2024/07/11 のログ
■緋夜鳥 子音 >
「まぁ、そんなとこ」
あなたが可愛かったから―――なんて。
流石に気恥ずかしくて言えたものではないので、はぐらかした。
そんな話をしている内に、気が付けば帰路の分かれ目で。
「こちらこそ。色々教えてくれて、おおきに。
……ところで、いっこ相談っちゅうか……お願いがあるんやけど」
いつ切り出そうか、そもそも言おうか言うまいか悩んでいたこと。
小さく深呼吸をして、意を決したように向き直る。
「お互いのことも知れたわけやし、そろそろ……
"伊都波はん"やなくて"悠薇はん"って呼んでも、ええ?
その……うちのことも"子音"って呼んでもろてええから」
遠慮がちな表情は西日に照らされて、ほんのり朱に染まっていた。
果たして返事がどうだったのかは、翌日にでもすぐ分かることだろう。
ご案内:「とある放課後の教室」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「とある放課後の教室」から緋夜鳥 子音さんが去りました。