2025/01/12 のログ
ご案内:「第一教室棟 屋上」に武知一実さんが現れました。
■武知一実 >
――夕暮れ時。
屋上のベンチに寝転んで、オレは特に意味も無く空なんか眺めている。
傍らに置いたスマホからは、本土でのニュースが垂れ流されているが今はあまり関係ない。
常世島での出来事が本土であまり影響を与えないように、本土での出来事もまた常世島では大した意味を持たねえ。
それだけ、隔絶――とまでは行かねえけど、壁があるのは事実だろう。
『――次のニュースです、』
本土で起こった事件事故が淡々と読み上げられていく中に埋もれて、1つの事故が取り上げられる。
年明け早々に北関東のとある研究施設が爆発事故を起こしたという。
幸いにも正月休みという事もあって人的被害は無かったそうだが、施設の被害は甚大であり瓦礫の撤去作業すら難航しているらしい。
――オレはニュースを垂れ流していたスマホを切ると、ボディバッグに放り込んだ。
「――ま、ハコが無けりゃ当分は大人しいだろ」
くぁ、と欠伸交じりに呟いて、日没後の怪異討伐までだらだらと過ごそうと決める。
■武知一実 >
「……寒ぃ」
ベンチに寝そべってだらだらしようと決めたのはいい物の、吹曝しの屋上は、さすがに寒い。
バイトの時間までにはまだ少しあるし、校舎内をブラついて寒さをしのぐか、とオレは身を起こした。
……起き上がったら起き上がったで余計に寒いな、クソっ。
「どっか暖房ついてそうなとこでも探すか……何かありゃ自主勉しに来たって言や見過ごして貰えんだろ」
よし、それで行こう。
身体を伸ばして気怠さを払いながら立ち上がったオレは、校舎へと戻るべく歩き出した。
この寒さがあと一か月ちょい続くなんて、冬ってのはキッツイなあ……。
ご案内:「第一教室棟 屋上」から武知一実さんが去りました。