2024/08/18 のログ
■龍宮 鋼 >
「正規学生になるための具体的な方法は生活委員に聞かねェとわかんねェけどなァ?」
ニヤァ、と意地の悪い顔。
かつて彼女に言われたことである。
「二、三回病院送りにしてやりゃ連中もうんざりするだろうよ。
ヤクザ連中の方も、使い捨ての兵隊が片っ端からぶちのめされりゃめんどくさがって手引くかもしれんが、まぁそっちァダメで元々だな」
あらかたアジトの場所を書き記し、ノートをバシンと片手で閉じる。
適当に丸めてズボンの尻ポケットに突っ込んだ。
「聖地もクソもねェよ。
クソして寝るだけの部屋だ。
つーか俺のセーフハウスじゃなくても空き部屋勝手に改造すんな」
彼女の頭をベシンと軽くひっぱたき、扉へ向かって歩く。
ガラリと扉を開け、
「案内はいーよ、この辺りァ俺の庭だ。
身内ボコされてっとこ見るのも面白くねェだろうしな。
今日は帰って勉強しとけ」
ひらりと手を振って進路指導室を後にする。
廊下にブーツの重い音を響かせながら。
ご案内:「教室棟/進路指導室」から龍宮 鋼さんが去りました。
■Dr.イーリス > 「私とご一緒に暮らしている方、エルピスさんはとても優秀なのです。それでは後日、今私が暮らしている場所にお招きしたいと思います」
にこっと笑みを浮かべた。
「やっちゃってください、先生! 私は医療に精通しているので、治療も可能ですからね。アジトも勢いあまって潰しちゃっても大丈夫です!」
アジトの損壊を気にして加減した結果制裁が中途半端になるよりは、もうアジトも潰しちゃっていいだろう。
潰さない事に越したことはないけど、不良達の更生の方が今はよっぽど大事。
「あだっ……! うぅ……痛いです。改造のしがいがあった隠れ家でしたから、ついやってしまいました……」
べしっと軽く頭を叩かれて、イーリスは頭を押さえつつ涙目になっていた。
「いえ、ご案内させてください。私にとっても、ケジメはつけなければいけない事です。見守らせてください……」
凛と、そう返した。
鋼先生が鉄拳制裁しにいってくれる事は嬉しいと思う。
イーリスはお願いした立場でもあり、見届けたい。
「勉強……うぐ…………善処……します。鋼先生、今日はほんとにありがとうございました」
指導室を後にする鋼先生に、イーリスは椅子から立ち上がってぺこりと笑顔で一礼するのだった。
ご案内:「教室棟/進路指導室」からDr.イーリスさんが去りました。