2025/08/30 のログ
青霧在 > 更に掲示板をさかのぼると、似たような書き込みを見つけた。
こちらは直接関与したわけじゃないが、同僚が愚痴っていた記憶がある。

「なるほど、こういう形で広がるのか……」

常世神についての情報がどう広がるか、俺はよく知らなかった。
だがどうにも、掲示板などを介しても広がっているらしい。

楽観的な書き込みが多いのも、掲示板特有の匿名性や無責任な言動に紛れて印象操作を行っている可能性があるだろう。
それを確かめる術は無いが、可能性としては十分だろう。

「あとは資料で確認しよう」

何が常世神を神たらしめているのかは全く分からなかったが、信奉者は姑息な連中だということは分かった。
これからこんな奴らを相手に立ちまわるのかと思うと少々憂鬱だ。
そもそも捜査も神霊の類も今となっては畑違いなのだが……

「何がバレンタインチョコの分、だ」

溜息をつきながら立ち上がる。
手作り義理チョコを使って迫られたのは初めての経験だった。
悪態の一つでも吐いてしまいそうだ。
代わりにもう一度溜息をつきながら、トレーを返して食堂を去った。


―――申請しておいた資料を見に行って分かったことがある。
掲示板で見た情報は、アーカイブと資料に全て記されていた。
食堂での出来事は、一時的な知識欲を満たす為の行為以上の意味を持たなかった。

ご案内:「第一教室棟 食堂」から青霧在さんが去りました。