2025/04/28 のログ
小鳥遊 日和 > 「あら…。」
ぺたぺたと足音がする。
縁に腕をかけて乗り出すような姿勢で、
初心者用プールに現れる人を待つ。
一応先生だし、体面ぐらいはちゃんとしないと。

「スノウさん、こんにちは!」
相手は見知った…先日知り合った生徒だった。
手の代わりに、尾鰭を水面からにゅっと出して動かす。
すっかり人魚として”馴染んで”いる仕草で迎えながら声をかけた。

「スノウさん、お水は得意? ここは浅い練習用プールだから、
 もし全然平気であれば隣の深い練習用プールに移動してもいいからね。」
おそらく彼女はまだ学園に慣れていないのだろうし、新しい場所に不安もあるだろう。
明るく呼びかけながら、低い位置…プールの縁より少し高い程度の高さから、
相手を見上げた。

スノウ > 「...もしかして、せんせ、かな。」

私の知ってる人で人魚の先生は...。

「こんにちは、せんせ。」

立ってる状態からしゃがんで先生を覗いてみる。
人魚っぽい、仕草がまた印象に残る。うん、先生だ。

「お水は平気、だと思う。...でも浅い方で、入ってもいい?
 海にすらまともに入った事ないから...慣れてみたい。」

その上で水中の景色も知らない。ただ、怖いって程ではない。
未知の領域に踏み込むのは好奇心の方が勝つ気がする。
...それに、先生と一緒に居てもいいかな、って思うから。

小鳥遊 日和 > 「覚えてくれたんだ、嬉しい!」
よかった、と幸せそうな表情で答える。
人魚な先生なんてあまり多くないだろうけど、
覚えてもらっているのは嬉しい。
自分に目線の高さを合わせようとしてくれているスノウさんを見上げて、
ゆっくりと頷いた。

「ええ、もちろん! ここは練習用だから、わたしやスノウさんには絶好の場所だよ。
 足からゆっくり入ってみてね。縁を掴めば溺れたり沈んだりはしないから、大丈夫。」水は彼女にとって見知らぬ環境なのだろう。 きちんとした手段で安心して入れると
彼女に説明しながら、ちょっとだけ横に移動して、彼女が入りやすい空間を作った。

そのまま、期待するような目で彼女を見やる。
気温より涼しい水の中を、彼女はどう感じるだろうか。ちょっと楽しみだ。

スノウ > 「せんせの事、忘れる訳ないよー...?」

先生には色々教えてもらったから...猶更だよね。
あと...あんなに顔赤くしちゃったから、忘れられない。
勿論先生の表情だって...。そう考えながら同じく、頷いてみる。

「はい...わ、冷たい...。あ、気持ちいい...。
 すごく、冷える...つめたい...プール、いいですね...。」

ゆっくり縁をつかみながら入ってみる。
ここまで冷たいとは思っても見なかった...これ、いい。
このまま入っていたいような...。

色々考えてはいるが、ニコニコしながら楽しそうにしているようだ。

小鳥遊 日和 > 「嬉しい。 そう言ってもらえると教師冥利に尽きちゃうね…!」
彼女はとっても素直だ。その言葉に嘘はないのだろう。
ちょっと気恥ずかしくてほっぺたが熱い。ちゃんと水に浸かっているはずなのだけれど。
そろそろとお水に入る彼女の反応を見て、胸をなでおろした。
「よかった。 スノウさんは涼しいほうが合うだろうし、
 プールなんかはすごく気持ち良く感じると思ったんだよね。
 まずはそのまま浸かってまずは慣れてね。
大満足の表情で彼女に語りかける。
なにより生徒と同じことができて嬉しいのだ。

「そういえば、スノウさんはどうしてプールに?
 試しに使ってみるように言われたとか?」
自分がいるのは、この体で水に浸かろうと考えたからなのだけれど、
彼女もだれかからプールで泳ぎを学ぶように指導を受けたのだろうか?
気になったので気軽な調子で問いかける。

スノウ > 「...生徒として、当然だと思いますし。
 その、一緒にいて、楽しいので...。」

先生の顔が赤いような、そうでもないような。
お熱でもあるのかな...なんて近づいてみたり。

「このままずっと入っていたいくらいです。
 それだと一生出れないので、実現できないですが...。」

それに先生と一緒にお話しできるし、いいよね。

「はい、プール自体知らないって答えたら...。
 その流れで、もったいないよ、なんて言われまして...。
 ちょっと胸の所が...少し窮屈ですけど、楽しいです。」

パチャパチャと音を立ててみる。気持ちいい。
今気づいたけど、先生と二人っきりだから...あれ?
...何だか恥ずかしくなってきた。顔が熱い。

小鳥遊 日和 > 「一緒にいて楽しい…本当に嬉しいな。
 やっぱり楽しくないと勉強したり馴染んだりできないものね。
 あっ、あっ……。」
幸せに浸っていたところで、彼女がそっと近づく。
白と青の目が間近でこちらを見つめていた。
顔が近い! 耳まで赤くなりながら、慌てて自分の顔を
水に突っ込み引き上げた。 それでもほてりは取れない。

「うーん、そうですよね…。 定期的に使うようにすると良いかもしれません。
 プールなら泳ぎの練習もできて、体も冷やせて一石二鳥ですしね!」
グッドアイディア!と満足げな顔で彼女に頷きかけた。

「そうですね…。 日本は古くから水泳が授業に取り込まれていたんです。
 古くは大きな事故が発生したからで…胸のところ…。」
途中で言葉を区切り、ちらりと彼女の…胸の方に目をやってしまった。
自分のささやかなそれよりもだいぶある。 …強い!
顔を赤くする彼女を見て、慌てて視線をそらした。

「あの…ごめんなさい…!!
 その、今はわたしも性別とかは無性といってもいい状態っていうか…。
 見てくださっても何も問題はないので…!」
生徒の胸を見てたとか、ヘタをすればハラスメント案件で切腹である。
火照りと焦りがとんでもない発言を生み出すが今の自分にできるのはそれしかなかった。
二人して顔を赤くしながら恥ずかしがっている様は、
なんだか可愛らしい光景のようにも見える。

スノウ > 「...やっぱり、恥ずかしい?」

先生のとの距離が近いような、そうでもない...いや近い。
明らかに私と先生の距離は近い。耳、赤いのが分かる。
慌ててるのも、なんだか可愛いな...。

「うん、冷やせて楽しいよ~...。」

実際楽しいので慣れてないけど泳いでみたりしてみる。
意外と、出来そうだ。

「せんせ、性別、ないんだ。そこは置いといて...。
 見てもいいんだ...私も、別に見られても。構わない。
 でもここだと...楽しいけど、恥ずかしいから...その。
 ...ね。せんせ、一緒に。別の所、行かない?」

私の理性は、無くなった...様な気がする。
自分でも何を言ってるか分からないくらい、顔が赤いのだろう。
先生と一緒にお出かけしたい、と言いたかっただけなのに。
....どう受け取るのか、ちょっと楽しみになった。

小鳥遊 日和 > 「あっ、あ…はい、恥ずかしい、です…!
 その、きれいな瞳がすごく近くて…。」
彼女の言葉に真っ赤になりながら答える。
恥ずかしがっている理由をきちんと説明するのも、
また恥ずかしさを煽る結果にしかならなかった。

「あっ、すごい! スノウさん、ちゃんと泳げてますよ! 上手!
 それなら授業なんかでもバッチリ問題ないですよ!」
手を縁から離すと沈んでしまうので、尾鰭で水面を叩いて拍手代わり。
生徒さんが”自分ができること”に気づいた瞬間を見るのは、
教師としてものすごく幸せな時間だった。

「え…あっ、あれ…あれ…?
 いえ、あの、見るとか見たいとかという話ではなくて……。
 その、あの……。」
彼女の言葉がちょっぴり嗜虐的な…意地悪な色合いを帯びる。
それを感じ取った瞬間、人魚もどき(愛玩物)の本能が首をもたげた。

「…スノウさん、一緒に、どこに行きますか?
 それによっては、わたしも…お返事の仕方が変わってきますよ…?」
どこか媚びるような音色の、甘い声色で彼女に問いかける。
そろそろとプールの縁を伝い、彼女へと近づいた。
頭一つ分以上もある、彼女と自分の身長差。
傍目から見れば…年下の人魚が年上の女の子に甘えているようにしか見えないだろう。

スノウ > 「...瞳が、綺麗?...えへへ。
 せんせ、ありがと...その、私も恥ずかしい。」

今私がどんな気持ちなのか今理解できないけど。
先生と私が恥ずかしいって事くらい、分かる。

「そうですか...?うれしい、もっと頑張る...。」

一緒に手伝ってくれるのはすごく助かる。
先生は、教師として立派だと感じるし、これからもそうだろう。

「...せんせ、私、ね?よく、胸が熱くなるの。
 今もずっとそうなの。...『ゆっくり』教えてほしくて。
 みる事も、それと同じことなのかな、って。」

私の頭は今、先生の事しか、見れてない。
なにか...束縛されてるような、気がするけど...。
それでも、いいや...。

「...あっ...えと...その、二人で、ゆっくり。
 できるばしょが、いいな...っ」

私の中で何か、壊れたような...そんな気がした。
身長差のせいかな...いいや、わたしの、本能だろう。
顔が赤いまま、プールをあがろうと提案してみる。

小鳥遊 日和 > 「えへへ…!」
生徒と先生がお互いに恥ずかしがっているのは
なんとも奇妙な図だけれど、お互いとっても嬉しいことを
言われてしまっているのだから仕方ない、たぶん。

「うん、無理のない程度にがんばってね。
 水泳は思ったより体力を使うから…。」
スノウさんは前にあんまり体力がないと言っていたし、
そこだけは先生としてちょっと心配。
とはいえ、体がだるくなってきたら上がるだろうから、
そういう意味では気軽に彼女に呼びかけた。

「胸が熱く…。 はい、スノウさん。
 わたしがわかることなら『ゆっくり』…。
 はい、二人でゆっくりできる場所で、お話しましょうね…?」
どこか幼く愛らしい声色で、相手の問いかけに答える。
プールの縁を掴むようにしてずるりと上がってから、
車椅子の近くにおいてあった台へ。

彼女と『ゆっくり』お話することは……きっとこのあと、
ふたりでお話する場所で明らかになるのだろう、たぶん。

ご案内:「屋内プール」から小鳥遊 日和さんが去りました。
ご案内:「屋内プール」からスノウさんが去りました。