2024/06/16 のログ
ご案内:「第三教室棟 保健室」に照月奏詩さんが現れました。
■照月奏詩 > 「……構図だけ見ると完全にヤバい奴だよなこれ」
昼の注射の準備。
先日の戦闘の後、不完全感染を取り除くために闇医者にかかった。結論から言えばやはり設備が足りないという事、つまりは膨大な金が要る。
とはいえお得意様だ。死なれるのも寝ざめが悪いと酒と交換でもらった物がこの注射。1日3本の注射を行えば少なくとも進行はしないし痛みや麻痺、殺意なんかを抑えられる緩和剤。
とはいえそれも今の時点。もしまた戦闘を行って更に毒を打ち込まれれば話は別だし、もし体に抗体が出来てしまうとこの薬も効かなくなる可能性もある。
「完全に下手を打ったな」
装備が不十分だった。あそこまで猛烈な毒を有するとは思っていなかった。物理攻撃ならともかく、空気レベルだと流石に防ぎようが無かった。
人目がつかないようにとはいえ、アンプルを砕いて、そこに注射を入れ、液体を入れ自身に突き立てる。
ただの治療だが、事情を知らずに入って来た人からしたら大事件待ったなしである。
ご案内:「第三教室棟 保健室」にソレイユさんが現れました。
■ソレイユ >
見覚えのある人物が保健室に入るのを見た。
……あれは、誰だったか……
己のメモを確認する。ああ、そうだ
「……ふむ」
”そう”であれば、妙……というか、気になる動向ではある。
なにかの用事がある、というなら別だが
それともどこか違うようにも見えた
「……失礼」
やはり気になるので、結局入っていくことにする。
「……取込み中だったか?」
そして、パッと見て明らかにアレな感じの光景に
無感情に問いかけた
■照月奏詩 >
「……ああ、お前か」
声をして振り返った。その先に居た相手は同じ組織のメンバーだ。
思わず苦笑いして。
「まさかこの姿で会うとはな。取り込み中といえば取り込み中だ……けど問題ない、もう終わった」
そういって注射針を抜いて、それをケースにいれる。流石に外では捨てていけない。
肩を竦めて見せた。
「少し仕事で失敗してな。ここじゃ照月奏詩って事で頼むよ。そっちは何て呼べば?」
間違えても虚無と呼ぶなよといった意味合いでそう告げて。
■ソレイユ >
「……ソレイユ・ノワール。ソレイユでいい」
そういえば、表での名前はまだ教えていなかったか、と思い出す。
あえて表で会う理由もなかったから、ではあるが……
しかし、こういうケースも有る。
とりあえず、照月奏詩、という名はメモに残しておこう。
いつもの暗号で
「それはいいが……いや、此処で聞かないほうが良いか?」
”仕事”で失敗した、という。
この男の実力を考えれば、意外なことでもある
それに……内容としては、裏の案件であろう、か。
それであれば、此処で語るべきことではないのか
■照月奏詩 > 「わかったソレイユだな」
了解したと頷いた。
その後気を使ってもらうと首を横に。
「いや、問題ない。まぁそっちの仕事といえばそうだが……別に状況次第で奏詩としても出会う案件だからな」
まぁそれはそれとして失敗を話すというのは少し恥ずかしいのか肩を竦める。
それから窓の外に目を向けて。
「紅き屍骸と接触した。物理型じゃなくて空気感染させるタイプだったみたいでな……その上毒を打ち込まれた。不完全感染って奴だ。で、俺は表じゃ存在しない扱いだ。表で治療は受けられない。じゃあ裏ならどうだって言われると、裏だと膨大な金が必要になる」
つまり治療不可だよと笑って蓋のあいたアンプルを見せる。
「一応緩和剤程度なら用意できたが、これが限界だ。なんとか治療手段を見つけないとな。俺が化け物になったら苦労するってレベルじゃないぞ」
■ソレイユ >
「紅き屍骸……ああ、あちこちに現れているという怪生物か。」
流石に噂は聞いている。今のところ遭遇はしていないが、その厄介さも伝わってきている。
いわく、感染する
いわく、広がっていく
……生物、というカテゴリー上、悪と断ずるには難しい存在だが……
「確かに、そうだな。それだけの戦力が、ただの暴威として動き回るのは
……非常に厄介だ。
そして、その場合……私か、誰かがお前を狩ることになるだろう。」
冷静に。冷徹に。
”もしも”が起きた場合の状況を分析する。
「だが。
それならそうと、なぜ言わない?」
個人ではなく、組織ならば。
他にも採れる手段があるかもしれない。
もしくは、そのためのツテなども用意できるかもしれない。
「その余裕もなかったか?」
■照月奏詩 >
「ああ、特に最近スラム方面で暴れている……秩序を乱すという意味では間違いなく攻撃対象だと思って探していてな」
悪ではないだろう。だが秩序を乱す存在という意味では間違いなく該当する。
故に攻撃を仕掛けたという事らしい。結果こうなっては何とも言えないが。しかしその後の冷静な言葉を聞けばフハッと笑った。
「それを聞けば安心できるよ。メンバーの戦闘能力は十二分に理解してるつもりだからな。2人同時に来てくれれば確実に始末してくれるだろうさ」
堕ちるつもりはないがと軽く笑って返す。
その後の言葉には肩を竦める。
「何とも言えないな。そもそもが昨日の話だ。メールなりで仲良く回せる話でもない。俺達の場合直接会話でやり取りするか情報を回してるメンバーに会う必要がある……夜に感染して、治療して、奏詩として怪しまれないように学校にくる。そして薬の為の金を稼ぐ。流石にその状態でメンバーにすぐに報告は出来なかった」
遅くなったのはもうしわけなかったと頭を下げる。
■ソレイユ >
「……まあ、そうだな」
ただ秩序を乱すだけであれば、他の組織に任せても良い。
ほぼ装置のように動くソレイユは、そのようにしか物事を考えていない。
……が、彼は違う。
しかし、その認識の差異を指摘しても詮無いことだ。
「そうだな。私としても、優秀な仲間をみすみす失いたくはない。
……ミストもそうだろう。
堕ちないことに期待するし……」
極力単語を廃し、自分の思いと仲間の名を口にする。
おそらく、それで相手には伝わるだろうと思う。
「そうだな。これよりは、我々もその治療に力を貸そう。
謝罪することもない。連絡をする余裕もなかったのはやむを得ないことだ。
しかし、そうだな。符丁でもなんでも、連絡する手段は必要かもしれないな」
ふむ、と考える。
闇に生きる都市伝説にも近い存在は、こういう時に困る
■照月奏詩 >
「ああ、心の強さがそのまま耐性に起因するらしい。それならなんとか耐えて見せるさ」
激痛や麻痺程度では心は折れない。
増幅する殺意。これが1番の鬼門だが、緩和剤がある限りは問題ないと信じたい。切らさないように、打ち忘れの無いようにしないといけない。
「ああ、組織の力も借りれるなら助かる……そうだな、たしかに連絡手段は必要かもしれない」
少しだけ思案する。
それからポツと。
「いっそ、表の存在として会う場所を作るか? ほら、学校なら部活動。そうじゃないならサークルとか、表向きの会社みたいな感じでな」
それなら連絡も取りやすくはなる。会社はともかくそれ以外なら資金面でもそこまで必要にはならないだろう。
■ソレイユ >
「心の、強さ、か……」
少し思案する。
その点については、眼の前の相手は折り紙付きであろう。
過去の経歴も、仲間になった経緯も。どれをとっても、だ。
では、自分は?
弱いつもりもないが……不安定な分、心配はあるかもしれない。
なるほど。紅き屍骸……警戒すべき相手かもしれない。
「表、か……即断はできないな。
あくまで、こちらにいるのは情報を取るために過ぎない。
基本的に、私達はあの街に巣食う存在であるべきだ。
それに、みながみな、私のように表に出てきているわけでもない」
悪が、悪であるからこそ、悪を行う
そしてそれは、表であってはならない
悪の巣食う、悪の街で行われるべきだ
「……とはいえ。
なんらかの手段が必要なのも、そうだ。
その通りになるかはともかく、提案くらいはしていいだろう」
まずは、お嬢に。それからメンバーたちに。
この話を持っていっての話だ。
流石に、表に部活、は無理筋な気もするが……
「ああ、始末、に……表、で思い出したが」
そして、ふと思い出す
「……我らを騙るものの、噂。
聞いたことはあるか?」
それは、いつもの巡回でふと聞いた噂。
誰も把握していない、裏切りの黒の活動。
まだ、ノイズレベルの話で、根も葉もない嘘かもしれないが……気にはなる
■照月奏詩 > 「まぁ、当然といえば当然だろうな。もし何かがあって風紀にでも上げられたら一大事だ」
全部が表に出る事になる。そうなったら都市伝説も何もない。
とはいえ連絡問題は急務といえば急務。中々に難しい話だ。
語るもの。少し首をひねって。
「さぁ、とはいえ、その程度いつでも一定数いる気もするが」
古今東西。都市伝説などそんなもの、今でこそそういった存在が表向き見つかっているから何とも言えないがやれ妖怪と会っただとやれ魔物を飼ってるだの。
そういったホラは今までだって無数に存在していた。裏切りの黒を名乗る存在、その活躍を語る存在。そんなものそれこそ無数に居た気がしないでもない。
確証があるわけじゃないが、どこかにはきっと居た気がするレベルだ。
「今回のは信憑性が高いのか?」
だがそれをあえて話題として出してくる。それが気になった。
眼前の存在はそういったジョークなどを軽快に飛ばすタイプでもないのだから。
■ソレイユ >
「風紀に上げられるなんて、笑い話にもならないからな」
小さく肩を竦める。
敵対するつもりのある相手ではないが、向こうはそうもいかない。
必然、争う可能性も出てくるわけだが……正直、不毛である。
「そう。それは、その通り、だ」
都市伝説じみた存在
もちろん、それをまことしやかに語るだけではなく。
自らも名乗った連中も確かにいる。
しかし、その手の手合は最近あまり見かけていなかった、はずだ。
「察しの通り。
まだ確証が取れてはいない、のだが……
どうにも、今までの騙りとも違う。
なんともいえない、妙な感じがある。」
あまり憶測でモノを言うのは好ましくない。
それはわかっているのだが、今回ばかりは、どうも妙な感じがする
なんというか、肉感、というのだろうか
「そう、言葉にはし辛いのだが……
どうにも、生々しい、感じがする。」
この女にしては珍しく、あやふやなことを言った
■照月奏詩 >
「……」
相手の言葉を受けて考える。
彼女の言う生々しさ。それを今まさに感じ取る。
自分達はそれこそ情報が全てと言える組織だ。となると当然、裏切りの黒を騙る存在。語る存在。それらの情報は引っかかる。
だが、そういった存在は揃いも揃って派手だ。なにせ根底に裏切りの黒を使って自分が”目立ちたい”というのがあるから。
にも拘わらず情報がほぼない。それこそ自分達をもってして”噂”止まり。そして眼前の相手も情報収集に動いている始末だ。
「確かに、今までの手合いに比べると……ある意味俺達のロールプレイに徹しているな」
身を隠し、噂レベルに収まりそして情報を使う。そういう意味では自分達に近い。
そして、目立ちたいだけというわけでもなさそうに思える。
「それに関しても要注意だな。ドッペルゲンガーじゃないが……偽者に成り代わられたなんて冗談にもなりゃしない」
■ソレイユ >
「成り代わる、などというのは流石に夢幻だと思うが」
まるで自分のような
何者にもなれない、実態があるようなないような、そんなものが
実ある自分たちにまで到達できるとは思えない
ただ、それで気を抜くつもりもない、が
「ただ……一つ
勝手な思惑で、勝手な思い込みで……」
今のところ聞こえてくる噂は、あまりにも生々しく
そして、どうにも矮小なまま
「わたしたちをけがすことは、ゆるされない」
冷たい声だった
いつも通り、といえばいつも通りの。
先ほど、眼の前の仲間すらも処分すると言ったときのような
しかし
そこには、どこか深く、奥底に沈み込んだ、暗い冷たさがあった
■照月奏詩 >
「……一応、俺は幹部じゃない」
人を率いるのが苦手だったりする。だから幹部の立場には自分はいない。
対して眼前の相手は幹部だ。だからこそ思い入れが違うかもしれない。けれど。
「だからこそ、俺はあえて忠告する。気持ちはわかる。だが、本分を忘れるな……騙るとして、穢したとして、ソレはあの町の秩序を乱す存在か? そもそも……俺達に穢されるような綺麗な面はあるのか?」
裏切りの黒はあの街の秩序を守る為だけにある。裏切りの黒は悪だ。
もしそれが自身達の名を穢したとして街の秩序に影響がないのならそれは狩るべき対象ではない。そもそもが”悪”である自分達に守るべき名などない。
彼女の冷酷な、冷たい声。それこそ怒りや殺意を含んだかのようなその声を聞いてその言葉を発する。
悪の矜持を忘れるな。つまりは悪であることを忘れるなという事。そして最低限の誇りを忘れるなと。
そしてその誇りとは、そして戦う理由とは……あの町の秩序を守る事だと。
その為には裏切りの黒という名前が嘲笑の的になったとして、ただの暴力組織だと陰口をたたかれてなんだというのだ。
「それを守れないなら、最も名を穢した人物はその噂の人物じゃなくなる……冷静になれ≪無形の暴君≫」
だからこそあえて裏の名を告げる。ここに誰もいない事は確認済だからこそ。
「騙りたいなら勝手に騙らせればいい、その結果俺達が笑われ蔑まれようと無視すればいい……その結果秩序が乱れたなら。それを粛々と……正す。それが俺達だと、俺は認識している」
■ソレイユ >
忠告が耳に入ってくる
なにをいっている? ほんぶん?
ああ、そうだ
「……ああ、勿論。その通りだ。
わたしたちは、悪でしかない。」
それは、そのとおりだ。
「悪が、悪であるがゆえに、悪を成す。
それがわたしたちだ。」
それは、あの時に、再確認した
わたしは、ゆるがない
わたしは、ゆるいではいけない
「……だが……」
かまうな、ころせばいい
おれが ぼくが わたしが
「……いや、ああ。
わかっている。わたしたちの敵は、秩序を乱すものだ。
ただ……な」
息をつく
「可能性はある、と……思えてならない。
杞憂であれば、それでいい」
口調はいつものように戻っていた
■照月奏詩 >
「……まぁ、一応は注意するべき事項ではある」
一応彼女のいう杞憂には同意するように頷く。
「実際、俺達はある種の都市伝説として抑止力にはなっている。もしその噂の人物のせいで俺達の存在が露見したら……抑止力が崩壊する」
今までは蓋のように自分達が抑えていたからこそ小さかった組織、抗争が激化する。風紀や公安の内通者が割れたらそちらサイドの支配力が無くなる。
それは直接あの町の秩序の崩壊を意味する。そういう意味では杞憂とは言い切れない物がある。
はぁと眉間を軽く揉む。
「紅き屍骸、頻発する落第街方面での風紀委員の襲撃事件。そして例の無差別攻撃案件。まったく、頭が痛くなる案件ばっかりだな。全部が全部特大の火薬に繋がる導火線だ。しかも全部灯ってる」
街が真っ赤に染まりそうな案件。風紀の武力介入を示唆する案件が三つ。更に妙に生々しいうわさ話。問題があまりにも多すぎる。
「俺も毒にやられてる場合じゃないな。とりあえず緩和剤は用意した。調査や戦闘には今夜からでも入れる」
■ソレイユ >
「いずれにしても、その件はまだ静観しかないな。
なにしろ、判っていることが少なすぎる。」
偽物。そんなものが本当にいるのか。
それはまだわからないが、業腹なことに大事にならなければその真偽もまた判定しづらい。
「まったく頭の痛いことだ……が。
その内の一件は近いうちに解決するかもしれない。」
流石に風紀や公安の奥深くまで潜入、侵入して情報を盗み取ることは難しい
ただ、断片的に魔人の正体につながるヒントを得た、ということだけは耳に入ってきている。
そこまでくれば、ありがたくも面倒くさくも彼ら猟犬は優秀だ。
いずれ犯人も追い詰められることだろう
「復帰するのはありがたいが……
無理はするな。無理が祟って悪化したら元も子もない。
なんならしばらく休め。」
特効薬でもあれば今すぐ打ち込んでベッドに放り込むくらいしても良い。
そんなことを冷静に、冷徹に考えていた
■照月奏詩 >
「ああ、模倣犯が現れない事を願うばかりだ。ああいって手合いは変な信者が現れるからな」
真似して表で暴れ出す馬鹿がいたらそれが1番の頭痛の種になる。いつの世の事を大きくするのはそれについてきた奴らだ。
その後の言葉にはハハハと笑った。
「気持ちはありがたいが、定期的に緩和剤をいれないといけない以外は体は万全でな。こんな時の為にバイトで金稼ぎもしているんだ。存分に使ってやってくれ」
なんて笑った事だろう。
「それに、噂の人物を探すなら俺は便利だ。もし向こうが危惧するほどの人物なら……実働部隊の俺はいつかぶつかる可能性がある」
行動半径が近い、もしくは向こうが寄せてくるのだから。
そういう意味でもいつも通り動くべきだろうと。
もしその噂の人物が杞憂の存在ならそれまで。自分も遭遇しないし何れ噂からも消滅する事だろう。
■ソレイユ >
「ダスクスレイの時もだが……あの手の手合は、いつどこで産まれてくるかわからない。
活動するのは表だけにしてもらいたいところだが……
どうも奴らは、わたしたちの庭を素振り用の運動場とでも思っているかのような気安さでやってくる。
だから、出てくるたびに叩くしかないのだろうな」
また、小さく肩を竦める。
やむを得ないことだ。それに、そういうのに対処するのもおそらくは自分たちの仕事の一つだろう
「で?
その緩和剤とやらの資金源は足りるのか?」
笑う相手に冷たく言い放つ。
意地悪く言っているのではない。
いつものいいようである
「今度ばかりは私も出ることになるかもしれないが……
まあ、そうならないことを祈るとするか。」
自分は動きとしては諜報のほうが多い。
それは弱い、ということではなく単純に適材だからだ
「……ともあれ、現状は平気そうだが。
調子が悪ければ、休むことは忘れるな?」
■照月奏詩 >
「ああ、しかも俺達が叩くわけにはいかないというのも問題だ。他人に頼らざるおえないというのも悲しい物だ」
全力で介入を始めてしまえばそれはそれで問題が起こる。自分達は強力ではあるだろうが強大ではない。局地戦ならともかく戦争となれば組織化された違反組織や風紀、公安には絶対に敵わないだろう。
資金源を言われると肩を竦めた。
「バイトをしながらなんとか絞り出すよ。一応表向き二級学生だ。学校へ行かずにバイトへいっても咎められる事はない……いっそ、治療の為だけに形だけ風紀か公安に入るのも考えちゃいるが」
実際内通者が風紀や公安にいるわけだし、自身が入っても問題はないはずだ。
そして表での身分を確保できれば治療も出来る。風紀などなら給料も出る。活動が少しやりにくくなるが情報のアドバンテージは増える。案外無しではない選択肢ではある。
しっかり休めと言われると苦笑いをしながら頷くだろう。流石に無理して倒れるようなへまはしないつもりではある。
■ソレイユ >
「善意の第三者、といって通じるものでもないしな。
できることなど、せいぜいが囮になって表に放り出すことくらいか」
真面目なのか冗談なのか判然としないことを冷徹に言い放つ
なんにしても、簡単に対処できないのは本当に厄介である。
「ある程度はこちらで用立てられる。
それこそ、バイトだので無駄に時間を使わないようにしろ?」
勿論、潜入でしている、とかならまだいいが。
潜入生活が成り立ちません、で仕事ができないのであれば滑稽極まる。
そもそも、金なら個人のポケットマネーで出せないこともない
どうせ使うことなどないのだ
「……さて、長居しすぎたか。
そろそろ昼も終わるか……まだ連絡事項はあるか?」
ちらり、と時計を見ればだいぶ時間が経っていた。
必要な情報交換はだいぶできたはずだ
まだあれば聞くが……どうだろうか
■照月奏詩 >
「本当に難しくなったら頼む。出来うる限りは自分で足掻いてみるよ」
流石に金の貸し借りは出来ればしたくないのが本音だ。もし色々と立て込んでお金が用意できないとなったら考える事にしよう。
とはいえ極力はないようにしたい所だ。
他の情報共有を問われると少し考えて。
「いや、無いはずだ。俺が対峙した相手の情報は後で情報用のメンバーに流しておく。お前だけに伝えるより組織で共有した方が良いだろうからな」
誰が遭遇するかもわからないし、空気感染という事もあって事前の準備が無ければそもそも勝負にならない。
だからまとめて情報を伝えた方が良いという判断だった。
そうして自分も立ち上がる。
「できれば今度は普通に奏詩とソレイユとして会話したいものだな、たまには俺達だった普通の明るい学生をしても良いはずだろ? なんてな」
俺達には似合わないかもしれないけどなんて言って軽く手を振るう。
そうして自分は一足先にこの部屋を後にする事だろう。
■ソレイユ >
「おまえがそれでいいなら、まあいい。
それくらい頼ってもいいとも思うが、な」
別に金の貸し借りくらい、と思う。
そもそもにして、金銭にそこまで価値をおいていない自分だからこそ余計だろうか
といって無理強いするものでもないので、そこでやめる
「ああ、それでいい。
仲間を守るためにも重要だ。よろしく頼む」
情報共有を頼み……
「奏詩はともかく……ソレイユも、か?
私はこれで普通なのだが……それこそ、似合わない、な
いや、演じろといえばできるが、そういうことでもないだろう?」
いつもの冷静、冷徹な人格
それは、そうあるべくして産まれ
それが日常になっている
普通の明るい学生、など。
演技でもしなければ普通にはできない
そこを生真面目に答え。
そして、去っていく相手に手を振って
自分もその場をあとにする
ご案内:「第三教室棟 保健室」から照月奏詩さんが去りました。
ご案内:「第三教室棟 保健室」からソレイユさんが去りました。