2024/07/10 のログ
■八坂 命 >
怪異はある程度満足したのか、拘束が緩んできた。
それを見計らって、怪異の下から這い出てくる。
「あーあー、もう」
ずっと張ってた対魔シールドは涎でべたべたになっている。
解除すれば問題ないとはいえ、今解除したら廊下に落ちてしまうので、とりあえずトイレに行ってから解除しよう。
「君、どうするかなぁ」
先ほどまでのような勢いはないが、ずっと身体をこすり付けてくる怪異。
すっかり懐かれてしまったようで。
「とりあえず、僕の使い魔なる?」
悪意がないとはいえ被害は出るだろう。
放置するわけにもいかないので、とりあえず連れて帰ることにしよう。
部室で飼うことを部長は許してくれるだろうか。
そんなことを考えながら夜の教室棟を後にする――
ご案内:「第一教室棟 廊下」から八坂 命さんが去りました。