2024/07/28 のログ
ご案内:「第二教室棟 廊下」に武知 一実さんが現れました。
武知 一実 >  
夜の校舎再び――

夏休みということで本土の実家に帰省しているダチから、教室に宿題の一部を忘れたという連絡を受けた。
そんなもん帰省から戻ったら取りに行けと思わなくも無かったが奴曰く、自由研究の一環で帰省中でないと出来ない代物らしい。
どんな自由研究だよ、と思わなくも無かったが詮索すればするほどツッコミどころが出て来そうだったので、ジュース2本で承ったという次第だ。

「バレた時の事考えたら、ジュース2本は破格だったな……」

灯りの無い廊下を極力足音を殺して進む。
見回りの先生とか風紀委員とか、そういうのに出くわさない様に気は抜けない。
とはいえ一度無事に夜の校舎から脱出した実績があるので、今回も問題なく事は運ぶ――

――筈である。たぶん。

武知 一実 >  
さて、無事にダチから頼まれた宿題の入ったUSBを回収した。
中身について問い質す気は無い、きっと誰も幸せになれない気がする。
後はさっさと来た道戻って、予め話を付けておいた用務員のおっちゃんの所から出て行けば任務達成だ。

「……にしても、USBメモリとはな。
 変に電気漏らさねえように気を付けねえと」

ある意味で来た時よりも細心の注意を払いながら廊下を進んで行く。
往路の感じだと、見回りの先生も居なけりゃ風紀も居ないらしい。
まあ、夏休みだから人手は少なくなってるんだろうが。

武知 一実 >  
手探り……とまでは行かなくとも、暗い廊下を進んで行くと灯りの点いてる部屋が見えた。
用務員室だ、ということは今回も無事に任務完了。夜の校舎に潜入するのもそこそこ慣れて来たと言えるだろう。
いや、別に慣れたかねえんだけども、ちっとも。

「はぁ、これに味をしめて他の連中までオレに危ない橋を渡らせねえと良いんだけどな……」

ひとまず今回回収したメモリは明日にでも郵送してやろう。
夏休みはまだだいぶ残っている、宿題を終わらせるには十分過ぎるだろうな。
アイツには大いに感謝して貰いたいもんだ……。

ご案内:「第二教室棟 廊下」から武知 一実さんが去りました。