2024/07/07 のログ
ご案内:「部室棟/占星術部部室」に八坂 命さんが現れました。
八坂 命 >  
部室棟のとある一室。
部長が住んでいる部室と噂の占星術部部室である。
もちろん部長には部長の自室が寮にあるし、その証拠?にこうして部屋にいない時もあったりするのだが。

「――もう、ちゃんと綺麗にして言うてるのに」

そんな部室を眺めながら、ぷうと息を吐く。
部室は汚い、と言うわけではないのだが、コタツの上とか棚の上とかがちょっと散らかっている。
若干ぷりぷりした様子で部室に入り、そこらへんを整頓していく。
ポットのお湯を替え、若干散らかったコタツの上を片し、棚に並んだインスタントラーメンのラベルをきっちり前に向けて。
キッチリツラも揃えて並べ、空いたところは予備を並べて埋めていく。
まるでコンビニの品出しの様に完璧にこなし、その綺麗な棚を見て満足げに頷いた。

ご案内:「部室棟/占星術部部室」に栖鳳院 飛鳥さんが現れました。
栖鳳院 飛鳥 > こんこん。

ノックの音の後に、かちゃり、とドアを回す音。
そして、かつかつ、と床を杖で探る小さな音。

「あら、どなたかおられますね。
ええと……八坂さんで、合っておりますでしょうか?」

気配……と言うよりは、音の反響を頼りに、先客の名を推量する。

八坂 命 >  
「んお。
 おー飛鳥ちゃんいらっしゃいな」

整理整頓も終わったし掃除機でも掛けようか、と思っていたら扉が開く。
そちらを見れば同じ部活の部員がいた。
ひらひらと手を振って挨拶。

「誰もえんうちに掃除機でも思っとったけど、また今度やなぁ。
 お茶でも淹れよか?」

なんせ大体常に部長がいるのだ。
いない間に掃除しないといつまでも出来ない。
とは言え何が何でも掃除機を掛けなければいけないほど散らかっているわけでもないので、また今度に回して良いだろう。
掃除機に伸ばしかけていた手を引っ込め、棚から急須とお茶っ葉を取り出す。

栖鳳院 飛鳥 > 「ああ、そのお声は八坂さんですね。正解で良かったです」

ほっと息を吐きつつ、優雅に一礼。
だが、その後の言葉には慌てて手を振る。

「そんな、お構いなく。今が良い機会なのであれば、お気になさらずお願い致します。
私は『こう』ですし、いつもお掃除などはお手伝いが出来ず、大変申し訳ないのですが……」

言いながら、杖で床を探りながら、そそ、と端の方に寄っていく。
――実は、目で見れない分耳が発達しており、掃除機の音は辛いのだが、いつもその手のことを任せてしまっている身としては、そんな我儘は言いたくなかった。

八坂 命 >  
「ええよええよ、掃除機うるさいやろ。
 今度襲ちゃんせっつきながら掛けるから」

掃除機をかけるとなると、彼女にも色々移動して貰う必要がある。
目を封じているのに余計な手間を掛けさせるわけにもいかないのだ。
急須にお茶っ葉を入れ、ポットからお湯を注ぐ。
湯呑を二つ出すついでに何かお茶うけになるものはないかなと棚を漁る。

「――このカステラって食べてええやつかなぁ」

カステラを見付けた。
幾つかあるし、二人で食べたら全部なくなるわけではないが、人のものだとちょっと気まずい。

栖鳳院 飛鳥 > 「――申し訳ありません。お言葉に甘えさせて頂きますわ」

また一礼して、意地を張らず、ややたどたどしくだが椅子に座る。
最初は慣れなかった、所謂『安物』のお茶の香り、味も、最近は慣れて純粋に心地よく感じるようになってきた。
それを遠くから楽しみながら、首をかしげる。

「カステラ、ですか……私は持ち込んでいませんが、どう致しましょう。
もし持ち主の方がお怒りになられたなら、私が替えのものを用意する、と言う事なら出来ますが……」

無論、それで持ってくるのはやたらと高級なものである。

八坂 命 >  
「はぁい。
 安物でごめーんね、っと」

急須から湯呑お茶を注ぎ、一つを彼女の前に置く。
自分の分も適当に机に置いて、

「まま、ええでしょ。
 どう見てもコンビニに売っとるようなやつやし」

カステラも開けてしまおう。
まだいくつか同じものがあるところを見ると、単純にストックとして置いてあるだけだろうし。
皿に二切れずつ並べて、これも彼女と自分の前に。