2025/01/23 のログ
ご案内:「第三教室棟 ロビー」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 >  
「ふぅ」

黄昏れたようにぼーと頬杖をついて机に座っている。
端末で、ダンスの動画を垂れ流し、たまに側に置いてる暖かい缶のミルクティを飲みながら。

ぼーっと、していた。

伊都波 悠薇 >  
好きな人がいなくなる。
そんなこと想像したことなかった。

姉が、いなくなる。あり得ない話。

……でも、自分はそうなりかけたことがある。
そして、知らない誰かだけれど目の前でなくした、ことがある。

それが好きな人だったら。恋愛的に、は全くわからないけれどそうだったら。

……自分もセンパイのようになってしまうのかと。

考えていたら。

ボーッと、してしまっていた。

伊都波 悠薇 >  
一級の話もあった。

あれから、姉はうまくいっているだろうか。
どうだろう。黒條さんも知っているのだろうか。彼らのこと。

そして、天秤。
ない、とはもう言いきれない。何度か通った検査には反応はなかったけれど、研究者の仮説を聞くと……

あり得る話。

伊都波 悠薇 >  
考えることがいっぱいだ。

そして、他人に話せるようなことも少ない。

「はぁ」

ため息ひとつ。
見ていた動画の一つが終わった。

動画を切り替える。

ダンスの動きを解説している動画だ。

それをぼーっとみる。
なんだかまだ、家に帰る気分にならなかった。

伊都波 悠薇 >  
動画が終わる。

「よし」

切り替える。

また会った時話をすること。
姉のこと、一級のこと。
自分のこと。

いろいろある。でも……

「結局、やれることはひとつだ」

できることを、頑張る。それだけ。

まずは。

「お姉ちゃんにお土産買って帰ろ」

甘いものを買いに、学校を後にした。

ご案内:「第三教室棟 ロビー」から伊都波 悠薇さんが去りました。