2024/07/10 のログ
ご案内:「部室棟/占星術部部室」に八坂 命さんが現れました。
八坂 命 >  
放課後の占星術部部室。
椅子に座る自分の膝の上にクソデカ白毛玉が鎮座ましましている。
どのぐらいデカいかと言うと、

「前が見えん……」

そのぐらいデカい。
具体的には視界の下三分の二ぐらいが真っ白のモフモフが占めている。
先日なんだか妙に懐かれた巨大白猫の怪異。
敵意は無いようなの式神化を試みてみたらあっさり出来てしまった。

「君、なんでわざわざ僕の膝の上に乗ってくるん?
 もっと広いとこ沢山あるやろ……」

おかげさまで占いが出来ない。

ご案内:「部室棟/占星術部部室」にフォルティさんが現れました。
フォルティ >   
*ぽてぽてぽてぽて*

放課後の学園内を歩いています
今日も暑い……とりあえず見回りは屋内でいいでしょう
そのまま一通り回って部室に向かいます

私が所属する占星術部、占い……はまだよくわかりませんが、星を見るのは好きです
得意なものは荷物持ち、それと占ってもらう事です

*がらがら*

「わんっ!」

お邪魔します、と後ろ足で扉を閉めながら入ると……

「わふ?」

椅子に座る巨大な白いものがありました、怪異でしょうか?

「グルゥ…  わぅ?」

即座に牙を剥き、とびかか――ろうとした所、聞き覚えのある声が
この声は『ミコト』です、もしやこの白いものの中に?
あ、よくみたら足先が見えました

一旦噛みつこうとした牙をしまい、前足でミコトの足を軽くたたきます

*ぽっふ、ぽっふ*

なにをしているんですか?ミコト?という気持ちを込めて見上げてみます

八坂 命 >  
鳴き声が聞こえた。
ああ、モフモフが増えた。

「その声はフォルティかな。
 ごめんねぇ今何も出来ひんねん」

白いモフモフの中からくぐもった声。
ぽふぽふと脚を叩かれるも、どうすることも出来ない。
とりあえず腕を切り離して撫でておこう。

「この子なぁ、僕の新しい式神なんよ。
 仲ようしたってな」

白いモフモフが身を捩ると、デカい猫の顔がそちらを向いた。
新たなモフモフをじっと見て、くあぁとあくびをしてまた白毛玉に戻ってしまう。

フォルティ >   
「くぅ~ん?」

腕だけが飛んできて私の頭をなでます、やはりミコトで間違いなかったようです

「わふ」

しきがみ、つまりは味方という事
それにしてもぼうちゃくぶじん、ミコトの膝上がそんなに気にいったのでしょうか

「わぅ……」

此方を見ました、首をかしげるようにすると、直ぐ元に戻ってしまいます、気分屋のようですね

「わんわんっ」

しゅるる、と体から生やした蔓を使って毛玉に伸ばします

「わぅっ!」

ミコトが迷惑しているでしょう、と軽くひっぱってみます
決して私が次は膝にのりたい、というわけではありません

八坂 命 >  
蔓を巻き付けられても意に介したようには見受けられない。
それどころか引っ張っても微動だにしない。
なんせライオンぐらいのサイズの猫?だ、体格差があり過ぎる。

「ちょっと待ってな。
 猫はこういう時こうすると……」

腕を戻して膝の上の猫?をしこたま撫で回す。
喉から耳から前脚も後ろ脚も余すところなくしこたま。
最初はゴロゴロ喉を鳴らしていたが、急に毛玉がぐわんぐわん動く。
義手も噛まれた気がしたが、生憎感覚はないのでわからない。
じきに猫?は嫌がる様に部屋の隅っこに走り去っていった。

「はー、視界スッキリ……」

これでやっと占いが出来る。

フォルティ >   
「わんわんっ」

むぅ、いけません、この『蔓』は見た目よりちょっと頑丈なくらいな事を忘れていました
こうなれば最終手段、とびのりを……

「わん?」

少し体を引いたところで、ミコトがわしゃわしゃを始めました
あぁ、いけませんいけません、そんなにあんなところもこんなところもわしゃわしゃにしては、毛が逆立ってしまいます

「くぅ~~ん」

猫は走り去りました、お見事ですミコト

「わふっ、くぅうん  わぅっわぅぅ」

そのままミコトの足元にまで移動し、膝に足をのせて見上げます
今日も占いをするのですか?
なら、道具を用意しましょう、まかせてください

蔓を伸ばして部室に置いてある占いの道具たちを引き寄せて背中に乗せます
さぁ、自由につかってください、なんなら私の上でやってもかまいませんよ!

「へっへっへっへっ」

八坂 命 >  
「お、どしたん。
 フォルティも遊んで欲しんか、しゃーないなぁ」

膝に脚を乗せて来た彼を引き上げ、膝の上に乗せる。
彼が持ってきた占いの道具はテーブルの上に広げておこう。

「よーし今日はなんの占いしよかな。
 タロットが良いな、タロットにしよ」

タロットカードをシャカシャカシャッフル。
テーブルの上に裏向きのまま並べ、最初の一枚を、

「――おまちょ」

めくろうとしたら白いモフモフがテーブルの上に突撃して来た。
テーブルの上に広げていた占いの道具は全て叩き落され、またしても視界が白一色。
こ、こいつ。

フォルティ >   
「わぅっ」

……ばれてしまいました
大人しくミコトの膝に乗っけられます

*しゅるり、と蛇の形をした蔓が生え、喋りはじめる*

『はっ、こやつはこの前のパトロールの際、飼い主がいる犬共をじっと見ておったからな』
『大方また主人が恋しくなってたのだr』

*ぶちっ*

「わふっ!!」

膝の上でしゃかしゃかとなる音を聞きながらリラックスしていると、蛇さんが千切れる音で飛び起きます

「ぐるぅうう!!」

おのれ、ミコトのみならず私も飲みこむつもりですか!
"しきがみ"といえどゆるせません、ここで白黒、いえ、白緑つけてあげます!

体を大きくしならせて跳躍し、テーブルの上に陣取る不届き者のお腹にダイブ


「わふっ、わふっ」

そのまま何度も体を跳ねさせます、どうですか、謝るなら今の内ですよ
謝るなら… …

「わふ……」

むぅ、この白い毛、おもったよりもふかふか、柔らかな干し草の上に乗っているようです

「わふぅう……」

これはいけません、体が勝手にリラックスしてしまいます
*ごろごろ*

八坂 命 >  
テーブルの上は完全に白いモフモフに占拠されてしまった。
もう占いは諦めた方がよさそう。

「そう言えばフォルティの飼い主ってどんな人やったん?」

諦めて白毛玉と、そこに埋もれていく犬の両方をわしわしと撫でる。
確か何かしらの事件に巻き込まれ、不幸にも命を落とした、と言うことしか知らない。
もふもふ。
もふもふもふ。
白毛玉の方には腕を齧られているが、そのぐらいで壊れるほどタケミナカタは伊達じゃない。
間違えたやわじゃない。

フォルティ >   
「わぅ… ぅ」

白の上に私、そして撫でるミコト、三位一体……

「くぅーーー、ん」

主人の話、ですか――
私は一つ、長く鳴きます、そうですね、主人はとても……

*しゅるり、と再度蛇の蔓が生える*

『我も全てをこやつから読み取れるわけでは無いが』
『こやつを余程溺愛しておったようだな、我らがこうなった時も、自分の事よりもこやつを守ろうとしておった』
『まぁ、我はその時ただの植物、こやつもただの犬コロ、何が出来たわけでも無いが』

蛇さんがしゃべり始めます、何時もなら千切るところですが
ミコトが聞きたがっているようなので一先ず置いておきます

「わん… わふっ」

その代わり耳と尻尾を振って存分にミコトの腕に体をくっつけます
うん、くるしゅうないというやつです、存分に私を愛でて疲れをとるのです、今日はそんな気分です

『それとそうだな……どうやら天涯孤独というやつだったようだ』
『ま、両親がいるなら今頃我らもそちらの世話になっていただろうしな』