常世学園にある大図書館群である。常世学園では異能や魔術含めてあらゆる分野の書物を集めており、いくつもの大図書館が立ち並んでいる。
稀覯本など特殊な書物などは特別な手続きが必要だが、それ以外の本は正規の学生証を所持している学生や職員なら自由に借りることができる。
それ自体が魔力を持つような強力な魔導書はある程度魔術についての知識や技能があるものでなければ借りることはできない。
また、図書館群の奥には「禁書図書館」というものも存在している。主にこれまでの歴史で禁書とされたり、焚書にされてしまった本などが置かれている。
強力で危険な魔導書なども置かれており、普通の生徒は入ることを許されておらず、存在も公開されていない。
しかし、その割にはあまり厳重な警戒とはいえず、普通の図書館から迷い込んでしまう可能性もある。

選択した場所に入室します。

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参加者(0):ROM(1)
Time:01:19:21 更新


ご案内:「図書館 閲覧室」からスノウさんが去りました。 (04/10-00:38:25)
スノウ > 「...あ、もうこんな時間。」

元の世界に関しての情報は殆ど無かったが、勉強は出来た。
かなり無理を言ってお出かけに許可をもらったから長居は出来ない。
収穫が無かったわけではなく、言語や自分の覚えてる範囲の知識は...
かなり似てるようだったので認識のずれはなさそうだ。

「待たせてるのも...問題だし...この辺で帰ろう。」

それにしても、見送ってくれたあの人はどこにいるんだろう?

「お友達とか...出来るといいな...」

そんなことを考えながらふらふらと帰るのであった。
(04/10-00:38:17)
スノウ > 行ったり来たりを繰り返しながら。

「本を返すのも一苦労...本を握りつぶす事は無いだろうけど。」

厄介な事に私は利き腕の方が異形化してる。力加減が難しい。
物を書くのも難しいし頑張って慣れるしかないか...もどかしい。
記憶があったころの私はどうやってたんだろう?
このパソコンと言う機械も厄介で...いや知ってるような...?

「なんだか、思い出せそうな気がする。」

私は司書だったりしたのかな。
あんまり考えるとまた発熱しそうだから、ゆっくり本めくる。
(04/10-00:17:53)
スノウ > 「比較的涼しいのはいいけど...探してる情報はなさそうかな。」

生活委員会?と言う人たちから保護されて数日。
色々聞かれたり何なりされたけど特に変な事は無かったからいい。
その後色々考えて許可の元、目の届く範囲でとの事でここに来た。
何か元の世界の事を思い出せればと、調べているのだが。

「...手伝ってもらった方が良かったかな。」

当てが外れたわけではなく、一応勉強も兼ねてるから無駄ではない。
調べようにも殆ど覚えていないし、腕のせいで力加減が...。
(04/10-00:03:34)
ご案内:「図書館 閲覧室」にスノウさんが現れました。 (04/09-23:54:05)
ご案内:「図書館 閲覧室」から大神 璃士さんが去りました。 (01/04-23:45:21)
ご案内:「図書館 閲覧室」から泳夢さんが去りました。 (01/04-23:45:14)
そんなお話 >  
――二人が消えた先からは、衣擦れの音と、荒い息遣い。
其処で、何があったのか…知っているのは、二人だけ。


本の森の中の赤ずきんと、偶然其処に出くわした狼。
少しばかり鼻が利き過ぎた狼を、赤ずきんは花園へと誘い込み――

そこにはおばあさんも、狼を狩る猟師もいない。
最初からふたりきりの、ふたりだけの、少しだけ残酷なおとぎ話。
狼に食べられる事を望んだ赤ずきんと、その望みを叶えた狼の、めでたしめでたしなどないお話。

ただ、それだけの。
この島では、珍しくもないかもしれない、そんなお話。

――――それでもお話の最後にはこの言葉を。


めでたし、めでたし。
(01/04-23:43:58)
泳夢 >  
あぁ、自らを求めてくれた。その欲望に呑まれてくれた。
少女はその事実に笑みを深めて、華奢な体を彼へと差し出す。

義肢もなければそれこそ、子供ですら抱えられるほどの少女の体重。
きっと人狼の腕力も合わせれば、軽々と運ばれてしまう事だろう。

「ふふ…いいんだよ、だって──」

私のせいで、そうなったのでしょう?
……少女は彼の囁きにそう返し、閲覧室の影へと連れていかれるのだろう。

少女はきっと拒むことはない。
猟師を呼ぶこともなければ、おばあさんに会いに行くこともない。
ただ食まれる為に、狼を暴いたのだから。
(01/04-23:35:20)
大神 璃士 >  
「――――――――――!!」

ほんの一言の、言葉。普段ならば、歯牙にもかけずという筈の代物。
だが、今回は……今回だけは、状況と相手の体質が、悪すぎた。
ギリギリで持ち堪えていた理性の決壊は、ほんの小さな、蟻の穴の如き一突きで、充分であった。

人狼のそれと化した右腕が、するりと少女の首から離れ、その身体を抱えるように持ち上げる。
ただでさえ四肢が義肢であり体重の軽い相手、それに対して腕のみとはいえ人狼の力である。
片腕だけで充分過ぎる程だった。
同時に、黒いジャケットの男の顔が少女の耳元に寄せられ、荒い呼吸と共に、囁くような声。

――すまない、という謝罪の言葉と、後悔するぞ、という責めるような言葉。
二つの、全く相反する言葉。

車椅子から少女を抱え上げたまま、黒いジャケットの男は閲覧室の、
人目につかない場所へと僅かに荒々しく歩を進めて行く。

その先に向かえば――――


――赤ずきん(少女)を待つのは、()に「食べられる」という結末。
(01/04-23:29:11)
泳夢 >  
それが異能かと問われれば、少女はくつくつと笑うばかり。
事実、異能めいた”体質”でもあり、否定すべき要素でも無し。

だから、些細な誤解はそのままにして、少女は続ける。
首へと伸びるそれにも恐れず、直ぐにでも手折られそうな様に笑みすら浮かべて。

「そっか、そうだよね。
 隠してたんだからこれって、内緒にしてたことだよね」

寧ろそれを受け入れるように。
作り物の手で、優しく受け止めるように毛だらけの右手に添える。

「いいんだよ、私を食べても♪」

そうして告げる。
きっとそう、今の彼を惑わすであろうその言葉を。
「場所は選んで欲しいけど」
だなんて言葉を続けて見上げる顔は、まるで娼婦のそれのように。
(01/04-23:11:23)
大神 璃士 >  
「お、前……この、香りは…異能…かっ………!」

――常に隠し続けている、左手の刻印。
それは偏に、己の本性を他の生徒に対して伏せる為であった。

自身の真の姿を知る者は…敵対して「その姿」を目にした犯罪者以外には、
ごく一部の教師位しか居ない。
黒いジャケットの男は表向き、「人間」として学園に所属し、活動を行っていた。

――しかし、その擬態は少女が放つ甘い香りで亀裂を入れられ、更に刻印を見られた事で
ほぼ完全に破られた、といっていいだろう。

目にも止まらぬ速さで、空いていた右腕が車椅子の少女の細い首へと伸びる。
ぶちり、ぶちりと音を立て、少女の首を掴むように伸びた手は、グローブが破れ、
長い毛に覆われ、刃物のような爪が指先から伸びている。
だが――その首を圧し折るような力は、込められてはいない。

「………誰にも、言うな――!」

伸ばした右腕を軽く震わせつつ、黒いジャケットの男はそれだけを口にする。
表立った変異は、右腕と……瞳だけ。
少女が指摘した通りの、狼のような瞳が青く光を放っている。
(01/04-23:04:44)
泳夢 >  
少女が初めに目にしたのは輝くの手の甲、其処に刻まれた刻印であった。
次にそれがまるで狼をかたどったかのようなそれだと目にする。

不思議と、それに少女が呑まれ、正気を失うことはなかった。
否、それはきっと正確な表現ではないだろう。
少女は魅了こそ"別の魅了"でレジストし、正気を保ってはいた。
されどもそれは少女の裡の別のものを、より明確に表出させた。

「わぁ……♡」

それが意味することは即ち、正気のままに、少女は欲に魅入られた。

「……素敵な印だね…、まるで狼さんみたい。
 ねぇ、あなたは──もしかして、この刻印みたいに、狼さんなの?」

問いかけるその瞳は爛々と。
甘ったるい少女の香りは、更に濃く。

獲物を前にした獣の前に、自らを差し出すように身を乗り出した。
(01/04-22:50:21)
大神 璃士 >  
ふらついた拍子に、車椅子の少女に向かった、黒いレザーグローブの左手。
その手を取られただけでも、黒いジャケットの男の頭は更に眩暈のような、奇妙な感覚が増す。
それを形容するなら…文字通り「色香に惑わされた」状態というのが、最も適切だろう。

「!! や、め――――」

グローブを外そうとする、車椅子の少女の動きには流石に気が付く。
事故か、あるいは故意か。そんな事を考える余裕すらない。
現実としてあるのは「少女が男の左手のグローブをずらし」、「その手の甲を露にした」、それだけ。

グローブの下から現れたのは、狼の意匠を思わせる刻印。
目にする者に牙を剥き、睨むような形状のそれが、月の如き光を発する。

――今日が満月でなくて、幸いであったかも知れない。
もしも今夜が満月であったなら…それを目にした瞬間に、刻印からの野性の光に、
少女は正気ではいられなかっただろう。

それでも、今日は月が出ている。
刻印の光――そして牙を剥く狼の似姿が、持つ者の精神に引き摺られて放つ野性の本性は、
少女を魅了し、正気を乱すには充分である…かも知れない。
(01/04-22:39:28)
泳夢 >  
それは全く嘘ではない。
少女は香水など付けておらず、常人ならばその香りは感じない。
否、感じるとしても入用後の肌の香り程度のそれ。

即ちそれを強く感じるのであれば──それは人ではない証である。
少女はそれを”つい最近に自覚した”ばかりであったが。

「わ、大丈夫?」

そう心配の声を掛けながら、体勢を崩して顔の前に来た左手を義肢で支えるように取る。
それは実に自然な動作で、一見すればただの自己のそれに写るものだ。
されどもその行為には明確な意思を伴って、
グローブを外しこそしないがその甲が見える程度にずらしていた。
(01/04-22:24:21)