2024/05/28 のログ
ご案内:「第一教室棟 屋上」に橘壱さんが現れました。
橘壱 >
常世学園、教室楝屋上。時刻は夕暮れ。
日が落ちかけ、明かりは徐々に夜の闇に溶けていく。
既に本日の講習を終え、壱は現在待機命令を受けていた。
AFを動かすために相応しい舞台が来るまでの待機時間。
生憎此処は戦場でもなんでもない。四六時中何かが起きてたら、ここは今頃不良学校だ。
「…………。」
こう見えて職務にはそれなりに真面目。
どかっとベンチに腰を掛け、眺めるタブレット端末の液晶に映る活字の数々。
風紀委員が過去に担当した事件、その報告書の数々だ。
一応そういうのくらいは把握しておくかと言う気持ちだったが、眺める表情は退屈そうだった。
橘壱 >
面白そうな事件は幾つかあった。
戦いの香り、激しい戦いの結末。自分がそこにいたら、と思いを馳せる事がある。
この異能者ならこう戦い、こういう装備が有効だろう。
飽くまで妄想に過ぎないが、似たような異能者用の対策装備の資料としては充分だ。
「……毎度思うんだが、いっそ"軍隊"でも構わないと思うんだけどな……。」
別に風紀委員は殺戮部隊ではない。
名目は飽くまで、違反者の更生の機会を与えるための確保と鎮圧。
そこに軍隊と言うのは、"学園"の名には相応しく無いからだろうか。
だが、異能だの何だのがない前時代とはわけが違うのだ。
異能一つ、物によっては命を奪うに充分なものだって存在する。
これはこれで、縛りプレイみたいなもので楽しいが、どうにも不平等だ。
まぁ、実際の秩序機構、警察とかそのへんは変わらないのかもしれないが…。
「まぁ、顛末書一つで済むなら安い命だろうな。」
"やむを得ない事情"が起きても、凡そ紙切れ一枚が残るだけ。
そういう考え方をすれば、なんとも自分好みの委員会だ。
余りにも乖離した考え故に、早々に人前で公言こそはしないが…。
思わず口元も緩んでしまった。