2024/07/18 のログ
ご案内:「第一教室棟 廊下(深夜)」に天川 コウハさんが現れました。
天川 コウハ >  
「………眠い」

時間的に夜真っただ中。
夜間学校ならまだしもこの学園は昼に授業など行われるはずもない。
当然、静まりかえっている。聞こえるとすればコウハという廊下を歩く少年の足音とぼそりとつぶやいたボヤキだ。

コウハの種族は死神。
しかしながら死神と言えど現世の生活に慣れたせいなのか夜は当然のように眠いらしい。
左手で眠い目を擦りながら右の大鎌を引きずる。
深夜に鎌で武装して徘徊する異様な光景だが理由がある。

「寝てる時に緊急の呼び出しだなんて…」

死神上司からの緊急出動。
場所は夜の学校。
案件としては怪異だろう

天川 コウハ >  
「うちの上司も困ったものです…僕が寝ている最中に遠慮無しにガンガン鬼電してくるなんて…」

ぐちぐちと文句を言いながらも前傾姿勢。
この姿勢は何か敵対勢力を見つけた時にする臨戦態勢
見れば前方に10体以上の悪霊らしき姿。
あまり強くはなさそうではあるが間違いなく殺傷能力は持っているので油断はならない。
ああ、でもまだ眠く欠伸が出てしまって左手で抑えた。

「仕事は…まあ、しますけど後で文句言ってやります。ったく、これで眠気が飛んだらどうするんですか…」

正直、下級怪異十数体なら余裕だがあまり張り切り過ぎるとこの後眠れなくなさそうだ。
この後熟睡するためにも素早くかつ張り切り過ぎずに、十数体の悪霊を…斬る

天川 コウハ >  
弱いと言えど悪霊の群れ…一般的な祓い師ではかなり手の焼く量だ。
コウハを見つければ一斉に襲い掛かるだろう。
動きは統率されずとも数に任せた暴力。生命力を吸収する攻撃は驚異の一言。
戦いにおいては数は絶対的なアドバンテージで1人差ができるだけで努力とかそういうものではカバーできない明確な差が出来上がる。
タイマンでイーブン、1対2は不利、1対5にもなろうなら戦うどころか撤退ですら危うい人数差だ。



「よいしょ」

一蹴。
戦闘時間にしてわずか10秒足らず
放たれた斬撃は10程。
それらがすべて黒い軌跡あるいは残像として残る。

あれほどいた悪霊の群れは大鎌で斬られて一片の欠片もなく消え失せた。

ご案内:「第一教室棟 廊下(深夜)」に能守重高さんが現れました。
能守重高 > 夜も更けた学校のとある教室からゆっくりとした足取りで出てきたとある人影が1人。
ふぁぁと欠伸をし凝り固まった肩を解すように腕を回し手首を揉み解しながら廊下を歩きはじめる。

緩み切った顔がすぐに引き締まったのはやはり 夜というのはそれなりの怪異が我が物顔で出る時間帯だから。
丸腰に近い恰好で何が出てきても対処できるように両手は塞がっていない。

言葉は発することなく、辺りに視線を泳がせてから廊下を歩きはじめる、
見た目は少女、中身は不明、気配は人?と疑問が多い女子生徒はまだ怪異を祓い終えた少年には気づいていなさそう。

「…どうしましょう」

か弱い声が何とも漏れたが無意識であった。
夜の学校は色々と出るとは聞くのだけれども―と、
ゆっくりとした足取りで足取りは遅かった。

天川 コウハ >  
「………!」

怪異と戦闘を終えた後は残心。
残心という名の静止ではあるが理由がある。
一つは動きを止めることでまだ隠れている敵に隙だらけだと思わせること。
二つは自分の動きと音すら止めて辺りの物音に耳を傾けること。この暗く閑散とした空間では耳に頼った行動は非常に有効。

そして誰もいないはずの空間から微かだが音が聞こえた。
人の声?何を言ってるかまでは聞き取れなかったが何かがいることだけは分かる。


「…面倒な手合いじゃないといいですけど」

ぽつり。
ボヤキが漏れる。
瞬間自身の身体が黒く染まり加速。過ぎ去った後には残像のような黒い羽根が落ちる。
これぞ黒い身に纏っている法衣の能力。保護色と化し闇に紛れながら高速移動という芸当が可能。
勿論特殊な走法で走る音を極限まで抑えればこそだが

そして彼女の前に躍り出る。
コウハははたから見れば小さいもののボロボロの黒い死神のような法衣を纏っており、何よりも身の丈を超す黒い大鎌を持っている。
急に出てくるのだからその姿はどう考えても…

そんなコウハも暗がりだったので彼女を怪異の一種だと誤認。
低い体勢で音も無く接近しようとする

能守重高 > 夜の学校だからなのか、夜だからか、真っ暗で普段とは違うからか。
少女の気配が人、ではなく 人?になるかのように黒い煤みたいなものを辺りに撒き散らし始める。

少しだけ普段とは違う雰囲気になったところで、この身とは違う
人ではなさそうな気配がまっすぐこちらに来るのが感じ取れた。
黒い煤のようなものは少女特有のもので怪異とかではないが知らないものからしたら怪しさしかない。

高速で移動をしてくるその物の姿が見えたというか現れた。
え、と少女の口から漏れたか、その者は黒い西洋死神のイメージそのままの格好で尚且つ大鎌を携えている。
この世では死んだ時にお目に掛かるか、渡し守に案内されるまでの付き添いに会うかどうかと聞いた、
かの死神がこの世に?え、どういうこと!?
瞬時にそこまで相手を見て思った少女は恐怖より混乱が勝ってしまい。

「……きゅう」

何をすることなく丸腰の少女は死神の少年が接近したと同時に
意識を失い、ゆっくりと崩れるように後ろへとばったりと倒れ伏した。

天川 コウハ >  
「倒れた…?新手の罠か?」

いや、関係ない。
黒いもや、或いは煤のようなものは怪異特有のものだ。
最終的に斬るにしても怪異のやることは信用できない。

前方に加速していた体を急停止させる。
そして状況把握するためにもある程度の距離から倒れた体を見…
妙だ、彼女の身体からは生命を感じる。そして耳を澄ませば気絶してようが呼吸はしよう、呼吸音も聞こえる。


「まさかとは思いますが……この人、生身の人間、でしょうか?」


おおよそ信じがたい。
こんな深夜にいるとすれば何か重大な忘れ物でもしたのか…ああ、そういえばちょうど夏シーズンで肝試しという線もありそうか。

すぐさま気絶した体に駆け寄る。
やっぱりよく見れば人間だ。
気絶した頬を軽く叩き起こそうとする。
もしこれで起きなかったら近くの水道から水を掬ってきてかけようか、すら考えるほどだ。

能守重高 > 少女は何をすることなく倒れて意識喪失した。
これといって少女の化けの皮が剥がれるとかはなく
そこにいるのは黒髪の少女そのものだった。黒い煤は謎のままになるけど。
呼吸は意識を失ったと言っても呼吸を行うのが生きている証拠ともいえる。
胸は上下にわずかに動いておりそれは服の上からでも確認はできるかもしれない、
意識がなかった間はほんの数分位であり、頬を軽く叩かれ瞼をかッと開くと叩いた方を見。

「…お迎えですか?」

死神の格好をした彼に観念したような顔になりつつも、ゆっくりと体を起こそうとその場で正座を崩した座り方をしたい。
顔色は白ではなく青白い色になっており、久しぶりの恐怖で意識を失うなんてと肩を落としてから彼を見上げることを。

なお なんで 深夜の学校にいたかを聞かれた場合 理由は言語辞典を忘れて、と答えるつもりだった。

天川 コウハ >  
さて、どうしたものか。
このまま起きなくなったら所謂ショック死という奴であればこちらの過失だし色々と面倒なことになる。
起きてほしいが起きたら起きたでどう説明したものか
そう考えながら頬を叩いていたがその矢先反応があった

「あ、起きた。」

とりあえず人殺しにはならずに済んだとホッと息を吐く。
ちなみにだがまだ死神の法衣は解いていない。
怪異は片したはずだが念の為だ。

「貴方のお迎えは当分先ですし貴方の魂を回収しに来たわけではないですよ。なのでそんな正座なんて苦行大好き修行僧みたいな真似しなくていいですよ。」

質問をする前に彼女の安否を伝えた方が良いだろう。
しかしながら愛想という言葉は彼の辞典にないのだろう。
無表情でそっけないしさらっと毒舌でもある。

ではあるが本当に敵意はないのだろう。
自分の射程圏内でありながらも攻撃はおろか臨戦態勢すらとっていないのだから

能守重高 > 少女は意識を取り戻した後は黒い煤がすっと体に吸収されるように消えた。
これで見た目はともかく怪しさ満載の少女はただの少女になったわけだ。
死神とは知らないので本格的な恰好で大鎌持ちの格好を見、
まだハロウィンは先なのではとズレたことを思いながら見上げている。

「左様でしたか、それは何よりです? 正座は癖なので気にしないでいただけると助かります」

お迎えではないらしい。てっきり正体が露見しそれによりまた捕獲されるのかと思ったのだが、
違ったのでその意味で安堵の息を吐いていた。ずっと丸腰である。
敵意は出さずに淡々と職務が出来る少女だが、廊下に出てから今に至るまで武器らしい武器は出していない。
出していたのは少女が時々放出する謎の黒い煤だけであった。

「来るものが来たのかと突然すぎて意識が動転しました、はい」

時々相手に見える範囲にちらっとちらつく黒い煤は徐々に少女から漏れてきていた。

天川 コウハ >  
「ああ、そうですか。では気にしないでおきます」

さらりと流す。態度は結構ドライだ。
しかしながらコウハ自身はまだ幼子ともいえる未熟な身体つきであろう。
人間界でいえばただの子供が夜中に仮装しているようなものだろう。

「まあ、あながち間違いではないのですが…少なくとも貴方は今ここで死ぬことはないでしょうね。」

異邦人とか色々出入りしている学校だ。
自分の正体もそこまで隠しはしないし否定もしない。
どうせ見習いだ。

それよりも彼女の周りに漂う煤…これは一種の能力だろうか?
どういった効果は不明だが今は考えないでおくことにする。

「では…少し落ち着いたところで単刀直入に言いますね。先ほど悪霊の魂が確認されました。殲滅はしましたが撃ち漏らしがないとも限りません。一般の生徒は帰った方が身のためですよ。」

彼女に状況を説明。
端的に言えば付近は安全であると、しかし念のために避難を促す。
それは彼女が戦えない一般の生徒であると思っているためだ。

能守重高 > 胡坐をかくなり、正座なり意識と顔色がまともじゃないから
きちんとどちらも元に戻るまでは座っておきたい。

対応が淡々としている彼の所作を見た限り、
似たような態度をしている身からすると普段の自分はこう見えるのかと感じた。
青年ではなく見る限り彼は少年か何かかなと。
大鎌は実物(農機具としての大鎌が実際にある)を触る機会があった時に持ったことがあるが
使いずらい農機具であったという感想しかないので仮装かなと疑問が取れない。

「左様ですか、運命はまだ我が身に訪れてはこないと」

その異邦人が少年の前におります。
数多の姿になり数多の名を名乗る種族不明の異邦人?がここに。
今の姿では「能守重高」と名乗っているが正体は隠している。
黒い煤は夜の間は漏れることが多いので聞かれたら答えるにとどまる。

「悪意の魂は悪霊では?一般生徒…ではないのですが…。」

ゆっくりと立ち上がると避難を促されたので、
ではその言葉に甘えて避難と称した帰宅をすべく歩き出そうとして。
廊下の向こうから何かが漏れ出てくる気配がいくつか感じ取れた。

「帰宅は叶わないようです」

少女はまだ丸腰である。少女の影部分が僅かに水面に波紋が浮き出るように少し揺らいだ気がした。

悪霊 > 廊下の奥より黒い煤のような形をした小さな人魂がふぁーっと二人にめがけて飛んできた。
俗にいう悪霊の人魂のようであり、憑りつこうと悪さをしようと生きる気配に誘われて数の勢いで向かってくるようであった。

天川 コウハ >  
「ええ、安心を。死んでしまえばその魂が悪へ染まる前に刈り取りますが…」

夜の学校でさらりと怖い事を言うが本人からすれば仕事内容を口にしているだけだ。
逆に言えば生きている人間はよほどのことがない限りは手出しはしないという様に

その時、違和感を感じ取る。
微かに死神の鎌を握る手に力がこもる。
ぴくり、とコウハの眉間に皺が寄った気がする。

「一般の生徒ではない…?いや、そんなことよりも。」

彼女は言った。このまま無事にはいかない、と。
ああ、その通りだろう。嫌な予感がする。
……彼女は自分より察知するのが早かった、これは妙な事だ。それを議論する前には展開は動く。時間は待ってくれない。

「反対方向へ走って逃げてください。」

跳んでくる霊魂を大鎌で横薙ぎ一閃。
更に遠心力で加速し一回転、壁を使って縦回転しながら振るったりとくるくると踊るように鎌が乱れる。
その特異な武器を特異な体術で操る技術だ。

とはいえ、この数は抑えきれるか?
自信がない。
だから彼女だけでも逃がすように戦いながら声を張り上げる。
第一丸腰のはずだ。はずなのだが…?

能守重高 > 「立場によっては善も悪も紙一重となりて」

逢魔が時の夜の帳も下りた学校は独特の香りと人気の無さで
少しばかり少女は普段のズレた感じではなく本来の姿を取り戻した感じの振る舞いをし、
常世学園では魔物も異邦人も異種族も異能人も通うので
一般生徒は多くもないし少なくないとも思う、少女は一般ではないし
異能や魔術が使える、これは一般枠に果たして入る範囲でありましょうか?

「逃げるには及ばず、私は私を守れる術はあります故」

少女の足元から見た目は古びた火縄銃がぬっと出てきた。
火縄銃の見た目にしては発射手順がそれではなく、突起物や火ぶたを切る動作をしたかと思うと
躊躇なく重なった三つの霊魂を纏めて魔力弾により乾いた音を立てて鉄砲を撃ち撃破する。
近くまで来た霊魂は火縄銃ではなく近未来的なデザインの銃を同じように取り出すと両手で構えて
すぐに一発ごとに霊魂を打ち落とす芸当をする。消音器が仕込まれているのか銃器の発射音はとても小さなものだった。

少年の補助をするように取りこぼしの霊魂を射貫くような行動をしていく。

天川 コウハ >  
「おや……」

彼女の纏う雰囲気が変わった。
いや、これが本来の彼女のものというべきか。
先ほどの察知能力も彼女元来のものだろうか。
コウハとて見習いながらも死神だ。霊の所在は姿見えずとも敏感に感知できる。
それを上回るという事は彼女の感知能力が高いという事だろうか。でなければこちらの修業不足ともいえるだろう。

こちらが大鎌で縦横無尽に踊っている中、合間を縫って飛んでくる銃弾。
コウハは壁ではなく天井まで飛び跳ねて天井にぶつかる前に反転させて天井を足場にして急降下して斬り、斬った勢いで回って遠心力で斬り…と屋内を跳弾するようにアクティブに動いて戦っていた。
それを誤射無く正確に悪霊だけを撃ち抜くのは射撃にかなりの自信があるのだろう。

「驚きました。戦える上に腕も立つようです。ですがあまり手を煩わせるわけにもいきませんね。」

撃ち漏らしは考慮しなくていいらしい。
だが戦い方からしてコウハは前で派手に暴れるが正解だろう、と戦い方を変えずに切り結ぶ
かなり扱いづらい鎌を手足のように自在に

能守重高 > 人ならざる者の存在を明確に見えている方だ。
昼夜問わず人ではないものの見分け方から悪意があるかどうかの区別、
時々監視と学生をしながら祭祀局の手伝いをするそれが少女の一日のルーティン。
霊はとかく形が千差万別していた、人魂が割と賑やかしであるけれど
見るのではない見るのが楽だけど感じて撃ちぬくのだ。

魔力弾なので実体はないし壁とかに銃弾が減り込んだり傷つける心配はない。
縦横無尽に移動する少年に掠る事なく 的確に銃弾を霊魂に撃ち落としている。
そのうち 大きめの霊魂を残して少女は最後の霊魂目掛けて

「これで後は大きな奴だけです。とどめはどうぞ」

一発 銃より魔力弾でもって弾け消滅する霊魂を見届けた。