2024/12/21 のログ
ご案内:「部室棟/占星術部部室」に竜胆 襲さんが現れました。
■竜胆 襲 >
年中コタツの設置された占星術部部室。
いよいよ正しく使われる季節の到来である。
窓の外に粉雪がチラつく天気。クリスマス当日には少し早いけれど、今日は部の催し、クリスマスパーティー。
ケーキにお料理、お菓子にジュース…。
学生らしいといえば学生らしい、そんなものを買い寄って持ち寄って開かれる、そんな会。
部室はクリスマスらしい飾り付けがされている。
部員のみんなが手伝ってくれ、結構本格的だ。
そんな空間の中で、部長は一人、コタツに籠もっていた。
「みんなが手伝ってくれたおかげで、すごくキラキラですね……」
皆が集まりはじめるにはまだ早い。
ぼんやりとしながら、キラキラになった部室の天井や壁を眺めていた。
ご案内:「部室棟/占星術部部室」に八坂 命さんが現れました。
■八坂 命 >
「はぁー間に合ったぁー」
扉を開けてやってくる、メカクレパッツンウサミミメイドミニスカサンタと言う属性過多の占星術部員。
両手どころかタケミカズチを総動員してピザやらチキンやらケーキやらの入った袋をぶら下げて。
「襲ちゃんおはよー――おはよう?こんばんは?
とにかく色々持ってきたよー」
バイト先で貰ったパーティに欠かせないあれやこれやをほいほいほいと机の上に並べていく。
■竜胆 襲 >
「こんにちわミコちゃん。
ちょうとこんにちわとこんばんわの狭間でしょうか」
いらっしゃい、と見慣れた顔に挨拶を返す。
「わぁ、いっぱいですね…。それに格好まで本格的。アルバイトです?」
テーブルの上に並べられていく色々に視線を注ぎながら。
ご案内:「部室棟/占星術部部室」に栖鳳院 飛鳥さんが現れました。
ご案内:「部室棟/占星術部部室」に緋月さんが現れました。
■八坂 命 >
「うん、サンタ服は宅配ピザのバイトの衣装で、ミニスカとウサミミは自前」
今日も一日この格好でピザを運ぶために原付で走り回っていた。
ちなみにメイド分は頭のヒラヒラのアレとミニエプロンである。
「襲ちゃんの分も持ってきたんよ♪」
こっちはド〇キで買ってきた完全自前のサンタ服。
肩とか胸元とかガッツリ空いた、セクシーコスプレ衣装(3000円)だ。
■栖鳳院 飛鳥 > 「皆様今晩は。
まだ始まっておりませんでしょうか?」
等と言いつつ杖をカツカツしながら登場盲目お嬢様。
手にはクリスマスケーキ(ちょっといい奴)を入れた袋を持っている。
■八坂 命 >
「飛鳥ちゃんいらっしゃーい。
ボクも今来たとこやから大丈夫」
盲目の部員の元に近寄って、ケーキの袋を受け取ろう。
■緋月 >
「こんばんは~……っと、皆さん、もう集まってますね…!」
ちょっとガチャガチャと音を立てながら、入って来たのは暗い赤色の外套に書生服姿の少女。
いつもの刀袋は腰に差し、手にはビールケース…にはちょっと小さ目なケースに何やら瓶を何本か、
その上にお菓子が入っているらしいビニール袋を乗っけている。
尚、ビニールにはお手製みたいな雰囲気の「万妖マート」のプリント。
どうやら住居の売店で見繕ったものを追加で買って来たらしい。
■竜胆 襲 >
「集まり次第、ですので開始しても良いかもしれませんね」
にこやかに笑みを浮かべつつ、そろそろはじめましょうか、と。
「飛鳥さんもいらっしゃい。
みなさん、クリスマスのご予定なんかももうお決まりですか?」
家族で過ごす、友人と過ごす…学生の過ごし方は様々だ。
■竜胆 襲 >
「緋月さんもこんにちわ。なんだか女子会みたいですね」
今のところのメンツは実に華やかである。
■八坂 命 >
「緋月ちゃんも……うわぁ大荷物」
自分もまぁたいがいだが。
とりあえず飲料ケースの上に乗ったビニール袋も持っておこう。
飛鳥から受け取ったものも合わせて、それらの中身をテーブルの上にひょいひょい並べていく。
「女子会と言えばね。
ここ来る前の最後の宅配で、商店街の一角で男子会してる男の子たちおったわ。
寒いのにようやるなーって」
そこに投げキッスのサービスも置いてきた。
■栖鳳院 飛鳥 > 「皆様今晩は。
八坂さん、有難うございますわ」
言いつつ袋を渡す。こういう時、ナチュラルにサポートしてくれるのは本当にありがたい。
「クリスマスの予定、ですか……今年は特に決まっておりませんわね。
実家でのパーティも、今年は不参加でも良いと許可を頂きましたし……」
折角なので学園で過ごしたい、と我儘を言ったのが聞き入れられた形である。
■竜胆 襲 >
「飛鳥さんのご実家のパーティー…なんだか凄そうですね…」
見るからにご令嬢、お嬢様な彼女のことだ。
なんとなく想像してしまう、お屋敷での催し物。
■八坂 命 >
「あっ、もしかして毎年実家でクリスマスパーティやってるってこと?
ごめぇん、ボクそれ知ってたらクリパやりたい言わんかったのに……」
元はと言えば自分がやりたいと言い出したクリスマスパーティ。
家の行事よりこちらを優先させてしまって申し訳なさの極み。
■緋月 >
「ギリギリこんにちは…でしょうか。
すっかり日が落ちるのが早くなりましたね。
あ、命さんありがとうございます。」
と、そんな事を言いつつ、ビニール袋を持ってもらったお礼をしながら
邪魔にならない所に飲み物のケースをよっこいしょ、と置く。
ガラス瓶が小さくがちゃんと音を立てた。
「お菓子とか、足りなくなると困るかと思って。
万妖邸の売店で売ってたものから見繕って買って来たんです。」
言いながら、ケースから取り上げたガラス瓶には――「常世飲料 山葵ジンジャーエール」と
書かれた、どことなく手作り感あるラベルが。
ちなみに袋の中身はこれまた「常世食品 たこやきそっくりのシュークリーム」に、
「お好み焼きによく似たチョコレートケーキ」、そして「和菓子弁当」である。
選んだ人間のセンスが疑われる。
■八坂 命 >
「あっは、こんなんどこで売ってるの?
緋月ちゃん面白いもん買ってくるなぁ」
謎お菓子――お菓子?きっとお菓子だろう。甘いし。――の面々に思わず笑いが零れる。
どこはかとなく駄菓子感を感じるラインナップ。
でも駄菓子ではない不思議な感じ。
山葵ジンジャーエールは……おいしいのかな?
■栖鳳院 飛鳥 > 「あまり良いものではありませんわ。
良家の方々や得意先の方々などをお呼びしてのパーティ……もっと言えば社交の場ですもの。
華やかに楽しむというよりは、翌年以降の商売の布石打ちをするための場……家業の上で大切なものなのは間違いありませんが、楽しいというよりも肩が凝ってしまうものでしたもの」
両親としても、ただでさえ『見れない』と言う特性を持つ娘を、そのような場で更に疲弊させることには思うところがあったらしい。
もっと言えば、その『弱み』につけこんでこようとする輩の対処をする羽目になることにも。
「ですので、どうかお気になさらず。
寧ろ、こちらで皆様とパーティが出来て、私、嬉しいですわ」
故に、心からの笑顔でそう告げる。
■竜胆 襲 >
「うわぁ……社交界のお付き合いは大変ですね…。
では本日は多いに楽しみましょう。今日一日はカロリーのことは気にしません!」
ケーキにお菓子にお料理にジュース。
テーブルいっぱいに広がるそれらを囲んで、占星術部のささやか?なクリスマスパーティーがはじまる。
■緋月 >
「お屋敷でのパーティー…は、何だか凄そうですね…。
こう、来客の方々とか、礼服・盛装姿で集まりそうで…ちょっと堅苦しそうな。」
何となく想像したのが、食事中に見ていたテレビのアニメのパーティーシーンであった。
「あ、万妖邸の2階に売店…ええと、コンビニに近いような売り場があって、そこから買って来たんです。
外のコンビニでは見ないお菓子だな~と思って。
ちょうどケーキも売ってましたし。」
そのケーキは見た目お好み焼きであるが。
「ジンジャーエールは…こう、ほんのりと山葵の風味がしてて、美味しかったですよ。」
自分の身で山葵ジンジャーエールは実食済み。
少し好みは分かれるかも知れないが、所謂ゲテモノ飲料という訳ではなさそうだった。
■八坂 命 >
「ほええ。
お金持ちも大変なんやねぇ」
なんかイメージとして、お金持ちってもっとのほほんとしているのだと思っていた。
思ったよりドロドロしているらしい。
「そんじゃかんぱーい!」
コーラをなみなみと注いだプラコップを掲げて。
「そう言えば倫太郎くんはどしたん?」
今ここにいない唯一の男子部員の名前。
■竜胆 襲 >
「乾杯です」
こぼさないようにコップを掲げて。
「倫太郎くんはアルバイトじゃないでしょうか。
この時期はお勉強も頑張らないといけなかったり、案外忙しいですよね」
そんな中で集まれた部員達がとてもありがたい。
■栖鳳院 飛鳥 > 「緋月さんのイメージが、おおよそあっていると思われますわ。
そして、笑裏蔵刀は当たり前……一見他愛のない会話の中でお相手の腹の内を探り、自身の利益を確保する隙を模索する……ふふ、申し訳ありません。こういう場でする話ではありませんわね」
困ったように笑ってごまかしつつ、ぺち、と自身の頬を軽く叩いて。
「ですので、今日はそう言ったこと抜きで楽しみたいと思いますわ。
乾杯」
言って、ジュースの入ったコップを掲げる。
「アルバイト、ですか……少し、興味はありますわね」
これは本来アルバイトで小金を稼ぐ必要なんてまるでない金持ち。
■緋月 >
「乾杯です!」
こちらもこぼさぬように気を遣いながら、コーラのコップを掲げる。
「アルバイト…お仕事でしたか。
倫太郎さんは忙しくて大変ですね…。」
しみじみ。
一人旅の最中は自分も日雇いで仕事をした事があったりするので納得が来る。
■八坂 命 >
「頑張るなぁ。
ボクもさっきまでバイトだったけど」
今着てるウサミミミニスカサンタメイドもバイト先の衣装だったりする(ウサミミミニスカメイド部分を除く)。
「飛鳥ちゃんはアルバイトせんでもええんちゃう?」
だってお金持ちだし。
■竜胆 襲 >
「ミコちゃんもアルバイトたくさんしてますよね。何にそんなにお金が…?」
単純な疑問。
ケーキをお皿に切り分けながら、なんとなく問いかける。
あまりお小遣いを使わない部長としては、結構不思議。
■栖鳳院 飛鳥 > 「いえ、アルバイトをするということ自体に興味がありまして……社会勉強にもなりそうですし」
とは言え盲目だと出来ることは少なそうである。
なお、お金はどうでもいい。だってたくさんあるから。
■緋月 >
「私は……此処に来る前、お金が必要になった時に、日雇いで働く事はありましたね。
こんな季節は、流石に野宿という訳にもいきませんし。」
以前の放浪生活を振り返る。
世間の厳しさと郷との常識の違いを思い知った時間であった。
「ここでは…働き口というか、ボディガードで契約した相手がいますけど……。」
其処まで口にして、思わずブスッとした顔。
「――暫く前に、バカみたいな笑い顔して風紀に連行されていって、
つい少し前に出所してきて。
気が済むまで、思い切りビンタしてやりました。」
この中では、ウサミミミニスカサンタメイドの彼女だけが知ってる事情。
どうやらあの後、無事ぶん殴れたようである。
■八坂 命 >
「お金?
そりゃ、まぁ……」
ちら、と部室の隅を見る。
そこにはビカビカとレインボーに光るハデハデゲーミングパソコンやらクソデカ湾曲三連モニタやらが鎮座ましましている。
他にも自室にある色々な電子機器とかさっき使っていたタケミカヅチの改造費やら。
あとは口が裂けても言えないあれやこれやなど。
オタクはいくらお金があっても足りないのだ。
「あっはは、おめでとう」
この間聞いた彼女の愚痴。
無事ぶん殴れたようで、いえーいとハイタッチの構え。
■緋月 >
「ありがとうございます。
最後なんか「顔はやめて~」って半泣きでしたよ!」
これで少しは懲りればいいんです、と、ぱちんとハイタッチ。
随分一方的な展開になったが、兎も角胸に巣食った怒りは無事発散されたようであった。
■竜胆 襲 >
「あはは…なかなか過激ですね…緋月さんも」
そんな印象がなかっただけに、よっぽど怒らせたんでしょうか…と。
そして命の言葉につられるように、視線を向ける。
とくわからないけど、あのキラキラで派手なパソコンとかにお金を使っているらしい。
光ることにどういう意味があるのかはあんまりわからなかった。
「こういう集まりではせっかく女子だけになってしまいましたし、男子がいてはできないお話なんかをするのも良いですね」
ぽん、と胸の前で手をあわせて見せる。
■栖鳳院 飛鳥 > 「一体どのようなことが……」
思い切り気のすむまでビンタ。しかも武の心得のある人が。
それはもう大変なことになったろう、と想像しつつ。
「女子だけでのお話、ですか……どんなお話がありましょうか?」
はて?と話題を脳内検索するまあまあ世間知らずお嬢様。
■緋月 >
「男子が居ては出来ないお話、ですか……。」
言いながら、コーラをごくり。
やはり炭酸飲料は、独特な感覚が喉と鼻に来る。
最初に口にした時は驚いたものだが。
「………どんなお話をすればいいですかね…?」
真剣に悩みだした。
やはり何処かズレてる所がある書生服姿の少女。
■八坂 命 >
「男子がいたら出来ん話……(ピーーーー)とか(バキューン)とか(アハーン)とかの話?」
急にブッこんでくるウサミミミニスカメイドサンタ。
■緋月 >
「ん゛っっ!?」
突然の生々しい話題に思わずコーラが食道ではない方へ流れてしまい、むせる書生服姿の少女だった。
■竜胆 襲 >
「殿方の好みの話とか…と思ってたんですけど、ダメですよミコちゃん」
直接的すぎる、と人差し指を口元に。
「私はミコちゃんのそういうトコロに慣れてるからいいですけど…」
ほら、緋月さんがあんなことに。
■栖鳳院 飛鳥 > 「……?」
これはよくわかってない感じのお嬢様。なんのことだろう?と小首を傾げている。
分かんなくて良かったのかもしれない。
■八坂 命 >
「ごめんごめん、ついいつものノリで……。
好みの男の子なぁ……ボクはマッチョな人が割と好きかなぁアアァアァアアッ!!!!
デダッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!!!!!」
笑いながら謝って、好みのタイプを口にしながらスマホをぽちぽちしていたブッコミ女だが、唐突に汚い大声を出してすごい勢いで後ろにひっくり返った。
どうやらガチャでお目当てのキャラが出たらしい。
■竜胆 襲 >
「ミコちゃんがバイトを沢山してる理由の一つが理解った気がします」
その手のゲームはお金がかかるので。
「マッチョな人……。逞しい男の子は、確かにみんな好きかもしれないですね。
ひょろっとしていると、なんだか心配になってしまいますし」
フォークに指したクリスマスケーキをはむり。
しっとり生クリームの甘み。変わらない良さ。
■栖鳳院 飛鳥 > 「私は、体格などはあまり……それよりも、心安らぐ殿方と添い遂げたく思っていますわ」
そもそも見れないので容姿もそこまで気にしない。
それよりも、寄り添って支えてくれる、心優しい男性に惹かれると、少しうっとりしながら話す。
■緋月 >
「えっふ、けほっ…あ~、おどろいた…。」
全く意識しない所からの不意打ち。
そりゃ変な声も出そうになるし、コーラでむせもする。
「うーん、そういう事はあんまり考えた事がありませんでした…。
好み……好み、かぁ……。」
ぼけっと考える。
特に深く意識を向けたりはしなかったので、出て来るのは――――
「………。」
少し顔を赤くして、ずず、とコーラを啜る。
あやしい。
■八坂 命 >
「緋月ちゃんは恋人いるもんねぇ。
襲ちゃんも、好みのタイプは倫太郎くんやろ?」
約束をしたので名前は出さない。
そして部長もやはり恋人がいるので、そう言うことになるだろう。
「筋肉モリモリ、ムキムキのマッチョマンにこう、組み敷、じゃなくて、押し倒、でもなくて――えー、……。
うん、そう、お姫様抱っこみたいな、されたいかなぁ、うん」
よし誤魔化せた。
■竜胆 襲 >
「安らぎを与えてくれる恋人…。
飛鳥さんはいろいろな都合もありますし、やっぱり中身が大事なんですね」
見た目への拘り、それは目が見えるからこそ持ち得るものかもしれない。
盲目という、一つ閉ざされた世界は想像するに難しいものだけれど、身近にいると少しなれど伝わるものである。
「ふふ、緋月さん、恋をしている女の子の顔になっていますよ?」
にこり。誂うような雰囲気ではないけれど、妙に可愛らしい反応を見せてしまった彼女に微笑む。
■竜胆 襲 >
「うーん…倫太郎くんは真逆ですね…!」
コーラを口に運びつつ、もしかしたら周りからすると意外な返答。
「無理や無茶をしない人がいいです。どうしても心配してしまいますし。
倫太郎くんはすぐ無理をするので───」
「…でも、私に心配させないよう、頑張ってくれているので、良いんです」
■栖鳳院 飛鳥 > 「あら、そうなのですね。
お二人とも、進んでおられるのですね」
少し羨ましそうに。今のところ、そういう素敵な出会いはまだない。
「ええ……どうしても迷惑をかけてしまうことは多いですし、家柄も家柄で大変なものですから……。
そんな私を受け止めてくださる方に、心から憧れますわ」
お嬢様と言えどやはり女の子。
そう言ったことへの憧れは年相応にあるのだ。
「なるほど……部長さんもまた、内面……部長さんを大事に思う心意気に恋焦がれておられるのでしょうか?」
話を聞いて、なんとなくそう思う。
好みとは違う。でも好き。
不思議な感じだが……羨ましいと、素直に思う。
■八坂 命 >
「そんだけ惚気られたら、真逆って言ってるの信じられへんわ」
ケラケラと笑って。
「でもやっぱそやねぇ、自分の事大事にしてくれる人やったら、見た目とかあんまり関係ないかもなぁ」
自分が持ってきたピザ(常世デラックス:マッシュルームやピーマン、オニオンイタリアンソーセージがちりばめられた上にこれでもかと大量のペパロニを乗せて焼き上げたピザ。うまい)をムシャムシャしながら。
■緋月 >
「こ、こ、恋っ……!!」
流石に二度も変な場所にコーラが入るのは避けられた。
代わりに思い切りごくんと飲み込んでしまったので、炭酸が鼻の方へ上って来てちょっと変な感じ。
「そ、そんな…あの人、いっつも私の事を年下みたいに扱って…私より年下の癖に…!
かと思ったら子供っぽいし、こっちが怒ったら謝れば許して貰えるみたいな……!」
その後もやれ厳しい事ばかり言うだの、以前に散々甘えたりだの、デカい胸が好きで頭来るだの、
料理が上手いだの……途中から変な方向に文句が順調に逸れていくのだった。
■竜胆 襲 >
「べ、別に惚気てはいませんけど!
本当のことだからそう言っただけで…!」
わたわたと否定。
惚気…惚気になるのだろか、今のが。
いや、このケラケラ笑いはからかっているだけかもしれない。
「この島の男の子で筋肉モリモリの男子ってあんまり見ないかもですね。
結構しゅっとしている人が多いような印象です。
倫太郎くんなんかは結構鍛えているみたいですけど…多分そのくらいの筋肉量じゃないですよね…」
どれくらいのモリモリを想定しているんだろう…。
■竜胆 襲 >
まくしたてる緋月さんに、思わずくすりと笑み溢れ。
「その人のこと、すごくよく知っているんですね」
文句の羅列に嫌な感情は感じない。
なるほど、これが惚気……。
■栖鳳院 飛鳥 > 「うふふ、ご馳走様ですわ」
緋月の惚気に、にこーと笑顔。なんなら微笑ましく感じている。
可愛らしい、などと思いつつも、そう言えば、と部長の言葉に少し考え込む。
「武術を修めておられる方でも、寧ろ無駄な筋肉は動きを削ぐということで引き締まった身体、と言った感じになさりますものね。
それに、異能があるこの学校においては、純粋に筋肉のみを鍛えるというのは、些か意義が弱いのかもしれませんわ」
勿論、筋トレが好きであるとかも動機になるだろうが、ここは異能学園。
少なくとも己を鍛えるというのは異能寄りになりがちだし、誇示するにしても同じなのではないか、と。
■八坂 命 >
「ん?
んー、外山きんにマンぐらい?」
割とガチガチにムキムキのマッチョマンだった。
「あっはっは。
二人とも恋してるなぁ」
ケラケラと大きな口を開けて笑う。
前髪が揺れて、ちらりと見える目は本当に楽しそうに笑っているだろう。
■竜胆 襲 >
「ボディビルダーの方ですとか、それくらいの筋肉のお方が好きなんですね…」
普段あまり目にしないクラスの男性だ。
動画とかで見たことはあるけれど……。
「む…そういうミコちゃんはどうなんです。
理想はあくまで理想、恋人なんかを作ろうとは思わないんですか?」
実に楽しそうに笑う部員、その本人はどうなのだろうと。
■緋月 >
「よ、よく知ってるって、別にそんな――――」
否定の言葉を口にしようとした所で、
『――ああ、本当によく知っているとも、我が盟友は。
食事から日常、手合わせから睦言まで、散々一緒の時間を過ごしているからな。』
声は同じ、だが全く異なる雰囲気の言葉が、「意に反する」ような雰囲気で口から零れ落ちて来る。
「な、朔、あなた――!」
『事実だろう。盟友の見るものは我の見るもの。
御使いも、恐らく「それ」を期待して我を友の元へと帰したのだろうからな。』
「や、な、何言いだすんですか! 皆さんの前で、口を――」
『断る。このような愉快な催し、口を出さねば面白くない。』
独り上手――にしては真剣が過ぎる。
と、そんな間に、書生服姿の少女の髪の左半分が白に近い灰色へ、
左の瞳が一瞬、炎のような光を放ったかと思えば、こちらも緑を帯びた青色へと変化している。
■八坂 命 >
「やっぱこー、男の人には力では敵わんのやなーって思い知らされるのが好きっていうかー♪
そう言う意味ではやっぱ体力もあった方がええなー♪
ボクがダメんなっても許してくれんみたいなー♪」
ちょっと欲望が隠し切れなくなってきた。
「ん、ボク?
そりゃまぁ欲しいけども、欲しいからってはいどうぞってもんでもないし。
襲ちゃんがフリーやったら、狙ってたかもしれんけど」
同級生の男の子をからかって遊んだりはしているけれど、この人!って人にはまだ巡り合っていない。
そして久しぶりに聞いた声――と言うか雰囲気。
「お、朔ちゃん――くん?久しぶりー。
みんなは朔ちゃんくんに会ったことあったっけ?」
■栖鳳院 飛鳥 > 「おや……緋月さん。お二人……?」
首をかしげる。
単なる一人芝居にしては『響きが違う』気がする。
発声の質、癖そのものが違うというか……もっと言えば『異なる気配』を感じる。
■竜胆 襲 >
「そういうのは本気か冗談かわからないのでやめてください、ミコちゃん」
欲望混じりの言葉や続いた一言にはぁと小さく溜息。
「間近く拝見拝聴したのははじめてですけれど…」
様子の変わった緋月へとじ…と金色の瞳を向ける。
占星術部の"夜活動"において感じていたものと似てはいるけれど。
──あまり彼女の、深くそのことについて踏み込んではいなかった。
■緋月 >
『――義手の娘は、久方ぶりだな。
残り二人は…こうして直接顔を合わせるのは、これが「初めて」か。』
すい、と青みを帯びた緑の瞳が、まるで別の意志で動かされるように
視線を向ける。
――右半身の、普段の書生服姿の少女はあわあわと慌てている雰囲気。
『という訳で、済まぬが少しの間だけ身体を借りるぞ、盟友よ。』
「ちょ、朔、あなた勝手に――――」
その文句は最後まで言われる事なく、髪と瞳が完全に普段とは異なる色に。
■朔 >
ふう、と息を吐くと、まずはコーラを一口。
『改めて、挨拶を。
我は『埋葬の仮面』。
黒き神の十三の神器、そのひとつ――であったもの。
今は神器としての資格を失った、少しばかりの力と己の意志を持つ、魔術的な器物のようなものに過ぎない。』
その声と共に、青白い炎が書生服姿の少女の顔を覆い――次の瞬間、
その顔は狼を象った黒い仮面に覆われ、瞳には蒼い炎のような光。
軽く顔を撫ぜれば、まるで幻のように仮面は消え去る。
『今は、朔と名乗っている。見知り置きを。
此の名も、我が盟友の想い人が付けた名だがな。』
■八坂 命 >
「んんー、襲ちゃんが、ってのは割と冗談でもないんやけどなぁ」
とは言え人の恋人を寝取るような趣味はない。
二人が三人でお付き合いとか言い出せばその限りではないが、そう言うことはまずないだろうと思っているので。
「ボクは前一緒にお寿司食べたよ。
あー、主導権奪われてもうた」
食堂で持ち込み寿司パーティをしている時に一緒に食べた仲だ。
そんな話をしている間に、緋月の身体の主導権は朔に握られてしまった模様。
■竜胆 襲 >
「別人格として緋月さんに宿っているもの、という理解で宜しいのでしょうか…。
───何にせよ、怪異の類でないのであれば、宜しくお願いいたします」
深く頭を下げ、いつもの雰囲気へと戻る部長。
──怪異の類であった場合はどうなっていたのかは想像に難くない。
「冗談でないにしても。
その想いに私では応えられないじゃないですか」
冗談でもないと口にする彼女には、そう言って少しの苦笑い。
恋人として倫太郎という存在がいる部長ではあるが、それはあくまで倫太郎であるから…ということなのだろう。
彼が倫太郎でなければ、そもそも恋人という存在を作ろうともしない…そんな雰囲気。
■栖鳳院 飛鳥 > 「あら、これはご丁寧に。
栖鳳院飛鳥と申しますわ。お見知り置きを、朔さん」
立ち上がり、優雅に一礼。
そのある種異様な変化にも、魔術的な器物のようなものを名乗る存在にも、動じない。
ただ、初めましての相手に、礼をする。当たり前のように。
■朔 >
『うむ、二方とも、よろしく願う。』
そう挨拶をしながら、青緑の瞳を小さく動かし。
『……安心されよ。
我らが神は――異世界からの来訪者とはいえ、立派な神格だ。
それも、当の御神が信仰を集める事を求めてはいない。』
怪異に対する敵対心の強い部長を安心させるようにそう語りつつ、コップを傾け――
空になっていたので、少し難しい顔。
『もし興味があるのなら…であれば、常世博物館、だったか。
其処のエジプト文化展示エリア…とやらを訪れてみると良い。
担い手の存在しない残りの神器達と、いれば…であるが、
我等が神の御使いがが迎えてくれるだろう。』
そう言いながら、山葵ジンジャーエールの瓶を一本取り上げ、
器用に栓を抜くと空のコップに注いで一口。
『――ふむ、少し不安があったが、思ったより悪くない味だ。』
仮にも友の選んだ代物に割と遠慮のない物言い。
■八坂 命 >
「あぁん振られてもうた」
たはー、なんて目を><こうする。
冗談ではないけれど本気でもない、そんな感じ。
「前も聞いたけど朔ちゃんくんは朔ちゃんなの?
それとも朔くん?
チキン食べる?
ピザの方が好き?」
ひょいひょいと更にあれこれ料理やらケーキやらを持って彼女?彼?の前に。
体重のことは今日は知らん。
■栖鳳院 飛鳥 > 「エジプトエリア……で、埋葬の仮面、ですか。
となりますと、エジプトの冥界の神、アヌビス神にゆかりの神性様で御座いましょうか?」
狼を象った黒い仮面……は見えていないので、聞こえてきた情報から当て推量を。
「ですが、この目で見る事叶わぬのが残念ですわ。
――八坂さん、おそらく男性なのではないでしょうか?
私の考えが当たっていれば……ですが、確かアヌビス神は男性神だったはず、ですわ」
宝石を光らせてケーキの場所をサーチして、口に運びつつ。もむもむ。
■朔 >
『性別か。考えた事もなかったな。
何しろ、こうして誰かと会話を交わす程に自我がはっきりとしたのが、暫く前の事だ。
……盟友に「引っ張られている」と考えるなら、女性寄りか、敢えて考えれば「ない」というのが適切か。』
色気も何もあったものじゃないお言葉。
言うならば「女性寄りの無性別」だろうか。
『肉か。肉は良い。味が良い。
盟友も、稽古や運動の後はよく肉を食べるからな。』
食の好みも友人に引かれているっぽい。
盲目の御令嬢の言葉には、小さく頷き、
『確かに、彼の神の顔を象ったのが我ではあるな。
最も、以前は「意志」と呼べるほど明確なものは持っていなかった。
無論、性別など認識もしていないかった。』
他の神器も、恐らくそんなものを意識してはいまい、と、チキンを頂きながら。
ワイルドかと思いきや、意外と器用かつ上品に食べている。
■竜胆 襲 >
「緋月さんの人格が主導権を奪われてしまうというのは少し心配ですが」
言いつつ、苦笑い。
この島に不思議な人は多くいるけれど、この部も例外ではないなあ、なんて。
「あまりそちらの伝承や神話には詳しくないのですが…、
飛鳥さんはさすがに博識ですね」
■八坂 命 >
「あー、アヌビスさんなんや。
飛鳥ちゃん物知りやなぁ」
となると神さまなのだろう。
神さまをくん付けする、と言うのはどうかなとは思うけれど、
「ほな朔くんやな!」
まぁいいか。
気さくな神さまっぽいし。
■栖鳳院 飛鳥 > 「恐れ入りますわ。ふふ、詰め込まれた学問も、たまには役に立つものですわね」
等と微笑みながら、コーラをくぴ。しゅわ。ぱちぱち。
「アヌビス神の分御霊のようなもの、と言うよりは、アヌビス神を象って彫られた仮面に神性が宿った、と言う形なのでしょうか。こう言うと下世話かもしれませんが、興味深いですわね」
――そこまで言って、少し考え込む。
少なくとも、緋月には『見せていない』ものが自分にはある。
それを、このまま隠したままでいいのか。しかし、わざわざこの場で開帳すべきものなのか。
むむむ。
■朔 >
『折角の宴だ、少し位の顔出し口出し位は盟友には許して貰いたいものだ。
普段の我は盟友の精神の中で微睡むか…時折起こされては、思考の中だけでの会話だからな。
かと思えば、以前など――――』
と、其処まで話した所で、む、とこめかみに手。
『――流石に盟友の文句が酷くなってきた。
では、我は此処で下がるとしよう。機会あらばまた見えよう、我が友の同胞たち。』
そう言って目を瞑り――
■緋月 >
――す、と髪と瞳の色が元通りに。
同時に、表情がぐにゃ、と疲労のそれに。
「…何か、すみません。あの子ったら、勝手に出てきて…。
普段は大人しくしてくれてるんですけど。」
すっかりいつもの書生服姿の少女だ。
■八坂 命 >
「またねぇ朔くん。
ほんでおかえり緋月ちゃん」
去っていく神さまと返ってきた主人格。
もう一人のボクが勝手に出てきたり引っ込んだりするのは中々大変そうだ。
■竜胆 襲 >
「………」
なんとなく、飛鳥の雰囲気から感じるものもあり。
「こうして同じ部で活動をする身ではありますが、
さらと表に出せるもの出せないものはやはりありますね。
私にしても…怪異に対する殺意を夜活動以外では極力抑えたりしていますから」
こうして距離が近くなっているからこそ、
曝け出していない、そんな部分も共有して良いのかもしれない。
「ふふ。賑やかな場で、つい混ざりたくなってしまったのではないですか」
もとに戻った緋月にくすりと笑みを向けて。
■八坂 命 >
「出せるものと出せないもの、なぁ」
何かあったっけ、と考えを巡らせた後、
「――そう言えばボク男の子も女の子も好きなの言うてたっけ?」
己をさらけ出した。
■栖鳳院 飛鳥 > 「お帰りなさいませ、緋月さん」
微笑んでから、部長の言葉に頷いて。
「――そうですわね。
私に関しては、それで迷惑をかけているところでもありますし……」
故に、少し気後れはするが。
それでも、はっきりさせておいた方が良いと思って。
「実は私、目が『見えない』わけでは御座いませんの。
『意図的に見ていない』のですわ」
ぶっちゃけた。
■緋月 >
「あははは…だったら良いんですけど…。」
何しろ、普段寝ているとはいえ、自身のプライベートをまるっと知っている相手だ。
友として、強い信頼は置いているが、それはそれとしてバラされたら恥ずかしいものは恥ずかしい。
照れ隠しに山葵ジンジャーエールを一口。
「あ、命さんのお話はついこの前聞きました。ちょっと驚きましたけど、何かこの島では
それ位は普通に受け入れられそうな気が――。」
実際、「あのひと」も性別不詳気味な印象が強いし。
と、其処でお嬢様からのカミングアウト。
「見えない訳ではない…もしや、超常の瞳の類でしょうか?
外れたら申し訳ないですが、私の生まれ故郷にも、そのような特殊な瞳を持つ者が
生まれた事がある、と、学んだ記録にありましたので。」
軽い驚きはあるが、割と素直に受け入れた。
――そういう「眼」を持つ者が現れた、という予備知識も手助けがあったお陰か。