2024/12/01 のログ
■橘壱 >
「そう、今はね。落ち着いたら何時か、メタラグにも戻るさ」
やりたいことをどれだけやることに罪はない。
もう悩むこともない。自らの望むこととしたいことをするだけだ。
「楽しくなければ、続けられるものじゃないからね。
……勿論、キミみたいな可愛いファンなら大歓迎さ」
しれっと言う人誑し気質。
メディアにも露出している結果、
そういう言葉選びが身についてしまったのかもしれない。
「そうだねぇ、ある程度選べると言っても、
異能学は結構複雑というか、中学だとやっても触りくらい?
と言っても、多感な時期だからこそ結構やるとは思うけども……」
全体的に講義のレベルが高いのも事実だ。
年齢に合わせてやることもあるが、こういう混合授業じゃ当然。
それでもついていけるのなら、それは充分凄いことだ。
彼女の携帯端末をじ、と見ると、見覚えのある研究記録。
「……成る程、そうか。
この『下位互換』の研究記録、読ませてもらってるよ。
異能学の勉強は、今後の将来で必要だし、とても興味深い内容だ」
その目的は主に"病状"としてだったが、医学目的とは口に出さない。
雰囲気がそうじゃないんだ。それを病状として捉えてる病人じゃない。
だから、それを貶めるような言い方は決してしない。
画面から目を離せば、彼女の方を見る。
「混合年齢授業に制御研究……若いのに立派だよ。
その後進捗っていうのはどういう感じかな?
実は僕も興味があって、立ち会いたいとは思っていたんだけど……」
■黒羽 瑠音 >
「ほんとですか!?その時は一戦よろしくお願いしますねっ」
ぱぁ、と笑顔になっちゃうあたり私も現金である。
まぁでも、憧れの人の一人相手だからしょうがないよね。
「… も~皆直ぐに可愛いって…… いやまぁ、言われて嫌な気はしないけど…って
え、えっと、あはは… も~、お世辞は大丈夫ですよっ」
ぽんぽん、と自分の頬に触れながら首を振って。
続く言葉には、はぁ、とちょっとだけ息を吐いて見せる。
「いや~~実際大変と言えば大変です、友達や先生に聞いたりもしてますけど
それに異能学だけじゃなくて、他にもしないといけない授業も多いですし… 」
所謂必修項目である、要するに『中学生が覚えるべき基礎的知識』と言う奴だ。
分かりやすく教えては貰えるけれど、結果的に時間の捻出は何時でも悩みの種だった。
「え、もしかしてみてくれてたんですか?ありがとうございます!
何時かはちゃんと役に立てるようになれればいいんですけどね…」
一応結果的に私以外の役に立つ、という場合はあったりしたみたいだけれど。
それも本当にレアかつ偶然の産物だったりするわけで… 。
「えっと、私の異能の変化過程とかを調べて貰ったんですが
変化する過程とか、瞬間は観測できなかったらしくて…
そっちの調査は一旦止めて、今は『他人のために異能を使った場合』
これを調べて来てほしいって言われてます。
だから友達とか、先生とか… 知り合いの人に話をしようと思ってたんですよね」
■橘壱 >
何処となく表情が不敵に変わる。
「此方こそ。加減はしないつもりだ」
手加減なんて寧ろ失礼に値する。
一人のプレイヤーとして、全力を出すのが礼節だ。
かちゃり、と軽く眼鏡を上げればじ、と彼女を見やる。
「そうかな?とても可愛いと思うよ。
年相応に可愛げもあって、可憐で、健気で、"頑張り屋"だと思う」
「ただ卒業するだけならもう少し簡単だろうし、
そんな研究にも付き合うひつもないはずだ。
最低限の単位と自分の異能制御に集中すればいいだけだ。
けど、キミは"出来ること"をやろうとしてる節が見える」
「それはとてもステキな人物だと思うよ。……まぁ、所感だけどね?」
心眼なんて持ってないから、思ったことを口に出しただけに過ぎない。
恥ずかしげもなくこうして言葉を並べ立てるのは人誑しの節がありありと見える。
「うん、僕も勉学の一環でね。
……にしても、そうか……」
もしかしたら此れは僥倖なのかもしれない。
自らの顎に指を添え、数分の思案。
「もしよければ、その研究に突き合わせて貰っていいかな?
丁度今回は相棒を探しているみたいだし、僕は学生なりに知識もある。
万一を考えても人材としては不足がないと考えてるけど……どうかな?」
■黒羽 瑠音 >
「… ぜ、全力でお願いします!」
お手柔らかに… と思わず言ってしまいそうになるのを堪える。
ワールドチャンプに本気で相手をしてもらう機会なんてそうそうないもんね!
「そ、そうかなぁ… あ、ありがとうございます
橘さんは、動体視力だけじゃなくて人となりも見るのがとっても上手なんですね
頑張り屋… は、えへへ、私が好きでやってることだから、ちょっとくすぐったいですけど
でも、習って出来る事が広がっていくって、まるで世界が広がるみたいで素敵じゃないですか?」
「何と言うか、すっごく遠い人だと思っていますけれど、こうしてみると…
ふつうに超かっこいいだけのお兄さんですね、だなんて… ふへへ…」
口元がにやにやしっぱなしだ、でも、憧れの人に面と向かって褒められて、こうならない人はあんまいないと思う。
「―― いいんですか?なら是非っ!こう、私に変えて欲しいものを
そんなに危なくなさそうなジャンルで用意してもらえば… 」
例えば飲み物とかが安牌でしょうか?何て首を傾げつつ、ご厚意には素直に甘える構えだ。
こんな機会、きっとまたとないもんね。
■橘壱 >
「言ったでしょ?所感だってさ。
間違ってないのなら良かったよ」
人を見る目には自信はない。
静かに首を振ってはぴ、と人差し指を立てる。
「それ、わかるよ。学べば学ぶほど、努力を重ねるほど視野が広がる感じね。
何度も経験したし、時には迷ったりもしたけど、あの時の高揚感は忘れがたい」
「"一つ壁を超えた"……とは、少し違うけど、
近しいものがあるんじゃないかと僕は思ってるよ」
「それがわかるってだけで、やっぱり凄い人だと思うよ」
そこに年齢とか性別とか種族は関係ない。
そこへ至る努力を歩み、到達出来る人間はそれだけで凄い。
努力した人間が須らく報われるわけじゃない。
だから、それを実感し続けられるのは凄い事だ。
改めて自らを戒めるいい機会になれて、ありがたい話だ。
「僕で良ければ、だけどね。
そろそろ行こうか。まだ授業があるなら一緒に行こうか」
軽く荷物を纏めて、席を立ち上がる。
「それと……サインだっけ?
任せて欲しい。何時までもそれを輝かせるさ」
例え舞台が変わろうと、同じだろうと、
その名前の価値を落とす気はない。
一度王者となった以上はそれくらいの責任は持つ。
それだけのファンを持ってきたのだから。
■黒羽 瑠音 >
「―― 所感かぁ
うーん、何と言うかかっこいい響き…」
そもそも所感って言葉自体がかっこいい響きなのではないだろうか。
壱さんが言っているからそう聞こえるだけなのだろうか、私気になります。
「うん、だから私は―― 何時か自分の異能でも、同じ気持ちを味わえたら
きっととっても嬉しいと思います、その為に私自身出来る事はしたいですね
今はえっと、体を鍛えたりもしてるんですよ、毎日素振りと運動です!」
えいっ、と素手で竹刀を振る仕草をしたりしつつ、にこー、って満面の笑みを浮かべます。
話が合う、のかな?それが今まで憧れだったチャンプとだなんて、何かほくほく気分かも。
「あ、はい、私は次は異種間における社会学の授業を… 」
だ何て話しながら横にすすっと並んでみる。
橘さんを見上げながら、ぱちぱち、と目を瞬いて。
「やったっ、ふふ、宝物にします!サイン、サイン~~♪」
鼻歌交じりに歩き出そう、異能の調査、次はとっても楽しくやれそうだ!
ご案内:「第一教室棟 教室」から橘壱さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 教室」から黒羽 瑠音さんが去りました。