2024/11/06 のログ
■Dr.イーリス > 進路で悩むエルピスさんを安心させるよう、エルピスさんの左手を包み込むように、イーリスは両手で握りしめる。
「卒業まではまだ時間がありますからね。ゆっくり考えていきましょう」
にこっ、とエルピスさんに笑みを浮かべている。
卒業後の進路は、まだ焦って決める必要もない。
エルピスさんとイーリスが一緒にいられる事を起点に考えていけばいい事だろう。
帰ってきたエメラルド田村達に軽く微笑んでみせる。
ルビー山本は、イーリス、そしてエルピスさんを目にすると不機嫌そうに視線を逸らしていた。ルビー山本は補導されてから反省の意思を示しており、大人しく更生プログラムを受けている。だが、イーリスとはあまり和解できていない。
組員さんに見せていただいた動画。
凄く恥じらいを覚えて、イーリスはぷしゅーと頭から湯気を出して、耳まで赤くしてしまっていた。
「なっ……な……。ひゃあああああああああぁぁぁ……!!! あ、あの時の事が拡散されてしまってます……!? わわっ……!? わ、わたし……えるぴすさんを……たべちゃってます……!」
羞恥に耐えきれず、机の前で丸まってしまっていた体育座りでぎゅっと自身の太腿を抱きしめ、お顔を自身の膝にうずめて丸くなってしまう。
組員から姐さんと呼ばれた威厳がもはやどこにもない。
十数秒丸くなったあと、おもむろに立ち上がる。
「えるぴすさんと私は一足先にふたりで帰ります……! い、いきましょう、えるぴすさん……!」
恥ずかしさに耐えきれなかった結果、エルピスさんの手を引いて逃げるように教室をあとにしようとしている。
「……恥ずかしさはありますけど、それでもえるぴすさんと愛し合えるのはとても幸せです」
廊下に出たイーリスは頬を赤らめながらも、どこか幸せそうにはにかんで小さくそう口にした。
■エメラルド田村 > 組員A「ふたりでいちゃいちゃしにいくんっすかね」
組員B「それは邪魔したらだめっすね。それじゃあまたっすよ!」
「気ぃつけて帰れよ」
組員達はエルピスさんとイーリスを追うなんて野暮な事はせず、笑みを浮かべながら見送った。
ルビー山本「ちっ……。エルピスめ……。やっぱ気に入らねぇな……」
ルビー山本はひとり、誰にも気づかれないように舌打ちをしていた。
■エルピス・シズメ >
「えっと……あはは……
おおかみさんのいーりすはもっと可愛かったし……楽しいハロウィンだったよ。」
照れて丸くなるイーリスに可愛さを覚えながら、楽しかった事実を認めて笑う。
茶化しや揶揄いはあれど、和やかな空気は心地良いものだった。
「……それはそれとして、皆も元気そうでよかった。
学生生活で困ったことがあったら手伝うから、遠慮なく言ってね。」
手を引かれる前に、彼らへもしっかりメッセージを向ける。
あくまでイーリスのためであれど、彼らを蔑ろにするつもりはない事を告げる。
書類上の橋渡しと言え、一度目掛けたのはたしかなこと。
面倒は最後まで見るつもり、と、《フェイルド・スチューデント組》の面々に意思を伝える。
伝え終えれば、そのまま手を引かれて立ち去る。
「うん。僕もイーリスと一緒に愛し合えてとっても幸せ。」
エルピスもイーリスにすきを伝え、柔らかく微笑む。
……気に入らないものを見る目で僕たちを見る誰かが居たけれど、無粋だから今は聞かないことにする。
■エメラルド田村 > 「ありがとよ、エルピス。困っている事と言えば授業についていけなくて困ってる……。悪いが……今度、勉強を教えてくれ……」
組員A「自分もっす……。エルピスの兄貴……お願いするっす……」
組員B「『数ある事務所』で勉強会してほしいっすよ!」
イーリスと違って、エメラルド田村と組員達は、学業に関して順調とまではいかなかった……。
とは言え、イーリスと同じく授業は真面目に受けていたり、委員会やボランティア活動をしているのもイーリスと変わりない。
単位を取るのが絶望的とまではいかず、さりとて油断したら留年という状況の組員がぽつぽつ。
■Dr.イーリス > 「ふふ、ありがとうございます。ほんとに、とても楽しいハロウィンでした。こんなにもしあわせなハロウィンは、初めてです。赤ずきんちゃんのえるぴすさんはとてもかわいいので、おおかみさんは物語のとおりに食べちゃいたくなるのです」
照れるように笑った。
逃げるように教室を出て、恥ずかしさが抜けていない。
無論、組員達が茶化してきたのはエルピスさんとイーリスの関係を応援してくれていて、親しさ故というのは分かっているけどそれはそれとして恥じらいはすごい……。
廊下は人が歩いている。
今は、エルピスさんとふたりきりになりたかった。
なので、空き教室を扉を開けて、エルピスさんの手を引きつつ空き教室に入った。
扉を閉めると、エルピスさんをぎゅっと抱きしめる……。
エルピスさんの肌の温もりを感じていると、イーリスはとても安堵する。
「うぅ……えるぴすさんと愛し合えてすごくしあわせですけど、多くの人に見られてしまいましたね……。はずかしさはすごくあります……。えるぴすさん……しばらくここで愛し合って、気を紛らわせましょう」
動画が拡散されていて、エルピスさんもイーリスも、しあわせでありながら気恥ずかしい思いでいるだろう。
イーリスはエルピスさんを抱きしめつつ、エルピスさんを求めるように見上げる。
■エルピス・シズメ >
「うぅ………………いーりす、すき……。」
引かれながら入った空き教室。
色んな気持ちが混ざり合って、絞り出てきたひとこと。
自分の持っている語彙では表現しきれない〝すき〟のきもちを、素直に伝えた。
「あんなに拡散しちゃうんだね。恥ずかしいけど……やっぱりうれしい。
……好きもどきどきも止まらないから……もうしばらく……こうしていよ?」
恥じらい気恥ずかしさと上書きするように、促されるままにイーリスを抱き留めて抱きしめ合う。
抑えきれない愛や恋、そして様々な好意が言葉や心音の鼓動となってイーリスへと伝わって行く。
■Dr.イーリス > 「える……ぴす……さん……すき……。愛してます……」
エルピスさんの愛で満たされていく……。
すき……。
胸部の《パンドラ・コアMk-Ⅱ》が桃色に輝いて、辺りに散らばるハート型のエフェクト。
イーリスの恋や愛がエルピスさんに注がれていく。
「拡散してしまっていたのは恥じらいと驚きもありますけど、とてもうれしい……とも感じてしまいますよね。えるぴすさんがすきという気持ち……私も溢れてきます。えるぴすさんの恋と愛が私につたわってきています……とても……心地いいです……」
言葉だけではなくて、エルピスさんのどきどきとした心音がイーリスに伝わってきて、エルピスさんの恋や愛を感じてとてもしあわせな気持ちになれる。
イーリスのどきどきとした気持ち、それが心音となってエルピスさんに伝わっている事だろう。
ふたりきりの空き教室で、抱きしめ合って、愛を深め合って……。
「えるぴすさん……すき……すき……すき…………すき……」
うんと背伸びして、出来る限りエルピスさんの耳元に口元を近づけるようがんばり、何度か“すき”とエルピスさんの耳元で囁くように伝えた。
■エルピス・シズメ >
背伸びをしようとすると、ふいにイーリスの身体が軽く浮く。
エルピスが自分の目線になる様に持ち上げる形で、耳元で囁き合えるように高さを合わせる。
「うん……すき……これからもずっと……いっしょにいようね。」
抱擁と共に囁きを返す。
〝いま〟や〝さき〟の憂いや悩みは横に置いて、今は純粋に好意を伝え合う。
忙しくも賑やかで平穏な日常の中、こうやって〝すき〟を伝え合うととても幸せな気持ちになれる。
神社の屋台通りで、
賑やかなお祭りで、
夕暮れの空き教室で、
色んな所ですきを伝え合う。
ところかまわずと言えばそうなんだけれど……。
(いましばらくは……こういう日々を過ごし続けたい。)
周りからはからかわれたり苦笑されたりするかもしれなくても、
それでもまだまだこうやって共に〝すき〟に浮かされながら日々を過ごしたい。
そんな気持ちで囁き合い、完全下校時間ギリギリまでずっとイーリスと抱きしめ合い続けた。
■Dr.イーリス > エルピスさんがイーリスを持ちあげてくださり、お互いが耳元で囁き合える距離感となった。
「ずっと……いつまでも……えいえんに……いっしょです……」
ぎゅっと抱擁し合った。
イーリスの言う“えいえん”というのは、文字通りの“えいえん”。
改造人間であるイーリスは基本的に寿命で命が尽きる事はない。
いずれエルピスさんが“えいえん”に生きられるための、不老不死のお薬を造るか、あるいはエルピスさんにも改造を施すかを本気で考えるぐらいに、イーリスの言う“えいえん”は、文字通りのものだった。
故に、イーリスの考える未来はとてつもなく長いもの……。
しかし、それはずっと先の未来のお話。卒業よりもさらに遠い未来……。
今はこの瞬間の、愛し合うしあわせを感じていたい……。
エルピスさんをすきでいて、そしてエルピスさんがすきでいてくれて……とてもこころがぽかぽかになる……。
動画が拡散された恥じらいも、エルピスさんへの恋と愛によるもので、こうしてエルピスさんの肌の温もりを感じていると安堵を覚えてその恥じらいすらもどこか心地いいものと感じるようになってくる。
(えるぴすさん……で、私は満たされていきます……。たまらなくしあわせ……)
お互い抱擁して、下校時間になるまで空き教室で愛し合った。
下校時刻になると、ふたりで『数ある事務所』へと下校した。
ご案内:「エルピスとイーリスが放課後を迎えるだけ」からエルピス・シズメさんが去りました。
ご案内:「エルピスとイーリスが放課後を迎えるだけ」からDr.イーリスさんが去りました。