学園地区の校舎群の一つ。様々な教室や研究室などがこの建物の中に設置されている。
外観としては現代的なビルのようなもの。
※それぞれの教室などの詳しい情景などはある程度自由にしてくださって構いません。
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Time:20:40:18 更新
ご案内:「第二教室棟 教室」から緋月さんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 教室」から竜胆 襲さんが去りました。
■緋月 >
「はい、其処に関しては相談するような事態になれば、迷わず相談させて貰います。」
怪異に対する「強い感情」は兎も角として、部長である人は最も頼る手立てが強い方。
そういった手合いに脅かされる事があるなら、迷わず相談しようという位に信じられる相手である。
「……私が言うと、どの口がという話ですけど。
襲さんも、無茶はなさらないで下さいね。少なくとも…お一人だけの身ではないんですから。」
彼女の身に万一があったら、確実に、心に傷か重い物を負う人物が一人、確かに存在する。
占星術部の部員たちとて、心配になってしまうだろう。
言外に、もっと気軽に頼って欲しい事を匂わせつつ。
「お茶ですか、いいですね! では、久しぶりの部室への顔出しも兼ねて、ご一緒に。」
特にこの後の予定などは入っていない模様。
二つ返事で刀袋を抱えたまま、部長の後ろに続く形である。
そうして、二人が去れば放課後の教室には静寂が残るばかり――。
■竜胆 襲 >
「心配いらないのでしたら、それで。
学園では色々なことが起こるとおもいます。
もし怪異に冠することで困ることがありましたらどんなことでも構いませんので、相談してください」
そう言って、笑みを向ける。
体の変調、精神の変調、怪異の仕業で起こることも多々ある。
今回はおすではないようだったけれど、今後はそればかりとも限らない。
念押すようにしてそう言葉を投げかけ、学習机の上に拡げいた占星術の道具を手慣れた様子で片付けてゆく。
「いえ、そこまで固くしている部活動でもありませんから。
必要なときに力を貸していただければ、それだけでも十分です」
「──ただ学園内の怪異を狩るくらいでしたら、私一人でも出来ますから」
深々とお時期をする少女にはそう言葉を向ける。
律儀というか、責任感が強く生真面目であるという印象を受ける。
そういう性格が色々な妙な事に少女を誘っているのかもしれないと思いつつ、口には出さずに。
「さて、部室に撤収しますけど、緋月さんは如何なさいますか?
ミコちゃんがちょっとめずらしいお菓子を持ち込んで下さったのでたまにはお茶など」
時間がよろしければ、と提案しつつ。
道具を片付けたショルダーバッグを肩にかけ、椅子と机を直せば。
少女…緋月の言葉如何に関わらず、放課後の教室を後にする──。
■緋月 >
「そう言われると、気が付いたら何だかどんどん妙な事になっているような…。
いやまあ、人格の方は、あの子の事です。状況判断というものもあるでしょうから。……たぶん。」
たぶん。
自信がない言い回しなのは、以前のクリスマス会のあれこれもあってだった。
それでもあまりに文句を言ったりしないのは、何だかんだで精神の中の友人を信じているからなのか。
「ええ、精神によくない、といっても…簡単に言えば、気絶して幻覚を見たようなものですから。
……少しばかり、抜けるのが辛い幻覚でしたけど。」
幻覚の内容については、敢えてだろうか。口にはしなかった。
話すのが辛い…というよりは、その幻覚にどこか苦いものを感じたという雰囲気。
「――と、色々とあってしまいましたが、お医者様からのお墨付きを貰って、今はこうして元気です。
暫く顔を出さずにいて、本当に申し訳ありませんでした…!」
と、深々とお辞儀。
部室に顔を出せない事が、随分と気にかかっていた模様。
ともあれ、髪と瞳の色以外は、以前とまるで変わり無し。
その内、変わった髪と瞳の色も、次第に慣れて気にされなくなっていくのだろう。
■竜胆 襲 >
「そうですか」
安心したように、穏やかな笑みへ。
とりあえず事情を伺ってみれば……。
「以前に人格の主導を奪われたりもしていましたし、色々と属性がてんこ盛りですねえ…」
この島では不可思議なことが多々起こるけれど、なんだかそれらを一身に受けてしまっているような少女である。
あるいは、彼女が関わっている相手が問題なのか。
「色以外に変調がないのなら、それはそれで何よりかと。
周りが変化に驚いてしまうことはあるかもしれませんけれど…」
まぁ、それも話のタネとしては良いのかもしれない。
決して、不名誉なことではないのだろうし。
「むしろ、よくない影響というのが精神にも‥ということのほうが心配ですけど…。
そちらは問題はないのでしょうか」
外見の変化についてはわかってけれど。
彼女の言葉からすれば精神にもよくないことが起こったという話だった。
■緋月 >
「あははは…幸いに、というか、そちら絡みではないです。」
圧を感じつつ、再びの苦笑い。
いつもの事であるが、「怪異」に関わる事象の部長の圧の強さは尋常ではない。
「まあ…簡単にいうと、自身の未熟です。
ある方にボディガードを頼まれて、その件で…。
依頼人を庇って、少し、身体と精神によくない目に。」
身体と精神によくない目。
一言でいえば簡単だが、この常世島の事。原因はそれこそ、超常から科学まで、色々とある。
「怪異」絡みではない、という事は、科学方面か、超常方面でも怪異とは言えない方向なのか。
「事が終わってから、医療施設で検査も受けましたが、色が変わった以外には特に問題もないとの事です。
ただ、髪と目の色だけは、もうどうしようもないらしく。」
つまり、一時的な脱色などではなく、恒常的な変異、というもの。
身体的に問題なしでも、事情を知らない人からは驚かれても仕方がないだろう。
「…暫く顔を出してなかったのは、その検査で時間を取っていたのもありまして。
とにかく、こんなナリになってしまいましたが、視力が落ちただとか、そういう事はないです。」
■竜胆 襲 >
「スピリチュアルなんかと混同されがちですけれどね。
ホロスコープによる占いはどちらかといえば人の行動の後押しのようなものですので」
教室棟は放課後の雰囲気。
人はまばらで、占いをやっていなければこの教室に踏み入って来る者もいない。
いたとしても、まぁすぐに気配でこの二人ならば気づくことができるだろう。
故に──。
「不可抗力。ですか」
「この学園では外見の変化なんかはそこまで珍しいほうではないかと思いますが。
そうですね、緋月さんのような方が…となれば気にされる方も多いのかもしれません」
普段から、それなりに目を引いているだろうしなあ、と納得しつつ。
「ですので事情などは大丈夫ですよ。話しづらいことなども、異能者の多いこの学園では当たり前に多いものですし」
「怪異に関しての話でなければ、私も気にしません」
にこりと、妙に圧を感じる笑みを浮かべてそう答えた。
■緋月 >
「ああ、どうも。何だか気を使わせてしまったようで…。」
軽く頬を指で掻きながら、ひょいと足を進める。
活動内容には成程と納得。
「占術ですか。吉凶の診断と、アドバイスが出来るのはやはり凄いですね。
私はそちらの方、まだまだ明るくありませんから。」
そうして、「外見」について指摘されれば、ああ…と、何処か悟ったような雰囲気。
「…同じクラスの方にも、随分と訊かれました。
まあ、何と言うか、不可抗力……というものでして。」
軽く視線を飛ばし、人気がないかを探る。
単なるイメージチェンジ…という訳ではなさそう。少しばかり、人の目のある所では
話し辛い事情がありそうだった。
■竜胆 襲 >
そろそろ店じまいですかね、なんて。
当然非営利、無料の占いであるけれど、机の上を片付けようとして。
おや、とかけられた声に視線を向けると、瞳を丸くする。
「こんにちわ。緋月さん。襲、でけっこうですよ。
そうですね…たまに、ですけど。こうやって生徒の皆さんに占いを」
「…ところで、少し風貌が変わられました?」
小さく首を傾げる。
確かに最近部室では会っていなかったけれど。
イメチェンだろうか。夏季休業や冬季休業が空けると金髪になっている男の子がいたりしたなあ、なんて呑気に思いながら。
■緋月 >
「――おや、襲さん…じゃなくて部長。」
最後の生徒が教室から去って少し。
軽く言い直しながら、ひょいと顔を見せたのは、刀袋を手にした書生服姿の少女。
「部の活動でしたか? すみません、ここ最近部室にも顔を出せませんで。」
そんな事を言いつつ、少しばかりばつが悪そうに苦笑する。
概ね、いつも通りの雰囲気であるが――その外見は随分と変わってしまっている。
グレーの髪は更に色素の薄くなったライトグレーに。
赤い瞳はより鮮やかさを増した、血のような色に。
顔を出していない間、果たして何があったのやら。
少なくとも脱色やらカラーコンタクトといったおしゃれからは遥かに縁が遠そうである筈なのだが。
ご案内:「第二教室棟 教室」に緋月さんが現れました。
■竜胆 襲 >
「(倫太郎くんや緋月さんレベルの戦力…となると、難しくなってしまいますけど)」
それくらいの資質の持ち主は、既に何らかの委員会や部活動に参加していることも多い。
飽くまでも必要なのは即戦力…もしくは、怪異討伐に有利な異能の持ち主。
……どちらも、そう簡単に見つかるものでもない。
占いに来ていた最後の生徒を教室から送り出して、一息…と学習机に頬杖をつく。
■竜胆 襲 >
昼の部の活動。
占星術部としてのある種正しい活動の一つである。
今日のように部長が一人で行うこともあれば、部員の誰かと一緒に、あるいは部員が単独で行うこともある。
──ただし占星術部の部長である竜胆襲が行う場合には、他の側面もあった。
「(今日来た人の中には…戦いに向いた異能者はいませんでしたね)」
星を詠み、運勢を占う。
そして同時に、その生徒の戦闘的な資質を探る。
──つまりは、スカウト。夜の部活動──怪異退治の戦力として使えそうな生徒のチェックも兼ねているのだった。
■竜胆 襲 >
「──と、いった感じです。
星の巡りは悪くないと思いますので、ご自分の得意なことを頑張ってみては如何でしょうか。
きっと、より伸びて身につくと思いますよ」
放課後、校舎の一室で時たま開かれているのは、占星術部員による、いわゆる星詠みによる占い。
事細やかに物事を言い当てることこそ出来ないが、それなりに身になるアドバイスが得られると、ほそぼそと生徒達の間で話題である。
お礼を言って立ち去る生徒の背に向け、ひらりと手を振って。
「今日は12人…」
「やっぱり女子生徒が多いですね…」
今日、占いに来てくれた人たちの氏名と生年月日を書き込んだメモへと視線を落とす。
星詠みに必要な情報として一人ひとり聞いたものを記している。