2025/04/22 のログ
スノウ > ...ふと、ピアノに目がいく。
自分の腕を見ながら引けるかどうか...分からないけど。

「...指の練習に、丁度よかったりするかな?」

ここには誰もいなさそうだし...迷惑ではないはず。
楽譜なんてあったかな、私経験なんてないけども...。
スマートフォンで練習用の楽譜を探してみる。

スノウ > スマートフォンで悪戦苦闘しながら数十分後。

「そう言えば読み方なんて知らない...。
 ...手探りでやってみるしかない、引けるか分からないけど。」

何故だか一曲だけ知ってるような気がしたので...
それっぽい動きと音で引いてみる事にした。
音は外れているし、リズムも合っていない。
けれど...楽しいような、懐かしいような...そんな気分だ。

「記憶がないのに引けるっていうのも変だよね...。
 何で弾き方なんて知ってるんだろう。」

放課後なので人はいない...恥ずかしい事もないはず。
別に嫌でもないのでそのまま弾いていくことにする。
教室の外にまで音楽が流れるけど仕方ない...。

ご案内:「第二教室棟 教室」に東雲アリスさんが現れました。
東雲アリス >  
放課後の教室棟をてくてく歩いていたらピアノの音が聞こえて来た。
おや、と思いそちらの方へ向かう。
入り口の窓から中を覗けばだれかがピアノを弾いているのが見える。
どうしようかな、と一瞬迷ったけれど、結局中に入ることにした。

「ノックしてもしもーし。
 もう放課後だよー」

ごんごんごん、とやや乱暴にノックして扉を開ける。
一応これでも風紀委員なのだ。
放課後教室棟に残っているのは多分良くないだろう。
風紀委員の仕事ではない気はするし、別に残っていてはいけない決まりも特にないけれど。

スノウ > 入っていく足音は殆ど聞こえず、そのままピアノの椅子にいる。
そのまま気が乗じて弾いていくが...扉が開く音に驚く。
恐らく先生かなと...ノック音の方向へ向く。

「あっ...すみません。時間でしたか...?」

見たところ学生さんだろうか。私の知らない人だ。
先生ではないだろうけど...もしかして、風紀委員の方かな。
ピアノの手を止めて、一礼してから顔を上げる。

東雲アリス >  
「いやまぁ時間とか別にないけど」

ちょっとそれっぽいことを言ってみたかっただけだ。
厚底ブーツをゴツゴツ鳴らしてピアノの方に近付いていく。

「練習してたの?」

ピアノ。
弾けるの?とは聞かなかった。
理由は、まぁ、面と向かってそれを言葉にするのは流石に躊躇したから。
一番端っこの鍵盤を人差し指で押す。
ピーン、と一番高い音が鳴った。

スノウ > 「新入生になったばっかりで...あんまり分からなくて。」

今までは保護下にあったが、今は立派な学生だ。
ちょっと迂闊だったかもしれない...怖い人ではなさそうだけど。

「ピアノの練習...と言うよりは...その、腕の練習?
 私ちょっと事情があって...あっ...」

練習してたせいで腕を隠してた布、クーラーボックスの中...。
この人に見られちゃうな...。と腕をとっさに後ろに隠す。
こっちには何もない、と目線を逸らしているようだ。

東雲アリス >  
「あ、そうなの?
 だいじょーぶ、別に残ってても誰もなんも言わないから」

へら、と笑う。
あまり遅くまで残ってたら見回りの先生とかになにか言われるかもしれないが、今の時間ぐらいなら平気だ。

「ん?」

一瞬隠される腕を覗き込むようにするが、すぐやめる。
人の腕とはずいぶん違うが、そもそもそう言う人は沢山いる。
こちらは別に気にした様子もない。
クーラーボックスの中は――なんか物騒なものが見えた様な気がするけど、まぁそれも珍しくはない。
たぶん。

スノウ > 「そうなんですね...よかった。」

ゆっくりほっとしながら息をつく。

「...あ。」

無意識に異形の方の腕で息整えてしまった。
まずい、非常にまずい...誰もいないからって...。
蓋が半開きになっていたようだ...銃とナイフ置いてくれば良かった。
私許可証なんて持ってない...。この人風紀委員の方だよね...。

腕の事も含めて中身に関してかなり汗をかいているようだ。

東雲アリス >  
「それ気にしてる?
 そう言う人も多いし、私は別に気にしないよ」

なんならリザードマンみたいな人もいるし、義手の人もいる。
この街ならば別に目立つこともないだろう。
ぺろんぽろんと鍵盤を適当に叩きながら。
箱の中身には触れないことにした。
めんどくさいことになりそうだし。

「ところでなんか……寒くない?」

なんだかちょっと肌寒い。
彼女とは逆に暑さに強く寒さに弱い身としては最近の夕方からの冷え込みはきついものがある。
と言うかその寒さではないような気がする。
気のせいかもしれない。

スノウ > 「...ありがとうございます。
 やっぱりここの人って、優しいんですね。」

色々な人を見て来たけど...未だに何か言われた事は無い。
私の世界より、ずっと優しい世界...。

「私の体質のせいでしょうか...寒いのは冷やしてるので...
 暑い所苦手で...調整した方がいいですか...?」

最近調整出来るようになった氷の魔術のせい...かな?
私の体を冷やすようにしなきゃいけないものだけど。
この方が寒いのは良くないから解いてみる事にする。

東雲アリス >  
「優しいって言うか、慣れてるだけだと思うよ」

そこらじゅうで見るし。
義手の人とか、メカに乗ってる人とか、なんならメカの人とかいる。
メカは人なのか?

「あー……。
 いや大丈夫、体温上げればいいから」

なるほど、自分と逆の人か。
自身の異能で体温をちょっと上げる。
発生するエネルギーは熱にして、シャツをちょっと暖かくしよう。
お腹は減るけど帰りにラーメンでも食べていけばいい。

スノウ > 「私はまだ、慣れてないかも...しれないです。」

普通の人、と言ったら括りが多すぎるかもしれないが...。
自分だけ異質だ、なんて状況が多かったからそう感じるだけかな。

「体温を上げる...?そんな事が出来るんですね。
 私はその...下げないとダメみたいなので...。」

私と真逆の人もいる...と。この世界は思ったより広いな...。
もしかしたら異能持ちでそういう能力かもしれない。

「あ、そういえば...その、お名前聞いてなくて。
 私は...スノウです...」

ここまで話しておいて挨拶していなかったので...一礼をしながら。



東雲アリス >  
鍵盤を鳴らす。
てれれーれれ、てれれれれれー。
ラーメンの屋台のトラックとかが鳴らしているアレ。

「そのうち慣れるよ。
 一年生でしょ?
 私もたまにびっくりすることあるし」

自分もまだ一年しかここにいない。
去年は本土と違うものを見る度に驚いていた。

「そっちが主じゃないけどね。
 何かにエネルギー与える時に体温上がるの。
 あとすっごいお腹減る」

お陰で食べても食べても太らない。
何故か胸はどんどこ育つけど。

「東雲アリス。
 二年で、一応風紀委員。
 困ったことあったら言ってね」

よろしく、と右手を挙げて挨拶。

スノウ > 何だろうこの音楽...?

「一年生です...保護環境から何とか入学出来まして。
 そうなんですね...私は驚きの連続で疲れそうです...。」

上級生の方を見た事は無い...私からしたら全員先輩なのだけど。

「なるほど...私はその、こっちの腕の影響で。
 基本的に冷却していないと...体調が整わないんです。」

おかげで食欲もそこまでないような気がする。

「風紀委員の方だったんですね、よろしくお願いします...。
 えっと、その...アリス先輩...?」

安心したのか、異形の方の手も解いてもう一度一礼する。

東雲アリス >  
「あぁそうなの?
 てことは街自体は割と長い?」

入学より前にもしばらく暮らしていたのだろうか。
だったら自分よりも街に詳しいのだろうか?

「あぁー、そう言うタイプ。
 私は単純に寒いのが苦手ってだけだからまだマシかな。
 ――あ、食べる?」

寒いと身体が動かなくなる、と言っても普通の人と同じレベルだ。
温めればどうとでもなるけど、それはそれでお腹が減るし。
ちょっとお腹空いてきたのでコートの袂からチョコを取り出して口に放り込んだ。
もう一個取り出し、彼女に差し出してみる。

「ん、よろしく。
 ――おお、二人目の後輩だ」

先輩と呼んでくる人二人目。
思わず変な笑顔になる。

スノウ > 「おそらくは...1ヶ月程度はいるとは思います...。」

野宿から...助けてもらうまでは短かったけど。
それからいろんな人に会って、経験もした。

「...はい。暑いの本当に苦手でして。
 あ、たべます...この食べ物わかりませんけど...。」

ここまで真逆な体質も珍しいんじゃないか...なんて思った。
良く分からない食べ物ではあるが、頂いてみる事にする。

「よろしくお願いいたします...先輩。」

こちらも笑顔で対応する。

東雲アリス >  
「あ、そんな長くなかった」

一か月だった。
相手の方が先輩かもって思ったけど自分の方が全然先輩だった。

「そう言う体質だと大変だね。
 これからもっと暑くなるけどだいじょぶそ?」

気温四十度とかになるけど。
溶けてなくなっちゃわないかな。
ちょっと心配になる。

「――そう言えばチョコとか大丈夫?
 一緒にされると嫌かもだけど、イヌとかネコとかチョコ食べると死ぬって言うし……」

ケモミミをじっと見る。
迂闊に食べない方が良いのかもしれない。
チョコを渡すのは保留することにする。

スノウ > 「学生になったのも数日前くらいなので...」

やっぱり先輩だ、という認識はあっているようだ。
そうなるとこれからお世話になるかもしれない...。

「冷気纏ったり氷使ってみたりで何とかしてます...。
 ただやっぱり...心配ですね...夏が...。」

絶対溶ける...間違いない...。
もう少し練習して周囲凍らせるくらいには...冷やしたい。

「チョコ...?なんでしょうかそれ...。
 私キューブ以外の食べ物ほとんど知らなくて...。」

恐らく私が獣耳生えてるから...心配しているのかな?






東雲アリス >  
「じゃあ割とガチ目に新入生だ」

割とガチ目に新入生だった。

「夏なー、私は嫌いじゃないけど、暑いの苦手だとホントきついと思う。
 周囲冷やしたり温度遮ったりするお札、売ってたりするからそう言うの使うと良いんじゃないかな。
 あ、売ってる場所わかる?
 教えようか?」

呪術屋とかで売ってる。
こう言うのも本土にはなかったから、最初見た時はびっくりした。
入ったばっかりじゃ地理とかも詳しくないだろうし、オモイカネ8を取り出してマップアプリを立ち上げて。

「えー、とカカオ豆を使った甘いお菓子。
 カフェインがダメなんだっけな。
 ココアとかコーヒーとか飲んだことある?」

オモイカネ8を高速でたぷたぷしながらうろ覚えの知識で喋る。
ココアやコーヒーが飲めるなら多分大丈夫だと思うけれど。

スノウ > 「ガチ...?ああ、本当って意味ですね?」

ちょっと聞きなれない単語だったが。

「水着とか...服を脱いだりとかした方がいいんでしょうけど...
 そんなお札があるんですね...。知らなかった。
 氷ばっかり使ってると消費が...そうですね、お願いします。」

お札か...私の方の世界でもあったけど、似たようなものかな。
ここは広いから...先輩に任せた方がいいだろう。
スマートフォンで調べているあたり、これは便利....。

「...聞きなれない単語ばっかりです。
 すみません...でも、基本的に何食べても大丈夫だと思います。」

こんなのでも野宿してたので...と続いて喋りながら。

「私この後時間あるので...もしよかったら案内お願いします...。」

地理に全く詳しくない私が一人で行っても迷子になるだろう。
迷惑をかけるだろうけど、先輩にお願いしてみる事にする。



東雲アリス >  
「ガチ」が通じないと言うことは異世界人っぽい感じだな、と今までの情報も含めて判断。
ますます大変そうだ。

「いやぁー、水着とか裸とかは流石ちょっと……」

風紀が乱れる。
あんまり仕事熱心ではない風紀委員である自分ですら見て見ぬふりは出来ない。
流石にちょっとひきつった表情。

「野宿、うんまぁ、そっか。
 じゃあうん、とりあえず学生街行こっか。
 ――っと、その前に連絡先交換しとこ。
 困ったことあったらなんでも聞いてくれていいし」

とりあえずチョコは食べても平気そう。
改めて渡しておく。
オモイカネ8をしまう――前に連絡先の交換を提案。
慣れていないのなら頼れる先は多い方が良いだろう。

「じゃ、いこ。
 こないだ美味しいラーメン屋さん見付けてさ、奢ってあげるからそこも行こうよ。
 冷やしラーメンもあったよ」

などと雑談しながら共に教室を後にしようか。
食事も付き合ってくれたならば、そこで提供されている全種のラーメンを次々と平らげる小さなフードファイターの姿を目撃することになるだろう。
勿論本来の目的の呪術屋さんも忘れずに――

ご案内:「第二教室棟 教室」からスノウさんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 教室」から東雲アリスさんが去りました。