2025/08/29 のログ
ご案内:「第一教室棟 食堂」に青霧在さんが現れました。
ご案内:「第一教室棟 食堂」から青霧在さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 食堂」に青霧在さんが現れました。
青霧在 > 間食にうってつけの時間帯。
遅めの昼食を済ませに訪れた食堂で思索に耽る。

「神ってなんだ……?」

俺は神頼みはしない。しても無駄だからだ。
しかし神はいる。俺たちの日常にもまぎれ込んでいる。
俺が頼らないような神々を信奉する人間も数多いる。
神は存在し、実在する。
それはこの世界においては普遍的なことだろう。

「しかし……統一性がない……」

神という属性に対して通せる筋が見つからず、唸る。
神とは何なのか。
考えたことなどなかった。
今だって、あんな頼まれごとをしなければ考えもしなかっただろう。

「宗教家にでも聞けばいいのか……?」

腕を組み、視線をカレーが入っていた器に落とした。

青霧在 > 昼食時を外していてよかった。
混雑の中で神について考え込むのは些か異常に思える。

30秒程度で巡らない思索を切り上げ、オモイカネを取り出す。
答えが出ないとわかった問いを繰り返し自問自答する程、無駄なことはない。
ブラウザを開いて常世島についての噂話が集う掲示板を開く。

俺は噂話が嫌いだ。
それは変わらないが、噂話からしか得られない実態というのも存在する。

《常世神》

俺はその三文字を打ち込み、検索をかけた。
頼まれごとというのもこれの絡みだ。
厄介なことを頼まれてしまったものだ。

青霧在 > 常世神とは、怪異である。
聞く限りではあるが、俺はそう考えている。
厄介な存在であることは把握しているが、怪異を逸脱することはないだろう。
しかしながら、神とされる。

何が常世神を神たらしめるのか。
それを今少しでも知る手掛かりが欲しくて掲示板なんてものを見た訳だが……

「アテが外れたか」

一週間程度までさかのぼって目を通したがロクな情報はなかった。
そもそもその殆どは情報というにはあまりにも足りないものでしかない。
ただ分かったことは、常世神は願いをかなえる存在であるということ。
ただ、そんなことは俺も知っていた。

青霧在 > 俺の知る常世神は願いをかなえるだけの存在では決してない。
掲示板でそれについて深く触れた言及が少ないという点は、注目すべきかもしれない。

「楽観的な書き込みならそれなりにあるな」

常世神関連のログの数はそれほど多くない。
速読が得意なことも相まって、数分で一か月ほど遡った。
そこで、興味深いスレッドを発見した。

「この時期……」

常世神信奉者の集会を行うという内容のスレが目に留まる。
内容は冗談めかされ、どことなく本気ではないジョークのように感じられるのだが……

「身に覚えがあるな」

この時期、常世神に関係する制圧任務があった記憶がある。
複数名の生徒が保護されると同時に、行方不明者も出ていた筈だ。
スレ内に書かれた座標や時間帯と実際の出来事には齟齬があるが、偶然の一致だろうか。