2025/04/18 のログ
八坂 命 >  
「それ知ってる!
 『日に数度……心が武から離れます……』ってやつ!」

なんか妙に渋い守護りたがりのオッサン風のセリフ。

「巫術って聞いたことある。
 なんやったっけ、ソーゲツとかなんとか言う家の」

母がそんなことを言っていたような気がする。
詳しいことは覚えていない。

「そーそー、ボクのも似たようなもんやわ。
 あとは封印術、かなぁ。
 実はこっちの方がちょっと得意」

へへ、とちょっとだけ自慢げに笑う。

霜月 雫 > 「それはまた違うような…いや、合ってるのかな?」

どちらかと言えば、身体操作に武的な癖がつくという話なのではあるが。
とは言え、そこまで『武』に捧げている人ならそれくらいは出ていそうだ。漫画のキャラだけど。

「……それ、ウチの事じゃない?
苗字としては霜月(しもつき)だけど、流派としては霜月流(そうげつりゅう)だし」

武門ではあるが、巫術系も伝承しているし色々教えてもいる。
そういう意味では、名前が広がっていても不思議ではない。

「ふふ、やっぱり陰陽道系はそうなるのかな。
っと、封印術って、どんなの?」

ちょっと興味が湧く。
巫術ではまあまあ手間がかかるのだ、封印術。

八坂 命 >  
この間読んだ昔のマンガに出て来た台詞である。
うひひ、なんて悪戯っ子な笑み。

「あ、そうなの?
 しもつき、そうげつ……あー、なるほど……」

そう言えば読み方を変えるだけだ。
なるほど、彼女の家のことだったか。

「多分そんな変わらんと思うよ。
 一番簡単なのはお札使って部屋に閉じ込めるのかな。
 お札は使わんでも出来るけど、式は自分で書かなあかんし。
 部屋とか箱とか、閉じたとこに封印するのは簡単やけど、そうじゃなかったらすっごい難しい」

言いながら自分の周りを衛星の様にぐるぐる回り続けるボールをぱん、と両手で挟む。
その瞬間、ボールは虚空に消えてしまう。
砕いたわけでも、一瞬で水蒸気にしたわけでもなく、消えた。

「こう言うの、ね」

霜月 雫 > 「まあ、他にそういう家があるのかもしれないけどね」

自分は知らないが、実際あるかもしれないので何とも言えない。
とは言え、多分霜月の事だろうなー、などと思いつつ。

「んー、そこら辺は確かに同じだね。単純に腕の問題なのかな?」

言っていることはほぼ同じ、霜月流の封印術でも似たようなものだ。
だが……。

「うん、やっぱり凄いね。そこまでパッとは中々出来ないよ」

少なくとも、いくら小さく抵抗もしない氷のボールとはいえど、ああも一瞬で封印は、自分には出来ない。

八坂 命 >  
「ありがと。
 でもこれズルっこなんよ」

もう一度手を叩けば、掌の間から氷が現れる。
掌から生えてきたように見えるだろう。

「ボクの異能が封印やから、ってのはあると思う。
 つっても制御出来ひんからこんなんなってもたんやけど!」

あっはっは、と笑いながら両手をぶんぶん振って見せて。
詳細不明の異能のせいで無くなった両手。

霜月 雫 > 「ああ、なるほどね。
とは言え、異能込みでその人の技能だし、そこは全然……って、それまさか」

こんなんなってもた、と言う言葉に目を剥く。
つまり、その言葉の意味するところは……

「自分の両手を……封印、しちゃった?」

八坂 命 >  
「そーなの。
 ある日突然ピャッって消えてもて」

ケロッとした様子で。

「異能の核って言うか中心?が手ぇやったみたいで、肩んとこまで無くなって止まったんやけど。
 それで要約制御出来るレベルになった、って感じ。
 中心が身体じゃなくてよかったなぁって思たね、うん」

腕を組んでうんうんと頷いて見せて。

霜月 雫 > 「う、うーん……あっさりしてる……」

結構ショッキングなのだが、本人はあっけらかんとしている。
変にああだこうだ言うと、寧ろ失礼になる気がして、言葉に困る。

「……でも、今の腕も結構性能よさげだよね。なんだかんだ普通に動いてるし」

義手はやっぱり義手、単なる飾りであることも多いし、機構を含むものでもぎこちないものが多い。
だが、目の前の腕は、少なくとも普通の動作程度は問題なく出来ているように見える。
細かい動作は流石に難しいだろうが、それにしても高性能に思えた。

八坂 命 >  
「まーそらこうなった時は絶望やったけど、なってもたもんはしゃーないし」

不便は不便だが、嘆いていても戻らないのだ。
だったら気にしないのが一番である。

「いちお、腕にくっついてるわけやないから、重いもん持ち上げるとかよじ登るとかは出来んのやけど。
 でもちょっと飛ばすぐらいは出来るし、遠くのもん取りたい時とか便利やで」

考えた通りに動くので義手としては最高の性能なのだが、骨と筋肉で支えている腕ではない。
重いモノは支えきれないし、ましてや自分の身体なんて完全に義手の出力で支えるには重すぎる。
そう言う意味でも武道は難しいのだが、その分日常生活にはとても便利である。

霜月 雫 > 「凄いね…私だと割り切れなさそう」

そこは、武術家…腕がないことが致命的な立場である事も関係しそうではあるが。
それでも、腕が無くなったことを割り切るのは凄いことだと感心する。

「なるほどね…義手って言うよりはドローンに近い性質なのかな?」

あまり機械は得手ではないが、こう言う事かなあ?とぼんやり考える。
イメージとしては、デ〇トロイとかジオ〇グの手。何か違う気がする。

八坂 命 >  
「でもやっぱ肩から先が出る服は着れへんかなぁ。
 ちゃんとコンプレックスではあるんよ?」

かわいい水着とか着てみたいが、義手を一目に晒すのは流石にキツイ。
割り切ろうと頑張っているだけだったりする。

「そうそうドローン。
 骨と筋肉で繋ぐ義手もあるらしいんやけど、重いから大人んなるまでやめた方がええって」

成長を阻害するとかなんとか。
軽いのは確かに助かってはいる。

霜月 雫 > 「そっか、そうだよね……」

沈んだ面持ちになり。
こういう時、同情とかが顔に出やすい性格である。武人としてどうなのか。

「ああ、確かに影響は大きそうだものね……その質量を吊るすってなると流石にねぇ」

ずっと大荷物をぶら下げているようなものだろう。肩とか普通にキツそう。

八坂 命 >  
「もー、そんな顔せんでええって。
 人口肌的なやつ付ければ隠せるし。
 ――高いけど」

肌を晒してパッと見わからないレベルのヤツなら両腕でウン万円。
しかも使い捨て。
一学生がポンと出せる値段ではない。

「そーなんよ。
 ただでさえこんなおっきいもんぶら下げてるのに、これ以上重いもんはねぇ」

自身の胸を両手で持ち上げてみせる。
どたぷんとした重量感。

霜月 雫 > 「人工皮膚は流石にね…」

お高い。流石にポンポンは使えない。

「……おっきいよね」

じと、とみる。
妹もそうだが、こう……大きい。自分も小さくはないはずなのだが……ふにふに。

「一体なんで、こんな差が……」

別の意味でどよんとしてきたこの人。

八坂 命 >  
「おっきいやで」

むふふ。
猫口になってぼいんぼいん上げ下げしてみせる。

「でもシズちゃんもおっきい方やと思うけどなぁ。
 むしろそれ以上おっきかったら動くのに邪魔ならん??」

なんかこう、痛そう。

霜月 雫 > 「まあ実際、これ以上あったら邪魔かなあ、って思うんだけど……」

大きな胸は剣士としては正直邪魔だ。
構えるのにも動くのにも弊害があるし、下段を見る際視覚を遮ることもある。
だが。

「もっと大きいのに強い子がいるんだよね……妹なんだけど……」

色々問題児な妹を思い起こし、少し渋い顔になる。
なお、本当におっきいのを持っている。なんで…どうして…。

八坂 命 >  
「おっぱいおっきくてつよい……無敵か?
 ハッ、つまり凄腕剣豪美人姉妹……」

性癖の塊か。
目の前の彼女も美人だし、妹さんも美人なんだろうなぁ、と思わずじゅるり。

「まぁでもほら、機体性能の差が戦力の決定的差ではないって昔の人も言うてるし」

霜月 雫 > 「そういう纏め方でいいのかなあ……?」

ちなみに顔自体はよく似ている。と言うかそっくりだったりする。
胸は…妹の方が大きいのだが。

「それはこの場に合ってるのかな…?いやでも、やっぱりおっきいのはちょっとうらやましいよ。それが全てじゃないって言ってもさ」

武人、としての性質が強いシズクではあるが、こう言うところは俗だったりする。
まだまだ子供と言うことかもしれないが。

「ちなみに、そのサイズ結構困る事あるんじゃない?その…下着のサイズとか」

あまりに大きいと、サイズが合うものがなかったりすると聞いたことがある。
そういう時どうするんだろう、と言う好奇心も込みで。

八坂 命 >  
「ついまとめてしもたけど、妹さんも剣豪でええのん?」

そういえば。
家が武術の家らしいし、てっきりそう思ってしまったのだが。

「これはこれで大変なこともあるよ。
 汗かくし、走ると暴れるし、色々邪魔だし」

肩は不思議と凝らない。
腕がないからだろうか。

「した、ぎ……?」

なん、だとみたいな顔をする。
なんとノーブラである。
正確には合う下着がなかなかないのと面倒なのでインナー兼下着みたいなやつなのだが。

霜月 雫 > 「まあ、それでいいんじゃないかな。実際剣士だし、強いしね」

今のところは自分が勝っているが、いつ抜かれるかとヒヤヒヤである。
そのためにも、欠かさず鍛錬をするのだが。

「あー、蒸れたりするよね。私は巫術でそこら辺誤魔化してるけど」

そう、この女、巫術で自分の周辺環境を整えまくっているのだ。
なので暑い寒いとかはほぼ無縁だったりする。

「……え?じゃあ今は?え?」

じ~~っと胸部を見てしまう。
まさか……!?

八坂 命 >  
「巨乳剣豪美人姉妹……!」

うほっ、じゅるり。

「それがわかるってだけでもう充分おっきいと思うけど」

ないと蒸れもしないのだから。
苦笑。

「うそうそ。
 下着っていうかカップ付きインナーって言うか。
 さすがにそれは着けてるよ」

家にいる時は基本ノーブラだが、流石に外に出る時は着けてる。
たまーにしないときあるけど。

霜月 雫 > 「なんか興奮してない?大丈夫?」

じとー。なんだか不穏な気配もする。じとーーー。

「まあ、私も大きい方、ではあるはずなんだよね。もっと大きいのがいるだけで……」

上には上がいる。それだけのこと。それだけの…こと、さ…。

「ああ、流石にね。ちょっと心配しちゃった。いやなんでさって言われると困るけど」

苦笑。
していないと垂れて来て困るだとか、透けるだとか、まあ色々ちゃんと不都合はあるので、していること自体は安心である。

八坂 命 >  
「えっいやべつに?
 ソンナコトナイデスヨ???
 フューフュフュ-」

下手な口笛を吹いて誤魔化す。
吹けてないけど。

「流石にノーブラはね。
 こすれて痛いし」

まぁしない時は貼ってるんだけど。
何をって?
言わせんな恥ずかしい。

霜月 雫 > 「吹けてないよ」

スパっとマジレスである。
ジト目も崩れない。じとー。

「まあね。私も、無しで剣振るとか流石にキツいや」

なお使っているのは色気も何もないスポブラである。機能性重視。そういうところは変にドライだったりする。

「ともあれ、一定サイズ以上あると気は使うよね。
と、単なる雑談になっちゃったけど大丈夫?」

ついつい盛り上がってしまった。

八坂 命 >  
「お、おばばばば
 ――スミマセンボクオンナノコモオトコノコモスキナヒトデス」

滝汗。
直後土下座。

「はい、正直なとこ話すの大好きなんで。
 ゼンゼンダイジョウブデス」

土下座したまま。

霜月 雫 > 「ああ、そういう……いや別に土下座とかしなくて大丈夫だから」

恋愛関係は正直よくわからないが、そういう世界があるのも知っている。
特に偏見とかは無かった。好きならばそれでいいじゃん系。

「まあ、折角だからもっと落ち着いたところで話さない?一応ここ道場だしさ」

いつ他の部員が来て話どころじゃなくなるかも分からない。なら場所を変えないかと提案。

八坂 命 >  
「ぁぃ。
 それに加えてオタクなもんで。
 どうしてもこう、美味しい題材が目の前にあると涎がジュルリおっと」

何も反省していない。
どこか落ち着いたところ、と言われると、座った姿勢からぴょんと飛び跳ねて立ち上がる。

「落ち着いたとこやったら、占星術部の部室とかどう?
 お茶とかお菓子とか出せるし、コタツもまだあるよ」

部室棟だし、距離もそんなに離れていない。

霜月 雫 > 「あのねぇ……」

またしてもジト目。
しかし、それ以上咎めることもなく、刀を納めてから。

「それじゃあ、お邪魔させてもらおうかな。と、少し待っててね。掃除はしていきたいからさ」

そう言って、そそくさと掃除の準備。
そのまま、掃除をして、占星術部にお邪魔することになるだろう。

……やたらと長い竹刀袋を持ったまま。

ご案内:「神技武練塾-神技堂-」から霜月 雫さんが去りました。
八坂 命 >  
「うぇっへへへ」

悪びれもなく笑って見せる。

「はーい一名様ごあんなーい。
 あ、ボクも手伝うよ」

そうしててきぱきと掃除を終わらせ、二人で占星術部へ向かおう。
お嬢様部員が持ち込んだ高いお茶とお菓子を飲み食いしながら色々話したり話さなかったり。

ご案内:「神技武練塾-神技堂-」から八坂 命さんが去りました。