2024/07/09 のログ
ご案内:「第一教室棟 廊下」に八坂 命さんが現れました。
八坂 命 >  
「う、おおあああああ!!」

夜中の教室棟に声が響く。
階段を駆け下り、その先の曲がり角を転がりながら曲がり、ダッシュ。
直後、虎のような巨大な影がその後を追いかけて来た。
最近話題の黒い影の怪異――ではない。
真っ白の巨大なモフモフの猫の怪異である。

「待って待って待って待っ――!!」

ドン、と一際大きい音。
走りながら後ろを確認すれば、視界が真っ白に染まった。
咄嗟に周囲に浮かぶ腕――霊力制御戦闘補助デバイス「タケミナカタ」を構え、対魔シールドを起動。
しかし相手はあまりにデカすぎる。
シールドごとモフモフに埋まり、ズサーと廊下を転がる。
そのまま白猫の怪異に四本脚で抱きかかえられ、じゃれつかれる。

「おふッ、待ッ――ぶわ、顔、顔はやめて」

べろべろと顔を舐められそうになるのを対魔シールドで何とか防御。
この怪異から悪意は感じられず、むしろ好意すら感じる。
ただの人懐こい野良白猫の怪異らしいが、人より遥かに巨大な猫だ。
ただじゃれつかれるだけでも結構こわい。

八坂 命 >  
白猫の怪異?は喉をゴロゴロ鳴らしながらじゃれ付いてくる。
頭を擦り付けたり舌で嘗め回したり。
流石にされるがままにされていてはとんでもないことになるので、対魔シールドで受けている。
早いとこ抜け出したいのだけれど、前脚でがっちりホールドされていてそれもままならない。

「あーもー、どうどう。
 なんやえらい懐っこいネコチャンやなぁ」

浮いた腕で頭やら喉やらを撫でる。
地面に押し倒されたまま、わしわしわし。
敵意は感じられないのだが、それだけになんか祓ってしまうのも申し訳ない。
どうしたものか、とわしわしわしわし。