のために長期の休暇を取れない学生には委員会から手当が出されるのが基本である。

 行事としては有志学生・式典委員会による「非公式」の卒業式が行われ、常世大図書館蔵書整理・常世博物館収蔵品整理や研究区の蔵書・収蔵品整理によって整理された蔵書や収蔵品の一部が古書店街「瀛洲」に流れ、古書祭りである「書林祭」が開催される。
 常世学園は通常の学園とはシステム面で大きく異なりはするが、それでも新たな春に向けての準備は着々と進んでいくのである。


【PL向け情報】
 三月の常世島についての告知となります。
 委員会は「忙しい」と記載していますが、これはあくまでそのようなロールプレイをして良いというフックであり、無理に拾う必要はございません。
 しっかりと休暇を取る委員もおり、それ故に組織が機能不全に陥っているということもありません(利用者作成の部局や部隊についてはこの限りではありません。あくまで委員会全体の話です)。


◆卒業式◆
 ──三月。旧世紀の「地球」、特に日本国の学園においては、一般に卒業の時期を意味した。
 学生たちは己が未来に向けて学園を離れ、教師は巣立つ若人たちを見送ったのである。

 しかしながら、旧世紀が終わり、新世紀の始まりとともに到来した《大変容》はかつての「地球」の文化風習を大きく変化させた。
 異能者に魔術師、そして異界から来る者。「学園」という存在もそのあり方を変えざるをえなかった。
 その代表例がこの《常世学園》である。「学園」であるものの、かつて存在した学園とは多くの点で相違している。
 
 《常世学園》での卒業のあり方は様々であり、修業年限は四年と定められてはいるものの、卒業するか否かは学生の判断に任される。
 自らの《異能》や《魔術》の制御に不安を覚えているのならば、四年を過ぎても在籍することは可能である。
 自らの目的を達するために学園に学生として残る学生は少なくない。
 故に、必ずしも卒業の日が一律に定められているわけではないのである。
 三月の卒業、それは旧世紀の慣習であった。

 ──だが、かつての慣習が容易に忘れ去られることがないのも事実である。
 学友と共に卒業の日を迎えたいという思いが、ごく自然に学生の間に生まれることも当然の理であった。
 三月に卒業を迎え、学園を巣立つ学生たちも決して少なくない。
 故に、《常世学園》では、《式典委員会》及び有志主催の「卒業式」が行われている。
 世界がどのような変容を遂げようとも、「学園」である限りはその定めからは逃れられないのかもしれない。

 今年もまた、旧世紀の慣習に従い、《式典委員会》及び有志の学生・教職員の主宰として「卒業式」が行われている。
 上述の通り、常世学園の卒業に関しては修業年限が必ずしも重視されるわけではなく、本人の意思で卒業を延期することも可能である。
 学生本人が入学した目的が、4年間で全て果たせるとは限らないからだ。そこには大きな個人差がある。
 しかし、それでも多くの学生が三月の卒業を選んでいる。
 同じ時に入学した者たちと、同じ時に卒業したいという思いは普遍のものであるといえるだろう。 

 学生数の多さ故にそれは一日では終わらず、三月中は卒業のための式典が繰り返して行われる。
 基本的な会場としては「常世大ホール」で行われるものの、それはあくまで《式典委員会》を中心としたのもの。
 様々な部活や集団が独自に催す「卒業式」やそれに類するイベントも常世島の様々な場所で執り行われている。
 その形は決して一様ではないのだ。

 だが、どの「卒業式」においても、きっと卒業生はその門出を祝福されることだろう。
 この混沌とした《大変容》以後の世界を導くのは、《常世学園》で学んだ者たちなのだから――


 卒業生の進路については様々である。
 故郷等で就職する者、常世島に教職員や研究者として残る者、怪異などを刈るハンターとなる者、行方知れずになる者など、卒業生の数だけ未来がある。
 常世学園の卒業生は、常世学園の性格上当然ながら外部からも注目されており、優秀な成績を修めた者は魔術協会などの外部組織からスカウトがかかることも少なくない。
 在学中や、あるいは卒業式の後に外部からコンタクトを受ける例も少なくなく、国際間でのルール作りの必要性が協議されている。
 卒業後も歓楽街や落第街に姿を消し、不法に常世島に住み続ける者たちもいるが、その実態は不透明である。
 
 異邦人の多くは、「門」の性質上「地球」から「異世界」への自由な交通がまず不可能であることから、元の世界に帰還することは基本的に現時点では不可能、あるいは非常に薄い確率である。
 故に、ほとんどが「地球」に残ることが多い(もちろん例外もあるだろう)。異邦人の進路や今後の身の振り方については学内でも相談窓口が設けられており、卒業後も利用可能である。
 常世島の外でも馴染み、問題なく過ごしていける異邦人もいる一方で、そうではない異邦人も少なくない。常世学園のような社会はまだまだ「地球」では珍しい存在である。
 異邦人の帰化の問題なども全てが解決したわけではないため、常世学園では卒業後の行き場のない異邦人に対して、学園・常世島の教員や職員としての採用枠を設けているため、卒業後も常世島に残るという選択肢も存在する。
 卒業後、故郷に帰るための手段を模索、あるいは研究する異邦人たちも常世島の内外におり、「門」の研究も進みつつはあるが、異邦人たちがまとめて元の世界へと戻る手段は確立されていないのが現状である。


【PL向け情報】
 三月の末日まで常世島では「卒業式」が行われます。制度上、常世学園には始業式・終業式・修了式の類の式典は公式には存在しませんが、有志の学生・教職員によって非公式ながらそれらを行うことが認められています。
 基本的な卒業式の会場は「常世大ホール」になりますが、これは《式典委員会》と有志主催のものとなります。
 そのほかの部活や集団による「卒業式」の場所については特に限定いたしません。
 《式典委員会》主催の卒業式の内容については明確に定めてはいませんが、一般的な「地球」の小中学校、高等学校の卒業式とさほど変わりません。
 何かしらの挨拶など行っていただいても構いません。その点はご自由にどうぞ。
 一般的な卒業式とは大きく異なる形式の卒業式もあり得るかと思いますので、その点もサイト利用規約や世界観に反さない範囲内でご自由に行ってください。

 なお、常世大ホールにおける「卒業式」での戦闘行為・妨害行為などはご遠慮ください。ただし、コメディタッチの騒動や、しっかり状況を収拾する場合はこの限りではありません。
 コメディタッチの騒動が行われた場合は、不必要に厳しく処断する等の行為はご遠慮ください。合わない場合は無理に拾わないという自由が各利用者には存在します。委員会所属の委員が全ての状況に対応する必要は当然ながらなく、それはPL自身の意志次第となります。

 サイト内世界観においてサイト開設当初から記載している通り、一般的な異邦人は元いた世界に帰還する術を持っていません。
 これは、門を開く能力を持っているPC等を特に禁止するというような意味合いではありません。元いた世界と「地球」を自由に往来することができるキャラクターがいても問題はありません。
 しかしそれは世界観の上では特殊例として扱われるものとなりますので、一般的な異邦人は帰還する術を持たないという設定は変わりませんので、その点はご了承くださいませ。
 異邦人のPCが自らの状況を深刻に捉えるかそうではないかはそのキャラクターによると思われますので、運営が「このようにしてほしい」とお願いするようなことはありません。

ご案内:「【常世島の現在】」から三月の常世島さんが去りました。