2024/11/09 のログ
■緋月 >
「…後で、盟友が目覚めた折にその言葉は伝えておく。
照れるのが分かりそうな気はするが、な。」
少しだけ小さく、口元が緩む。
友人を褒められるのが嬉しいのは、どうもこちらも同じ様子。
「我の知る限り、魚は蒸し焼きにしたり塩漬けにして食するもの、という所が大きいからな…。
生のまま食するというのは、ある種衝撃ではあった。
食文化の違いや、時代の流れというのもあるのだろうが。」
と言いながら、次はタマゴの寿司。
卵焼きは知っているようなので、醤油につけずにぱくり。
「……これも美味だ。魚を使わぬ寿司もあるのだな――どうした?」
視線に少し訝るような表情。少し遅れて、その視線の源に気が付き、少し慌てて空いている手を頭に。
「………油断すると、直ぐに出てしまう。
学外や自宅なら兎も角、学内でこれは…怪しまれると思ってな…。」
わちゃわちゃと寝癖を直す様な仕草で頭を弄れば、狼の耳は綺麗に消えている。
どうも、気を付けていないとすぐに出てしまうらしい。
■八坂 命 >
「いつも言うてるけどな」
へへ、と笑って。
「日本やと結構魚は生で食べたりするなぁ。
あとは煮たり焼いたり」
どの調理法にしても醤油は合わせたりする。
そうしてマグロ、しかも大トロをむしゃり。
うーんとろけるあじわい。
「かわええと思うけどなぁ。
それに耳とか尻尾とか生えてる人結構おるし、そう目立つもんでもないと思うよ」
こんな島だ。
人にない特徴を持った人など沢山いる。
「触りたい」と書かれた瞳が前髪に隠れているのは、幸いか。
■緋月 >
「……盟友を知らぬ者なら兎も角、顔見知りや友人には怪しまれるからな…。
狼の耳や尾を着けて歩くのが趣味の変わり者、という風評は…流石に、尊厳の為に回避したい。」
友人への思いやり。あと少々の、恥ずかしさを感じる。
言葉からして油断したら尾まで出てしまうらしい。触りたい方にはたまらないかも。
「魚の生食も盟友の知識で知ったが…この国は、本当に食の文化が独特だ。
あるいはこの国ではそれが「当たり前」で、他の国が変わっている所もあるように見えるのか。
タコ焼き、だったか。あれに入っていた蛸という生物を知った時は…正直、少し衝撃を受けたものだ。」
主に外見に。でも、書生服姿の少女の記憶でおいしいのは知っているので、少し複雑そう。
■八坂 命 >
「えー、かわいいのに」
ぴこぴこ動くもふもふの耳。
とてもかわいい。
「タコはねぇ、そやねぇ。
外国やと嫌われたりしてるらしいねぇ。
でもお寿司にもあるよ、タコ」
悪魔の魚って言われているとかなんとか。
あの見た目では仕方ないと思う。
そして並ぶスシの中にもタコはある。
吸盤の付いた足を薄切りにしたものを乗せたスシ。
幾つかあるそれの内の一つを摘んで口に。
もきゅもきゅもきゅ。
■緋月 >
「……占星術部、だったか。
そちらの所属者達には、いずれ話さねばならないと、盟友も考えてはいた。
出来れば、その場で我慢して貰いたい…。」
声を潜めて、内緒話のように。
知識として「そちら」の事情も知っているようである。
確かに、部室ならばそうそう簡単に部外の者は入って来ないだろうから、其処なら耳も尾も出し放題だろう。
「確かに…好悪の別れる見た目だとは思う。
最初に口にして美味だと感じた者は、勇気があったのか、空腹が耐え難かったのか…。」
最初にタコを食した者にそんな思いを馳せつつ、こちらも少し苦戦してタコのスシを頂く事に。
もしゃもしゃ。
「…不思議な歯応えだ。良い意味で、形容し難い。
――すっかり食には世話になってしまっているな。
盟友も、起きた時に空腹で悩む事もないだろう。」
身体を共有している以上、こちらが食べた分の満腹感は意識を切り替えても共有される模様。
■八坂 命 >
「みんな特に気にせんと思うし。
ほら、ボクはこうで飛鳥ちゃんもああやし」
多少の身体的特徴などでどうこう言う人はいない。
自身は違う意味で気にするけれど。
「タコもそやけど、イカとか納豆とかナマコとか。
キノコもよう考えたら食べるの勇気いるなー思うわ。
フグなんて食べたら死ぬし」
エビをもしゃもしゃしながら過去の勇気ある人たちに感謝を。
彼らがいなければ今こうして美味しいスシは食べられなかった。
「そらよかった。
起きた時お腹空いとるとちょっと悲しいし」
お腹を満たされたのならばよかった。
そうしてしばらくスシパーティを楽しんで、二人ともお腹がいっぱいになったら、残ったスシは封印して保存。
封印してしまえば悪くなったりもしないので便利である。
スシパーティをお開きにし、最後に
「よかったら今度耳か尻尾かモフモフさせてもらってええかな???」
なんて厚かましいお願いをしたとかなんとか。
ご案内:「第一教室棟 食堂」から八坂 命さんが去りました。
■緋月 >
「であれば、有難い。
盟友も、どう説明するかで悩んでいたからな…。」
と、少し安堵した様子。
友の悩みは我が悩み、といったところだろうか。
「……この国の者達の、食に対する探究心は、本当に深く強いものだな。
食べたら命に関わるものすら食材にするとは……。」
流石に食への探求心の強さは驚かざるを得ない。
カルチャーギャップの強さ。
そんなこんなでお寿司のお陰でお腹も満たされ、どことなく満足げ。
食を挟んでのお話で、少しなりとも打ち解けられたなら幸い。
お開き後のお願いに対しては、
「……部室でよければ。
それと、なるべく優しく願いたい……。」
少し顔を赤くして、そう答えたとさ。割とデリケートなポイントなのかも。
ご案内:「第一教室棟 食堂」から緋月さんが去りました。