2024/12/15 のログ
八坂 命 >  
「もちろん。
 みことちゃん、口が堅い女やから」

こちらも人差し指を口の前に持ってきてナイショのポーズ。
人の恋バナは好きだけど、本人がいないところであれこれ言う趣味はない。

「わかってるて。
 緋月ちゃん、そう言うの隠せるタイプじゃないと思うもん」

むしろそう言うのに加担してたら自分から出頭しそう、まである。

「それにしても、緋月ちゃん「も」彼氏やなくて彼女でも平気なタイプやったんやなぁ。
 なんて言うか、こう言うとアレかもしれんけど、意外」

とは言え結構大雑把なところもあるような感じはあるので、そう言う意味では意外ではないのかもしれない。
でもやはり女の子、って感じを受けることは多いので、やはり意外といえば意外かもしれない。

緋月 >  
「ありがとうございます…!」

問題の人物の素性もあるが、何しろこんな有様である。
ちょっと情けないのもあるので、胸の内にしまって置いて貰えるのは書生服姿の少女にはとても助かる事だった。

「ううぅ…私、そんなに分かり易いですかね…。

しかし、私も…という事は、命さん、お知り合いに「そういった」関係の方が…?」

流石にちょっとだけ気になった。
深く訊ねるつもりはないが、ついそこだけ、訊いてしまう。

「――何と言いますか。
さっきも言った通り、色恋沙汰からは無縁な人生でしたから。
それに、さっきも言った事ですけど、あのひと…そういう「性差」みたいなものが、
分かり難い所がありますし…。

女性、だとは思うんですけど……振る舞いとか、言葉遣いとか、
そんな所が、時々「本当はどっちなんだろう」って思ってしまう所が多いんです…。」

とりあえず怒りを解き、はぁ、とため息。
性別面、本当に掴み辛い相手のようで。少なくともこの書生服姿の少女にとっては。
 

八坂 命 >  
「あぁ、ボクどっちでもいける人やから」

にこっと笑いながらカミングアウト。
いやカミングアウトもなにも、最初から隠しているつもりもなかったのだけれど。

「あぁー、なるほどなぁ。
 その辺中性的やとあんま気にならんかもなぁ」

王子様系女子が女子高でそう言う意味で人気になる、と言うアレに似ているだろうか。
いやマンガでしか知らんけどそう言うの。

「まぁ真面目なこと言うと、話はちゃんと聞いてあげた方がええと思うよ。
 もしかしたら向こうにもそうせざるを得ない理由があったかも知らんし。
 まぁあったとしても一回ぐらいはぶん殴った方がええと思うけど」

それはそれ。

緋月 >  
「そ、そうだったんですか…!
……そういう人にも、この島、大らかそうですよね…。」

驚愕と共に、何となく感じた事を口に。
勿論、部活仲間のそういった所は秘密にして、大事に心の内へしまって置く。

「ええ、多分その指摘が一番近いんだろうな、と、自分でも思います。
ホントに掴み辛い人だから、抵抗とか、そういうのは感じなかったというか。」

そんな話をしつつ、真面目な話になれば、真顔で耳を傾ける。
大変お怒りではあるが、知人からの忠告に耳を傾けない程に頭に血が上っている訳ではなかった。

「――そう、ですよね。何か、理由とか事情とか…そんな事があったんだろうとは…思っています。
というか、そう思わないと本気で二目と見られない位まで殴りそうで…。」

ふぅ、と、憂いの混じるため息。

「それは勿論です。流石にはいそうですかで終わらせられる程、私もバカではないです。」

それはそれ、これはこれ。しっかり殴る。

八坂 命 >  
「あ、ボクのは別に隠してないからナイショにせんでもええよ」

部活の仲間は割と知っていると思う。
改まって伝えたことはないが、隠そうともしていないので知られていても不思議ではないし。
少なくとも(一応)寮の部屋が同じ部長と飛鳥は知っているはず。
多分。

「ええよなぁ中性的な女の子。
 カッコ良さもあり可愛さもあり、一粒で二度美味しい……。
 そう言う意味で言うと男の娘もそうなんやけど、それはまたちょっと違くて、やっぱ中性的な女の子からしか得られない栄養はある、そう思いませんか緋月ちゃん」

オタク特有の長台詞である。
人の彼女で妄想するんじゃない。
殴ってもいいと思う。

「まーなんも言わずに捕まってんのはなんじゃクソこいつって思うのが普通やし、しっかりぶん殴って――ハッ!?
 戻ってきた暁には黙って勝手なことをしたお仕置きと称してあーんなことやこーんなことをこれでもかと……!?」

やっぱりこのメカクレパッツンオタクも殴られて良いと思う。

緋月 >  
「そ、そうなんですか…オープンだなぁ…。」

自信を持って言い切られた。
何と言うか、随分と強い、と感じる書生服姿の少女。

「う、うーん……私はもう、気が付いたらあの馬鹿がいるのが
当たり前になってましたから…。
そこは…ど、どうなんでしょうか…おとこのこ、というとアレですよね、女子みたいな整った要望の男子…。」

中々悩む書生服姿の少女。恋愛観、好み、ホント広い。
世の中知らない事たくさん。

「……どっちかというと殴った方がおしおきになる気が強いですけどね。
特に顔。あの馬鹿、無駄に顔がいいんですから…!」

またもお怒りモードに突入。とはいえ、こうして色々愚痴ったりお話したりで、
幸いにも怒りの方は意外と収まって来たのであった。
それでも出所してきたらぶん殴るという決意が変わらない程度には、未だにお怒りだが。

と、そんな女子らしい?お話をしながら、占星術部の時間はまったりと過ぎていくのであった。
 

八坂 命 >  
「変に隠すと後ろめたいって思われることもあると思って。
 それにオープンにしてた方がそんなもんかぁって思ってくれる人も多いから」

この島、そう言う人も少なくはないしね。

「男の娘はあれやな、女の子みたいな見た目で恰好も女の子みたいなのを好む男の子。
 性自認は男性ってとこがポイントやな。
 他にメス男子とか女装っ子とかトランスジェンダーとか色々あるけど、それぞれ定義が色々あって――」

定義は人それぞれではあるが。
そんなこんなで彼女の怒りを煽ったり煽らなかったり落ち着かせたりしたり、好きになったところとかの恋バナをしたり。
勉強の良い息抜きになった放課後であった。

ご案内:「部室棟/占星術部部室」から緋月さんが去りました。
ご案内:「部室棟/占星術部部室」から八坂 命さんが去りました。