2026/01/24 のログ
ご案内:「第三教室棟 ロビー」に小鳥遊 日和さんが現れました。
小鳥遊 日和 > 『鰭がより大きく成長しています。
 これは、小鳥遊先生の肉体が人魚に近いそれへと、より強く変化している。 その徴ではないかと…。
 その、こういった変化が起きたとき、たいていの人は
 取り乱すか覚悟しているかといった感じで何らかの反応を示すんですが…。
 ”気にしていない”ですか? 外見云々ではなくて、大事なのは自分が自分を見定めていることだと?
 どこか哲学とか、人の在り方に近いところもありますね。
 ……あれ? 今回の面談、小鳥遊先生全く声を発してないのでは…?
 なんでわたしは先生の考えていることがわかるんです? これは…人魚の異能的なものなのか?
 だとしたらより深化したんじゃ…。 つまり、ですよ。
 異能、肉体、そして精神…それらから見るに、変化は以前よりかなり深くなっているように思います。』

……そんな検査を終えて数日。
小鳥遊は平然と授業を終え、ロビーでくつろいでいた。
確かに口数は減ったし、鰭も大きくなってしまったし、髪も伸びたし、服も変えた。
けど、自分としては全然変わらないつもりなのだ。
眼なのか、それとも無意識のうちに発現している異能なのか…生徒たちに言いたいことは伝わっているし、
自分も苦しかったりつらかったりしていない。

なにより、生徒たちは自分に善くしてくれている。
それなら、抗ったりしていないし、自分が教師として生徒たちにものを伝えることに、障害はないのだろう。

小鳥遊 日和 > 『あ、先生だ、お疲れ様。 休憩ですか?』
数人の男女がやってくる。 自分の講義を受けてくれた生徒さんたちだ。
 ぱっと笑顔でうなずきかけ、手を振るように鰭を動かす。 これだけで十分伝わる。
生徒たちは自分たちの近くで立ち話を始める。すごく幸せだ。

『それにしても、先生ずいぶんこう…可愛くなっちゃったよね。』
『女子力?が上がってる感じする。 でもなんか先生っていうより、ちょっとペットみたいな感じしない?』
『先生に向かってさすがに失礼じゃないか? その…いや、言いたいことはわかる。愛でたいみたいな感じあるよね。』
生徒たちの言葉に微笑むと、ぐい、と身を乗り出すようにして頭を差し出した。

『撫でていいってことですか? …その、失礼して…うわー、髪すごい。 すっご…。』
恐る恐る触れる生徒たちの反応が楽しくて、鰭が左右に動く。
生徒たちはすぐに慣れて、ていねいに手櫛で髪を梳くようにしてくれる。
すごく心地がいい。 うっとりと目を細め、彼らの手に身をゆだねる。

『すっごく気持ちよさそうなのが伝わってくるよね。』
『仕草だけならまだわかるけど、すごく威力というか…撫でていたい。』
『実家の猫とかそんな感じだったよ。 なんか…手慰みに撫でたくなるんだ。』
彼らの中では、自分はすっかりそういうポジションになってしまったらしい。
とはいえ嫌がる理屈もなかった。 自分も彼らも幸せなのだもの。

小鳥遊 日和 > 『うわー、ずっと撫でたいなー。 小っちゃい妹がこんな感じだったんだよね…。
 おとなしくてさあ、こうして膝の上で頭撫でさせてくれんの。』
『ところで次の授業の異能制御型機構のところ誰かわかる?』
生徒たちは、自分の頭や髪、ほっぺたなどを触りながら何気ない会話に戻る。
静かに、おとなしくしている自分は、まるで彼らに愛玩されるがままだった。

短い話が終わると、次の授業が近づいてきていた。
生徒たちは自分を見やり、声をかける。
『それじゃあ小鳥遊先生、また。』
別れの挨拶とばかりに、自分の頭を撫でてくれる生徒一人ひとりの手を取り、
両手で捧げ持つようにして手にキスを落としてから、そっと自分も手を振る。
すごくうれしそうに次の教室に向かっていく生徒たちを見送りながら、
自分も職員室に向かうのであった。

ご案内:「第三教室棟 ロビー」から小鳥遊 日和さんが去りました。