2025/04/25 のログ
ご案内:「第一教室棟 ロビー」に小鳥遊 日和さんが現れました。
■小鳥遊 日和 > 校舎を移動していたら、風紀委員に捕まってしまった。
『あっ、もしかしてはぐれた方ですか? 身体検査はこちらですよ!』
車椅子では移動しづらいと考えたのだろう、気さくに声をかけてくれた生徒さんに
説明する余裕もなく検査室に連れていかれて、色々と検査を受ける。
あいにく、検査をする人は外部の方だったらしい。
『えーと、小鳥遊ひよりさん』
「あきかずです…」
『はい、じゃあお口あけてくださいね。 服の上から触りますよー。
ちょっとちくっとしますからねー。』
「んあー」 なすがままである。
しばらくの検査の後、書類を手渡される。
目を通した。
『肉体は不老不死だが、吸血鬼や霊体といったものというより造物に近いもの。
全体に魔力をまとっているが、それが肉体構造の原因ではないと思われる』
「へえー…わたし不老不死になっちゃってるんだ…。それに、魔力…。」
ふむ、と小さく唸って少し考える。
確かに、この姿に変化させられた時、魔力が全身を這う感覚があった。
とはいえ、この魔力が変化をもたらしていない…。
ということは、変化の魔法『ではない』なにかで、自分は変化させられているのだ。
いわば異能とでもいうべきものなのだろう。 なるほど納得である。
「ありがとうございました。」
検査員の人にきちんと頭を下げてお礼をしてから、車椅子で移動。
とりあえず一息つこうと訪れたのはロビーだった。
授業までまだ時間もあるし、飲み物でもやって一息つくのは大事だ。
■小鳥遊 日和 > 自販機でお茶を購入して、飲みながら資料を読み進める。
『肉体の変質に精神が追随しているのは、本人の特性である。
そういった面のケアは不要と判断するが、特異な変化が生じた場合は
それ相応の対応を行う必要がある…』
「こんな話したっけ…。」
検査のときに話していたことを思い出す。
『人間だったときと今で、変化に関して辛かったりすることはないですか?』
「いえ、特にないです。 結構楽しいですよ?」
『今までも色々な変化…ですかね。に遭遇しているようですが、
どうも小鳥遊さんはそういったものを受け入れやすいように見受けられる。』
「そうだとしたら…わたしの心の持ちようなんでしょう。
例えば…そうですね。 仕事が変わったり、年を取ったり、
あるいはファッションの趣味が変わったり。
そういったものがあっても、自分そのものが変わったり歪んだりはしないでしょう。
『そ、それでその姿に対しても動じずに?』
「はい。」
「……あれかあ!」
ぽんと手を打った。 ある意味自分の精神は順応性が高くて歪みにくいのだろう。
よくいえば環境に適応し、悪くいえば流されやすい…そういうことなのかもしれない。
思いついたことを資料につらつらと追記していく。 あとで自分の考えと一緒に
まとめて読もう。
ご案内:「第一教室棟 ロビー」にスノウさんが現れました。
■スノウ > とぼとぼと疲れた表情で歩いて来る少女。
「面接、苦手...。ましてや、ああ言う服装の人と話すのは...。」
体の痛みが消えてきた今日。
この前の無茶で治療を仕方なくする羽目になり....。
その上で、追加検査を流れで受けさせられてしまった。
研究服と言うか、研究者と言うか...非常に苦手であった。
色々言われて、無理言って帰って来たのである。
「お水でも飲もう...。」
ロビーで休めば少しは気持ちも和らぐだろう、と思ったのだ。
...誰かいるみたいだけど、生徒...さんじゃなさそう。
■小鳥遊 日和 > 「フーム……まあでも安定はしているからいいか。
不老不死っていうのが気になるけど…。」
資料にそれなりに書き込んでいたところで、とぼとぼ歩いてくる女の子が目に入る。
小さく手を振って、なんだか疲れ果てた様子の彼女に声をかけた。
「こんにちは。すごく大変な目にあったみたいだね。
もしよかったらなにか飲み物をごちそうするけど、どう?」
へろへろになっている生徒を観るのは心苦しいし、
世話を焼いてしまうのは自分の癖でもあるのだ。
「大丈夫、あとで払えとか恩を着せるつもりもないから。
ただ、その調子じゃ今日の授業が終わるまで大変そうだなって思ってね。」
彼女を見上げながらにっこりと笑いかける。