学園地区の校舎群の一つ。様々な教室や研究室などがこの建物の中に設置されている。
外観としては現代的なビルのようなもの。
※それぞれの教室などの詳しい情景などはある程度自由にしてくださって構いません。
参加者(0):ROM(1)
Time:11:41:33 更新
ご案内:「第一教室棟 屋上」から桃郷さんが去りました。
■桃郷 > メロンパンを食べ終わり、メロンパンの袋をくしゃくしゃに丸めてビニール袋に放り込み。
「そろそろ戻るか」
立ち上がると、うーんと一回伸びをしてから、屋上の扉に歩き出す。
そのまま扉の中に消えていった。
■桃郷 > ビニール袋から取り出したメロンパンの袋をビリっと音を立てて開けて、袋から半分ほど頭を覗かせたメロンパンを一口かじる。
口に溶ける甘みを堪能し。
「……やっぱり購買のこのメロンパンうま」
メロンパンを見つめた後、しみじみと頷き、もう一口。
味としては何のひねりもないメロンパンだが、パン屋特有の作ってから時間が経過していないパンの味と、湿気ていないクッキー生地のサクサク感が絶品だ。
「牛乳も買ってくればよかったな」
■桃郷 > 風を感じながらゆっくりと歩き、屋上の端、柵の手前まで移動する。
そこにはベンチもなくコンクリートの地面が広がっている、そこに躊躇もなく腰を下ろした。
眼下では体育の授業だろうか、若い声がいくつも風に乗って聞こえてきている。
ビニール袋の中身を探りながら、何とはなしに柵の外に視線を向けた。
「元気だねぇ」
遠目に動き回る幾人の人影は校庭を走りまわっているその動きはどうやらサッカーらしい。
手を抜くでもなく全力で試合をしているらしい様子に、癖的に少し皮肉が混じる笑みがこぼれた。
■桃郷 > 時刻は四時限目が始まった頃、生徒の姿のない屋上に、白衣を着た男が一人ビニール袋を片手に入ってきた。
「今日はいい天気だなぁ」
片手で目の上に屋根を作るようにして影を作りながら、空を見上げた。
屋上は快晴。秋にしたら高い気温だが、頬を撫でる風もあって気持ちいい。
ご案内:「第一教室棟 屋上」に桃郷さんが現れました。
ご案内:「第一教室棟 食堂」から青霧在さんが去りました。
■青霧在 > 更に掲示板をさかのぼると、似たような書き込みを見つけた。
こちらは直接関与したわけじゃないが、同僚が愚痴っていた記憶がある。
「なるほど、こういう形で広がるのか……」
常世神についての情報がどう広がるか、俺はよく知らなかった。
だがどうにも、掲示板などを介しても広がっているらしい。
楽観的な書き込みが多いのも、掲示板特有の匿名性や無責任な言動に紛れて印象操作を行っている可能性があるだろう。
それを確かめる術は無いが、可能性としては十分だろう。
「あとは資料で確認しよう」
何が常世神を神たらしめているのかは全く分からなかったが、信奉者は姑息な連中だということは分かった。
これからこんな奴らを相手に立ちまわるのかと思うと少々憂鬱だ。
そもそも捜査も神霊の類も今となっては畑違いなのだが……
「何がバレンタインチョコの分、だ」
溜息をつきながら立ち上がる。
手作り義理チョコを使って迫られたのは初めての経験だった。
悪態の一つでも吐いてしまいそうだ。
代わりにもう一度溜息をつきながら、トレーを返して食堂を去った。
―――申請しておいた資料を見に行って分かったことがある。
掲示板で見た情報は、アーカイブと資料に全て記されていた。
食堂での出来事は、一時的な知識欲を満たす為の行為以上の意味を持たなかった。
■青霧在 > 俺の知る常世神は願いをかなえるだけの存在では決してない。
掲示板でそれについて深く触れた言及が少ないという点は、注目すべきかもしれない。
「楽観的な書き込みならそれなりにあるな」
常世神関連のログの数はそれほど多くない。
速読が得意なことも相まって、数分で一か月ほど遡った。
そこで、興味深いスレッドを発見した。
「この時期……」
常世神信奉者の集会を行うという内容のスレが目に留まる。
内容は冗談めかされ、どことなく本気ではないジョークのように感じられるのだが……
「身に覚えがあるな」
この時期、常世神に関係する制圧任務があった記憶がある。
複数名の生徒が保護されると同時に、行方不明者も出ていた筈だ。
スレ内に書かれた座標や時間帯と実際の出来事には齟齬があるが、偶然の一致だろうか。
■青霧在 > 常世神とは、怪異である。
聞く限りではあるが、俺はそう考えている。
厄介な存在であることは把握しているが、怪異を逸脱することはないだろう。
しかしながら、神とされる。
何が常世神を神たらしめるのか。
それを今少しでも知る手掛かりが欲しくて掲示板なんてものを見た訳だが……
「アテが外れたか」
一週間程度までさかのぼって目を通したがロクな情報はなかった。
そもそもその殆どは情報というにはあまりにも足りないものでしかない。
ただ分かったことは、常世神は願いをかなえる存在であるということ。
ただ、そんなことは俺も知っていた。
■青霧在 > 昼食時を外していてよかった。
混雑の中で神について考え込むのは些か異常に思える。
30秒程度で巡らない思索を切り上げ、オモイカネを取り出す。
答えが出ないとわかった問いを繰り返し自問自答する程、無駄なことはない。
ブラウザを開いて常世島についての噂話が集う掲示板を開く。
俺は噂話が嫌いだ。
それは変わらないが、噂話からしか得られない実態というのも存在する。
《常世神》
俺はその三文字を打ち込み、検索をかけた。
頼まれごとというのもこれの絡みだ。
厄介なことを頼まれてしまったものだ。
■青霧在 > 間食にうってつけの時間帯。
遅めの昼食を済ませに訪れた食堂で思索に耽る。
「神ってなんだ……?」
俺は神頼みはしない。しても無駄だからだ。
しかし神はいる。俺たちの日常にもまぎれ込んでいる。
俺が頼らないような神々を信奉する人間も数多いる。
神は存在し、実在する。
それはこの世界においては普遍的なことだろう。
「しかし……統一性がない……」
神という属性に対して通せる筋が見つからず、唸る。
神とは何なのか。
考えたことなどなかった。
今だって、あんな頼まれごとをしなければ考えもしなかっただろう。
「宗教家にでも聞けばいいのか……?」
腕を組み、視線をカレーが入っていた器に落とした。
ご案内:「第一教室棟 食堂」に青霧在さんが現れました。
ご案内:「第一教室棟 食堂」から青霧在さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 食堂」に青霧在さんが現れました。