2024/09/14 のログ
ご案内:「第二教室棟 深夜の廊下」に竜胆 襲さんが現れました。
竜胆 襲 >  
深夜、無人の廊下を舞台に紅い燐光が奔る。

闇の中で真紅の残光をその眼から棚引かせ奔るのは、一人の少女。
走りながらに、その右手に携えられた隔絶の刃を振るう。

「───ひとつ」

「…ふたつ、……みっつ」

そう、呟きながら。

深夜の廊下に蠢いていた漆黒の影のようなものを、黄金の斬光が斬り裂く。
声にも聞こえぬ悲鳴をあげ、それらは黒い塵の残滓を残し、消える───。

「………」

夏季休暇が終わり、黒い影の怪異の数が増えた。───、否、戻った

「……やっぱり、学園内に生みの親がいる」

窓から差し込む秋の月の光、照らされた少女の真紅の光を灯す瞳がゆっくりと光を失い、元の黄金色へと戻ってゆく。

竜胆 襲 >  
「………まだ、いる…?」

黄金色の瞳が細まる。
廊下の先、暗がりに蠢く影がまだ、数体。
どれも動物型。基本的には無害な存在。

──が、怪異は怪異。
今、無害なだけに過ぎない。
成長し、力をつけて、何かの拍子に。
人を襲うようにならないとは限らない。

…故に、殺す。

風を切る様に刃鎌を振り、今一度──標的(怪異)に向け、疾走る

竜胆 襲 >  
殺意と武器を振り翳す少女に気づいた怪異は、逃げようとする。
当然だ、怪異とはいえ…何かから生まれた存在。
人と同じ生命という"厚み"を持っているわけではないにしても、存在は在る。

「……よっつ」

逃げるその背を斬り裂く。

「いつつ」

「むっつ」

斬り殺した怪異の数を数えながら───。

「……ななつ」

逃げるための脚を削ぎ落とされた怪異の真上から、刃を振り下ろす。
──犬の悲鳴の様な断末魔が、真夜中の学園内へと響いた。

竜胆 襲 >  
「………」

辺りを見回した後に、窓の外の月を見上げる。
人型や異形の影は確認できなかった。
動物霊のような、こちらを見れば逃げ出す矮小な怪異ばかり。
……とはいえ、数が多い。
……自然発生しているには、不自然。

辺りに気配がなくなれば、風を切り回転させた刃鎌が消え失せ、手元に勾玉として残る。

「…星の巡りは凶兆」

「……遠くないうちに、何かがありそう」

竜胆 襲 >  
「……あまり、ヘンなことが起こらないといいけど」

黒の外套を翻し、深夜の学園での"狩り"を終えた少女は歩き去った──。

ご案内:「第二教室棟 深夜の廊下」から竜胆 襲さんが去りました。