2024/06/11 のログ
ご案内:「第二教室棟 第四保健室」から焔城鳴火さんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 第四保健室」に焔城鳴火さんが現れました。
ご案内:「第二教室棟 第四保健室」にリョーガ・パレコルタさんが現れました。
ご案内:「第二教室棟 第四保健室」にリョーガ・パレコルタさんが現れました。
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■焔城鳴火 >
『――ごめんなさい、今日は異邦人街の方まで見回りなの』
「はいはい、ガキどもの夕食と風呂と寝かしつけをしろって言うんでしょ。
あー、面倒くさい。
どうせならあんたのお気に入りの生徒にでも、頼めばいいでしょうよ」
『夜遅くまで、学生を拘束するわけにはいかないもの。
それこそ、お泊りでお手伝いに来てくれるならいいけどぉ』
とぼけた顔でそんな事を言う腐れ縁の女に、溜息をつかされてながら。
鳴火は鬱陶しそうに、立体映像通信をぷつん、と切った。
「はあ。
昨日作った肉じゃが、まだ残ってるかしら」
そう言いながら、鳴火はシガレットチョコを咥え、机に肘をついて不機嫌そうにしていた。
■リョーガ・パレコルタ > 『センセー、いるんでい?』
と、ノックと共に2年生の青年のこえ。
扉の向こうから声がする。
そのまま扉が開かれ。
『あー、いたいた。
センセー、今大丈夫ですかい?
ちぃと包帯、貰いに来たんでが…』
と、入ろうとした青年がそう口にする。
貴女が知るならば、彼は今2年生で【片腕】がない転入生であった。
■焔城鳴火 >
「あ゛ぁ゛――?」
扉が開かれると、その直後にとても不機嫌な声がかけられるだろう。
「――包帯ならそこの棚。
勝手に持っていきなさい」
入ってきた学生も軽く一瞥しただけで、塩気の強い対応。
咥えたシガレットチョコを指で挟んで、入り口近くのガラス戸の着いた棚を指示した。
■リョーガ・パレコルタ > 『…鳴火センセー、なんでそんな不機嫌なんだよい…?』
2年生の青年は肩を竦めながら棚に近づく。
そのまま棚を開けながら。
『…なんかお疲れみたいじゃねいかい。
今日は特に。』
なんて会話を投げながら包帯を幾らか取り出していく。
1年生の頃からお世話になっている身だからこそ、様子が気になって。
■焔城鳴火 >
「ハア?
誰が不機嫌だって?」
眼鏡の向こうで、眉間にしわを寄せた鋭い視線が少年を睨むだろう。
「別に疲れてるわけじゃないわよ。
それで――なんでまた包帯なわけ?」
不機嫌そうに、かつ、面倒くさそうに頬杖をついて、つまらなそうに少年の様子を眺める。
■リョーガ・パレコルタ > 『…なんでもねぇですよい。』
おっかねぇよい、と思いながら肩を竦めつつ。
いつもこの青年はそんな感じだ。
悪意は無いのだろうけれど。
『んー。
切らしてたんを忘れててねい…左腕のも交換するにも量が積み重なっちゃ、バカにならんでしょうがい。』
この青年は左腕がない。
正確には肘上の下からだが。
だから包帯を巻いていたのだが、うっかり切らしたようで。
■焔城鳴火 >
「――あのねえ」
遠慮なく包帯をくすねていく少年を呆れたように見た。
「私用で使う包帯なら、うちから持ってくんじゃないわよ。
備品だってタダじゃないんだから、金払わせるわよ」
そうは言うものの、少年を止める様子はない。
当然――少年が片腕だからと、手伝う様子も見せなかった。
■リョーガ・パレコルタ > 『まあ金は…いや今持ってるねい。
包帯入れたら払うよい。』
次から日雇いなりなんなりでまたお金を貯めて薬局なりで買うでい、と彼女の言葉に頷いた。
まあ当たり前の事だが。
『…で、やっぱり機嫌悪いんでねぇかい?
深くは聞かないでおくがよい。』
右手で器用に包帯をリュックに仕舞いながら。
実際よく片腕で、と思うものも居たろうから。
■焔城鳴火 >
「ばーか、生徒から金なんて巻き上げられるわけないでしょうが。
いくつ持っていくか、申請書を書きなさい。
使用目的はまあ――適当にでっち上げてそれらしく書けばいいわ」
そう言いながら、クリップボードに白紙の備品の使用申請書を挟んで、放り投げた。
床に、パタン、と落ちて、引っかけていたボールペンがからからと転がった。
「だから、誰が、不機嫌って?」
指に挟んでいたシガレットチョコで、机の上がカンコンと苛立たし気に叩かれた。
「わ、た、し、は。
く――ッッッソ、退屈な保健室待機を楽しんでるだけよ。
退屈な時間で頭に入れておきたい論文を読もうと思っていたところを、アイツやアイツやアイツやアンタとかに邪魔されてるだけで、何一つ不機嫌なつもりは、ないけど?」
カン、コン、カンコン。
カンカンコンカンコンカンコンカンコン。
■リョーガ・パレコルタ > 『…ふ、わかったよい。
って。』
更に不機嫌になっていく彼女を見て。
リョーガはこの状況をどう切り抜けるか考えた。
この状況をッ!
穏便に切り抜けるには───ッ!!
『…すまんよい、センセー。
用が済んだら帰るでい。』
頭を下げてから、床のクリップボードを拾ってテーブルに置き。
その紙にサラサラと必要事項を書いていく。
『(だからおっかねぇんだよねい…。
患者には平等なのがいいとこなんだがよい。)
…よし、書けたよい。』
■焔城鳴火 >
「あ゛――?」
ビッ、と書き終わった書類をひったくりながら、低い声がまた吐き出される。
「なに、私がアンタを追い出そうとしてるみたいな言い方じゃない。
――ふん、ちゃんと書けてるわね。
片手で器用なもんだわ」
そう言いながら書類をスキャナーに通して、事務に送る。
「ほら――『わざわざ』私のとこに来やがったんでしょ?
土産の一つや二つ、持ってきてないはずがないわよねえ?」
そう言いながら、シガレットケースから、一本、シガレットチョコを突き出しつつ。
恐らく、このシガレットを手に取れば、なにか鳴火の興味を引く事でもなければ、さらに『不機嫌そう』になる事だろう。
この場合、最も安全性の高い行動は、今すぐに逃げ出す、だろうか。