2024/06/05 のログ
■黒羽 瑠音 >
「理屈ではそうですけど~~!」
皆がそれを実践できるなら肥満何て言葉は死語になっているのである
後生活習慣病とかも
「それは良かった、確認大事、ですからね!」
ヨシ、のポーズをとる、一時期SNSで話題になったねこちゃんがしていたやつである、地味に体勢が難しい
「へ?…… 剣……」
一瞬だけ自分が此処に来ると決めた時の事を思い出して胸がきゅっ、となる
とはいえ、直ぐに首をぶんぶんと振って横に投げ捨てた
「剣だけで……でもそれはそれでかっこいいかも、漫画でも何かそういう人って実力者だったりする事多いですし!」
「それに私何て使うと自分が一方的に不幸になるような異能ですから無い方がまし……ってそれを何とかするためにきたんですけど!」
「えーっと何と言いますか……あれです、剣が滅茶苦茶凄いってだけでも私的には十分異能といいますか……」
申し訳なさそうにする先輩に対してフォロー……しようとして色々自爆する私
うんこれ何言えばいいか分からなくなってるな、落ち着け!
ぱんっ、と一度頬を叩いて息を吐く
「えっと……そのー、ごめんなさいっ、何か変なこと言っちゃって」
すぅー、はぁーと深呼吸しながら頭を下げる、気にしているかは分からないけれど……
こうなると自分の質問がやっぱり不躾だったかな、と思ってしまうのだ
■桜 緋彩 >
「私は結構食べる方ですから、毎朝寮から教室棟まで走っておりますよ。たまにやろうとするから辛いのです。習慣にしてしまえば辛くはありませんよ」
習慣にしてしまうまでが辛いのだが。
ちなみに寮からここまで普通はバスで通う距離である。
朝の活動前にする運動強度ではない。
適当に確認して重大インシデント発生猫のミームは履修していなかったので、不思議そうな顔をして首を傾げるのみであった。
「はい。一応魔力由来の剣技ではありますので魔力操作と言う意味では習熟しているのですが、なにぶん一般的に教わる魔術とはイメージが違うので魔術学の成績はあまり芳しくありませんでした」
一年の時に自由科目で取っては見たが、才能はないと判断して二年以降は取っていない。
一応座学と言うか魔力学の方はそこそこ点数は取れているのだが。
「いえ、私の方こそお力になれず。しかし、ふむ」
頭を下げるのはこちらの方だと言わんばかりに、彼女よりも更に深く頭を下げて。
しかしそのあと顎に手を当てしばし考える。
「であれば、私が開いている道場、と言っても部活のようなものですが、そちらに参加してみるのは如何でしょう。私と違って異能や魔術方面に詳しいものも在籍しておりますし」
数は少ないがそれなりに門下生はいる。
もしかしたらそちらで技術交流など出来るかもしれない。
「――先ほどの反応を見る限り、剣に何か苦手意識のようなものがあるようなので……無理にとは申しませんが、捉えようによっては苦手意識を克服するチャンス、と見ることも出来ます」
先ほどの一瞬の反応を見逃しては剣士としてこの島でやってはいけない。
言うべきかどうか迷ったが、見えてしまった以上は言うしかない。
■黒羽 瑠音 >
「毎朝……」
寮から此処までの距離を思い出す、目の前の先輩は習慣に出来ると言っているが……
み、三日坊主で終わる気以前に完遂できる気がしない、何キロあるんだろ
「魔力由来の剣技……何だか凄いかっこよさそうな予感がします!」
自分の中での精一杯の魔力を使う剣技のイメージが脳内に浮かんでいく、飛ぶ斬撃とか鉄を裂く剣とか……
「魔術も才能面が結構大きいってこの前他の先輩に聞きましたし……そこはしょうがないのかなって」
「私もできる事なら魔術使ってみたいですけど、之ばかりはやってみないとなーって考えてます」
こくこくと頷き、再度息を落ち着かせながら話を続ける
どうやら余り気にされていないようでほっと一息だ
「道場、ですか?そうですね、一応向こうでは空手部に入ってて……その内部活見学はしようって思ってたんですけど」
「あはは……そんな苦手って程でもないんですけど、ちょーっとだけやな思い出があるだけです」
誤魔化しても無駄そうなので苦手意識については正直に言いながら思案する
魅力的な提案だと思うし、最終的にどの部活に所属するにせよ受けない理由は無いと思った
「それじゃあ、今度時間ある時に見学させてもらってもいいですか?」
「桜先輩の剣術ってどんな感じなのかとっても気になりますし!」
うん、此処で断る理由は無いよね、と出来る限り元気に返事を返しながら意気込んでみせるのだ
■桜 緋彩 >
「ははは、やることは所詮流血沙汰ですからね。稽古はともかく、実戦は泥臭いものですよ」
確かに見た目には派手だとは思う。
けれど結局のところ、どれも相手を殺す技だ。
格好付けて語るようなことではない。
「魔術はイメージが大事、と聞きます。これは魔術に限らないと思うのですが、自分にしっくりくるやり方を見付けるのが大事なのではないでしょうか」
自分の場合は魔術と言うもの自体がしっくりこなかっただけだ。
人によってはそうじゃないだろうし、自分に合っているかと言うのは大事な事。
「ほう、空手ですか。私も剣が主とは言え、徒手空拳での打ち合いも稽古しておりますよ。見学だけでも勿論大歓迎ですし、何より身体を動かせば、痩せます」
何せ数時間ずっと打ち合いっぱなしなのだ。
むしろ毎日しっかり食べないと動けなくなるレベル。
とは言え体力が尽きたものを無理に立ち会わせるなんてことはなく、各人のレベルに合わせて調整はしている。
各人の体力の限界まで立ち会わせると言うだけだ。
■黒羽 瑠音 >
「流血沙汰……そう、ですよね、そういう事もありますよね」
大分浮かれていたが、そうか、そうだよね、こういう場所だから、そんな事だってあり得るんだ
黒條先輩も注意してくれていたし……勿論自分から危ない事をするつもりは無いけれど
「イメージが大事……それはちょっと分かるかもしれません、それこそそんなイメージですよね魔術って」
「それで、自分にしっくりくるやり方かぁ、うん、その時は思い出してみます、ありがとうございます」
ぺこんと頭を下げる、何にせよ向いているかを調べたりしてからの話になるのだけど
それでもこうやって話すだけで大分気の持ちようが良くなってきた気がするのは不思議だな
「えへへ、といっても何か目立った成績があるとかじゃないんですけどね」
「こー、精神論?とかは色々教わったりしましたけど」
「……動けば痩せる、心理ですね」
桜先輩のスタイルを観察する
何というか……大きい、うん、自分が子供体形な事が浮き彫りになりそうだ
何というか、日々の鍛錬の賜物なんだろうなぁきっと
■桜 緋彩 >
「この島は異能に対する認識が本土と違いますから。危ないところは危ないので、近寄らないようにしてくださいね」
一応風紀委員としての注意はしておこう。
結構この時期、特に本土からの入学生が巻き込まれる事件が結構増えたりするのだ。
「これももしかしたら人によって印象が違うかもしれません。色々な人の話を聞いて、しっくりくるものを選んだ方がいいかと思います」
魔術は理屈だと言う人もいれば、才能の有無に関係なく一定の成果を出すものだと言う人もいる。
それこそ千差万別、結局は自分の感性に任せた方が良い、と。
「精神論、これが結構馬鹿にはなりません。お互い決め手に欠けて長期戦になり、技も体力も出し尽くしたと言う時などは、結局のところ根性で勝負が決まったりしますので」
逆に言うとそれまでの極限状態になって初めて効いてくると言うことではある。
が、それこそ痩せるための運動の継続などは間違いなく精神論だろう。
「……私の身体に、なにか付いていますかね?」
彼女の視線に気付き、自分の身体を見回してみる。
特に何も付いていないとは思うのだが。
■黒羽 瑠音 >
「肝に命じます」
びしっ、と額に手を当てて答える、好き好んで痛い目を見たくは無いのである
ただでさえ度々異能を使って痛い目にあってるのだから……まぁ自爆みたいなものだけど
「はい、根性とか精神論とか、結構私も嫌いじゃないですしね」
「まぁ当然それだけじゃダメなんですけど……諦めたくないものだけは絶対決めておこう、なんて」
「そういう気持ちだけは強くもっていたいなって何時も思ってますね」
其処だけは強く意思を込めて大きく頷く、そしてその諦めたくない、のために私は此処に来たのだ
魔術に関しても精神力とか大事そうだし、そういったものを強く持っておくのは悪くはないはずだ
そういう意味ではやっぱり、肉体や精神を鍛えられそうな部活は悪くないのかも
「あ、いえ、なんでもないですっ」
ついてますついてます、ある意味立派なものが!何て失礼な事は流石に言えないじゃん!
咄嗟に首と手をぶんぶんと左右に振るけれど、流石にわざとらしい気がするなぁ
「えっと、色々ありがとうございます、とっても参考になりました」
そのまま話を流そうとする姿は傍から見るととても滑稽だろうけれど、今の私にこれ以外の手は無いのである!
■桜 緋彩 >
敬礼する彼女に頷いて見せる。
特に落第街とか、マジで危ない。
「案外なんでも精神論でどうにでもなってしまうだけに扱いが意外と難しいですが、根性とか精神論とかは意外と大事ですからね」
拘りとか諦めの悪さとか、時には邪魔な時もある。
そう言う時に正しい判断をするためにそれ以外もきっちりやって、あと少しの最後の一押しで使うものだ、と。
「? そうですか?」
他人の違和感にはすぐ気付くくせに、それが自分の身体から来ているとは気付かない。
こういうところで割と鈍かったりするのが桜緋彩と言う人間だと彼女には気付かれただろう。
自分は一切気付いていないけれど。
「おっと、もうこんな時間ですか。私は風紀委員本部に行かなければならないので、これで失礼します」
気が付けばそれなりに時間が経っていた。
遅刻するほどではないものの、そろそろ出た方が良い時間。
「それでは瑠音どの、帰り道お気をつけて!」
ぴし、と会った時と同じような礼を向け、その場を後に。
ご案内:「第一教室棟 ロビー」から桜 緋彩さんが去りました。
■黒羽 瑠音 >
「精神論も、難しいけど状況次第って奴なんでしょうねきっと」
「とはいえそれをちゃんと判断できるほど、自分が成熟してるとは思えないのが玉に瑕ですけど」
ぺろ、と軽く舌を出す、勢いで押し通そうとすることは幾度もある当たり自覚自体はあったりするんだよねぇ
「はい、ありがとうございました桜先輩、次は部活で!」
絶対見に行きます、という気持ちを込めて此方も挨拶を返して寮の方に早歩き
気を使わせちゃったかなぁ、なんて脳内でお話への反省会を開きつつ
それでもまた素敵な先輩に会えたことに喜びに胸を膨らませて家路につくのでした
ご案内:「第一教室棟 ロビー」から黒羽 瑠音さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 廊下」に伊都波 凛霞さんが現れました。
ご案内:「第一教室棟 廊下」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
放課後、ロッカールームで諸々の支度を終えて。
「っん~~~! 今日も一日終わったぁ…」
廊下に出て、ぐぐーっと腕を真上にやって背を伸ばす。
廊下の窓から差し込む光が少しオレンジ色に染まりかけた頃合い。
今日は委員会街にも寄らなくて良いし、まっすぐ自宅に帰って晩ごはんの支度でもお手伝いをしてから、ゆっくりのんびりお風呂に入ろう。
そんなことを思いながら、さて…と。
■伊都波 悠薇 >
そんな伸びをしているとき。
キョロキョロ。
辺りを、極力人がいないかを確認しながら、廊下を歩く姿が見える。
挙動不審だ。
(えっと、姉さん、は……)
そーっと壁に隠れたりして探している、と。
「あ、姉さん」
ようやく、見つけて。
安心したように息を吐いた。
■伊都波 凛霞 >
「──、あれ?」
さて下校しよう、と思った折。
かけられた声は当たり前のことだけど聞き慣れたそれ。
そちらに目をやってみれば、壁に隠れるようにして顔を出した我が妹の顔。
「どしたの悠薇。悠薇ももう、下校の時間?」
ぱっとにこやかな笑みを浮かべて、そちらに向けて歩いていく。
■伊都波 悠薇 >
「はい。こちらも、やること、おわったので」
学校だから、敬語だ。
姉妹でも後輩として、ちゃんとしないと。
「姉さん、今かえり?」
■伊都波 凛霞 >
「うん。今日は風紀委員も見回りの日じゃないし、すぐ帰れるよ。──もう、学校でもいつも通りでいいのに」
くすっと苦笑。
家と学校で言葉選びがちゃんと出来ている、偉いなって思う反面。ちょっとだけ距離を感じる…。
まぁ、そういう奥ゆかしさというか、そういうのが…カワイイのだけど…我が妹。
「もしかしてお姉ちゃんのこと待っててくれた…!?
もぅ~、前みたいに『お姉ちゃん』って呼んでくれてもいいのに~!!」
むぎゅり。
妹可愛さが小爆発してしまって、ついつい胸元に抱きしめてしまう姉。
■伊都波 悠薇 >
「ふがっ」
抱きしめられると、息が、しにくい。
「ふご、がご、ふぐぐっ」
ぱんぱん、とタップ。
ーーおっきくなってない?
■伊都波 凛霞 >
「──っは」
妹のタップに我に返る。
ぱっと妹を離して…辺りに見ている人はいなかった。
セーフだ。
「あはは…ごめんごめん。
でもどうして急に?何かあった?」
最近は一緒に登校もしていなかったから気にかけてはいたけれど、
理由があるならちゃんと聞いてみたい。
歩きながら話そうか?と先導するように、広い学園の玄関に向けて歩いていく。
■伊都波 悠薇 >
「ぷはっ」
あぁ、息ができるってスバラしい。
…………今日の行動を見ると、やはり危ないかもしれない。
「あ、えと、いや、そのぉ……」
言うのは恥ずかしい。
いや、妄想なのではあるけれど。
「と、とりあえず、かえりながら?」
■伊都波 凛霞 >
「?」
妹の心配を他所に首を傾げる姉。
基本的には色々なことに対して聡い姉ではあるが、こと妹のことに対して急に鈍感になる。
それはもう何かマスクでもされているかのように何も働かないのだ。
我が妹が貴すぎて、何も見えなくなっている可能性もあるが。
ともあれ、それじゃあと共に学園内を歩きながら話をしよう。
「どしたの?何か、言いにくいこと?」
何か深刻な悩みだろうか。
学園生活、若い身空では悩みも色々とあるだろうけれど。
家族、たった二人の姉妹、気にせず言って構わないよと柔らかい笑顔で話しやすそうな雰囲気を作りながら。
■伊都波 悠薇 >
「う…………」
笑顔が眩しい。
しかして、ここで聞かないと気になりすぎて大変だ。
「えと」
とぼとぼ、歩く。悪いことをしている気分、だが。
「あの、姉さん」
意を決して。
「さいきん、きす、した?」
いったあと、顔を手で隠した。
■伊都波 凛霞 >
もじもじしている。
でも、続いて出た言葉にはちょっとした、決意を感じる声色。
なんだろう?と思って少し歩くスピードを落として、聞く構え。
『最近キスした?』
我が妹から出てきたのはそんな台詞。
意外といえば意外だったけれど、むしろどうしてそんなことを言い出したのかのほうが気になる。
一瞬、大きな目を丸くしてしまったけど。すぐに「なにそれ」と苦笑して。
「してないよ。どしたの?急に」
相手も此処にはいないし。なんて笑いながら。
こんなことを聞くからには理由があるはず。
顔を隠してると転ぶよ?とちょっと気にかけつつ、問う。
■伊都波 悠薇 >
「ぴえ?」
あれ、聞いてたのと違う答えが。
隠し事?
いや、姉はそういう嘘は「あまり」つかない。
でも、はて。
顔から手を離して。
「え、でも和服を着た先生と、したって」
■伊都波 凛霞 >
「んー…?」
妹の反応に、足を止めてより頭を捻る。
なんだろう、自分が色々と噂を立てられやすいタイプではある…と思う。
ただそんなストレート…というか直球なだけの噂なんてすぐ自分の耳にも入るだろうし…。
なんて、思っていたら。
「和服…先生…。
あーちゃん───ポーラ先生?」
そういえば最近時計台で会って…でもその時はやたらと誂われただけで…。
「あー…うーん…?
ポーラ先生になら、そういえば耳には、されたかも…」
それをキスをした…なんて妹に吹き込んだとしたら、なかなかだ。
でもそれは今はいい。今はむしろ…。
「──お姉ちゃんが誰かとキスした、なんて聞いて心配してくれたの!?」
なんてかわいい妹…。
ダメな部分がまた顔を出していた。
■伊都波 悠薇 >
「うん」
心配した、のは嘘じゃない。
妄想は、ちがったこともほっとした。
うん、そだよね、そう。
そんな禁断の恋みたいな、うん。
「なんだ、耳、かぁ」
ぽつりと、呟いて。
「風紀委員だから、風紀、乱したら、ほら、大変じゃないですか。
だから、そのぉ、その話し聞いてから、姉さん見るも恥ずかしくなっちゃったというか。顔が熱くなったというか」
■伊都波 凛霞 >
素直な返事。愛らしい…・
「そうそう。やたらとスキンシップが激しい先生でね。
悠薇もお話した?気をつけないと悠薇も色々されちゃうかもよ~?」
もちろん、先生なので信頼はしているけれど。
この妹のこと…それぐらいに距離を詰めて接してくれる人のほうがいいのかも…なんて思ったりもする。
自分から距離を詰めるのが、きっと苦手な子だから。
……まぁそれはそれで、逃げちゃったりもするのかもしれないけど。
「キスくらいで風紀が乱れることもないかなとは思うけど。国によっては挨拶だったりもするんだから。
…あー…だから最近一人で登下校してたの…? …もう。お姉ちゃん離れしちゃったのかと思って寂しかったんだけど…?」
ちょっと大げさに、えー、と悲しんで見せる。
「お姉ちゃんって呼んでくれないし」なんて付け足して。
敬語とか姉さん呼びがどうにも距離感を感じちゃって寂しいらしい。
…これに関してはどちらかといえば家庭と学校をちゃんと別けている妹が偉いのだけど。
■伊都波 悠薇 >
「家では、そっちで呼んでますから」
気を付けないとと、言われると確かにと思う。
危うく、いろいろされそうだった。
でも。
「そも、私、で、ケアできる人はそう多くないかも、だけど。
いや、キスだけって、いうけど。女性同士だと、限られた粘膜接触だよ、気を付けないと」
最後は力説。
■伊都波 凛霞 >
違う、そうじゃない。
学校でも呼んで欲しい。学校でもこの子うちのカワイイ妹なんです!ってアピールしたい。
そんな欲望ふつふつ。でも我慢。なんせ妹の言う事のほうが圧倒的に正しいんだもの。
「先生以外にも、そんなに悪目立ちするほうじゃないから今は大丈夫だけど。
悠薇ぐらい可愛いかったら色んな人が寄ってくるようになってもおかしくないんだからね?」
その中にはよこしまな生徒だっているかもしれない。
先ほどの思考と矛盾しているような気もする、そうそこが問題なのである。
可愛い妹のことはもっと皆に知ってほしいけど、悪い虫が寄ってきても困る…という二律背反。
「……粘膜接触、なんて言うとなんか急にふしだらに聞こえるね」
妹の力説に苦笑する。
確かに先生相手といえど、自分も少し無防備だったかもしれない。
■伊都波 悠薇 >
「私は、そういうその、タイプじゃない、し」
そも、グループ、とかが苦手だ。
いずれは仲良しグループとか、作ってみたいものだけれど。
「でしょ? 気を付けないと。姉さん、前科みたいなの、あったりなかったりするんだから」
容姿端麗、眉目秀麗。
そうなるとたくさんの真偽が混ざった噂もあるわけで。
また、真だと知っているものも、あるわけだ。
「そんな、かんじ。また明日から一緒に学校いこ?」
■伊都波 凛霞 >
「そうじゃなくて、悠薇を狙う男子生徒とか!
大人しいと見たらしつこく言ってくる人もいるかもじゃん!」
今度は姉が力説である。
まぁ…その時はぴゃっと逃げちゃいそう、でもあるけれど。
「そうなのかなぁ…」
うーん、と何の気なしに自分の唇を指で触れて見たりして──。
そんなことをしていると妹から投げかけられる…愛らしい一言。
「───! ん、また一緒に、ね!」
二度目のハグ。今度は窒息させない大丈夫。
ハグを終えれば、自然と妹の手をとって──。
「じゃ、遅くならないうちに帰ろっか。
心配してくれてありがと、悠薇」
ぱぁ、と明るい笑顔を浮かべて、その手を引いて歩いていく伊都波姉妹。
下校の生徒も辺りに増え始めた時間帯、どうしてもその絵は目立ってしまうけれどそれも已む無し。
うちの妹は可愛いので。
■伊都波 悠薇 >
「ないない」
ぶんぶん、首を横に振った。
姉ならそれはもう引く手あまただろうが、自分がそんなんなるなんて、想像ができなかった。
「わぷ」
今度は息ができる。
ほぅと息を吐いて。
「妹ですから」
当然、と重いながらも心のなかで、妄想したことを謝罪した。
…………明日、噂になってないといいなぁ
そんなふうに思いながら、帰宅した夕方のお話。
ご案内:「第一教室棟 廊下」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 廊下」から伊都波 凛霞さんが去りました。