2024/09/30 のログ
ご案内:「第二教室棟 保健室」にジャックさんが現れました。
ジャック >  
保健室。
怪我をした誰かや、体調不良の誰かが治療や休息のために利用する部屋。
勿論そこには常駐する保険医がいて、ソファに半分寝そべって甘ったるいミルクコーヒーを飲みながらくつろいでいる自身がそうだ。
時間はちょうどおやつどき。
本日の利用者は、脚を捻った生徒が一人だけと至って平和である。
保健室が平和なのは良いことだ。
何故ならそれは怪我や体調不良で苦しい思いをする誰かがいないと言うことなのだから。

ジャック >  
ガタガタと。
棚に置かれた水槽が音を立てる。
釣られるようにそちらを見て、時計に視線を移す。

「――あぁ、そんな時間か。
 わかったわかった、待ちなさい」

ゲロ甘ミルクコーヒーが入ったカップをソファの上に放る
しかしソファの上に転がったカップの中身は、凍り付いたように固まっていて、ただカップが転がるだけ。
それを気にも止めず、水槽まで歩いて行き、蓋を外してその上に指をかざす。
ドボドボと指先から粘度の高い液体が零れ落ち――否、それはまるで指先から肉体が溶けだしている様に見えるだろう。
緑色の水槽は更にガタガタと音を立て、その色を真っ赤に変えて。

「全く。
 普段何もしないくせに、食欲だけは一人前だな」

その様子を見て溜息を吐き、再びソファに寝転がる。
転がっていたカップを拾い上げて口を付ければ、甘ったるい液体が口の中に流れ込む。

「うん、今日も甘いな」