2024/10/07 のログ
ファレーマン >  
「感心じゃな、言って一度で聞いてくれる子は少ないからのぅ」

ふぉっふぉ、と小さく笑いながらあなたの瞳を見る
―――ピキッ
僅かに音がして、目の前の老人の顔つきが僅かに精悍なものに変わったように見えるかも

「闇美、やみみさんか、わしはファレーマン
この学園で『異種倫理/道徳学』の教員をしておる
名の通り、異種、或いは異世界の存在同士に置いての道徳や倫理
そしてそれに対する対応方法を学び、考えるための場じゃ」

そういって目を細めながら軽く自身の肩に触れ、こきりと音を鳴らす

「それ以外にも同様の内容への相談や……
あぁ、それと『動画配信』もやっておる
主に食事配信と、所謂『リモート授業』の配信じゃな」

「もしよかったら見てくれると嬉しいぞい」

―――ピキ、キッ
首回りの筋肉が、逞しくなった、ような

夢月 闇美 >  
「えぇ~、だって一目でセンセイ、ってわかるですしぃ、
 センセイの言うことならちゃあんと聞くのが、えらいこ、ですよねぇ~♪」

口元に手を当てて、くすりくすりと笑みを浮かべる。
見た目の幼さにはいまいちそぐわない、そんな仕草。

「ファレーマンせんせい、すごぉい、動画配信とかまでしちゃうんですねぇ」

異種倫理、道徳ねぇ~…。
偶然声をかけてきたのか、それとも…?

「…せんせい?」

にこにこ。
なんかピキピキゆってる。
あれ?さっきまでこんなにムキってたっけ?

ファレーマン >   
「この学園に"年齢制限"は無いからのぅ、わしのような見た目の生徒もいるかもしれんぞい
それに、生というのは何時までも道半ばというものじゃからな」

口元に指を当て、その仕草にまた、小さく口元を笑わせて

「最近はグローバル化の時代じゃからなぁ、色々せんと話しを聞いてもらえんのじゃよ
どんなに理屈をこねても、まず言葉が届かなければどうしようもないからのう」

何て言いながらおどけたように肩を竦めて見せる
そして続くあなたの疑問符に対し、自身の手を軽く見つめて
何を見たのか一つ息を吐いてから小さく呟く

「んむ……もしやとは思ったが
スモモの香り、はちみつの味……そういったものじゃな」

其処まで言ってあなたに向き直り

「失礼、わしは少し厄介な体質をしておってのう
自身に向けられた能力の殆どを、こうして吸収してしまうのじゃが」

手のひらを上げる、最初に見せたそれと違い、体育教師もかくやという太く逞しいものだ

「闇美さんの力に反応しているのじゃろう、不躾に探るような形になって申し訳ない」

「生憎此方は自身の生と直結してる力故、切る事はできないのじゃよ、幸いもう収まった故、これ以上反応はしないと思うがのぅ」

最初にみた時より一回り大きい、老人というより老成した格闘家のような雰囲気を漂わせているだろうか

夢月 闇美 >  
「へぇぇ~、そうなんですねぇ」

にこにこ……。

ん?今なんて?
よーするに、今自分の能力を喰らってる、って、ゆーコト?

目の前のご老人がなんか格闘家もかくやといった凛然とした老年の雄に変化したの、そういうコト?

やば…こんな風になるの…
事前にジジイって認識してなかったら危なかったかもしれん

「や…厄介な能力なんですねぇ~。
 闇美ちゃんも何者なのかバレちゃった感がありますし~、
 そういえば放課後でしたし~、
 そろそろ帰ろうかな?なーんて…」

ちらっ…。

ファレーマン >   
「うむ、まぁ非常時であれば役に立つ事もあるのじゃがな」

髪色も白髪がグレーよりに変わっているかもしれない
若返っている、というわけでは無い筈なのだが

「そうじゃのう、この味は恐らく……いや、憶測で言うのは失礼にあたるのう
何、生徒や… いや、そうでなくとも、何もしていない相手を詰問する事はせぬよ
寧ろ、何か相談があったら何時でも乗るのが教師の役目じゃからな」

ふぉっふぉ、と快活に笑いながら

「おや、そうかの?それは残念、生徒との交流も楽しみの内なのじゃが」

去る、というのならにこにこしながら見送る姿勢を見せるだろう

夢月 闇美 >  
先生の前ではとりあえず本性は隠してぶりっこ。
この基本姿勢のおかげもあって、難を逃れた。

危ない危ない…誘惑(テンプテーション)、我が力ながらなんと恐ろしい。

「ふふっ、優しいんですね~」

実は結構やることやってたりして。
バレる前にエスケープ!だ!

「また授業とかで会うこともあるかもですね♥ それではっ」

ぴゅーんっ。

結構な速度で階段を降り、曲がり角を曲がって…

「──あぶなっ…あんなんもいるんですね…気をつけないといけないです……」

ゴクリ…。
ただの学園ではない…。
そんなことを思いながら、傾いた太陽が形作る影の中へとぷんと沈んで姿を消した。

ご案内:「第三教室棟 廊下」から夢月 闇美さんが去りました。
ファレーマン >   
ふむ、と顎髭を撫でながら去る少女を見送った

「……授業、出てくれるといいんじゃがのう」

残る少女の甘い匂いが鼻をくすぐって、こほん、と一つ咳払い

「ふぉっふぉ、まぁ、学生は元気が一番じゃなぁ」

最も、彼女が通常の学生なのかは別の話だが
少なくとも学校に出没するつもりなら、また会う可能性もあるだろう

僅かにその時を楽しみにしながら、老人もまた階段を下り、自身の寮へと帰っていくのだった

ご案内:「第三教室棟 廊下」からファレーマンさんが去りました。