常世学園にある大図書館群である。常世学園では異能や魔術含めてあらゆる分野の書物を集めており、いくつもの大図書館が立ち並んでいる。
稀覯本など特殊な書物などは特別な手続きが必要だが、それ以外の本は正規の学生証を所持している学生や職員なら自由に借りることができる。
それ自体が魔力を持つような強力な魔導書はある程度魔術についての知識や技能があるものでなければ借りることはできない。
また、図書館群の奥には「禁書図書館」というものも存在している。主にこれまでの歴史で禁書とされたり、焚書にされてしまった本などが置かれている。
強力で危険な魔導書なども置かれており、普通の生徒は入ることを許されておらず、存在も公開されていない。
しかし、その割にはあまり厳重な警戒とはいえず、普通の図書館から迷い込んでしまう可能性もある。
参加者(0):ROM(1)
Time:14:49:14 更新
ご案内:「図書館 閲覧室」から連理さんが去りました。
■連理 > 「……あ。これじゃね?『漢字辞書の調べ方』…あれ?『漢和辞典の調べ方』ってのもある。え、どっち?つか、俺持ってるのどっち??」
ウーチューブの動画サイトの小学生向け動画に行き着いて、新しい悩みにぶち当たる。唯一の自身の持っている書物である辞書は漢和辞典だが、なんとなく字面が似ているとみなしたのだろう。
「あーー、持ってくるんだった…。」
重いからって置いてきた俺のバカ、と頭抱えてから。
「あ、両方見ればいいんじゃん。8分と…3分…短ッ。あでも、ヘッドホンとかあんのかな?」
借りれるのか?
こうして次はヘッドホン探しの旅が始まるのだった。
■連理 > 「あー…、ガクセーテチョーの電子版ってやつ欲しー…」
行き着く先は結局そこだった。
どうやったらもらえるのかよくわからないままだが、
手に入ればスマホのように使えるらしい。
「フツーにスマホ買うより安いと思うんだよなぁー。
このまま情弱はイヤじゃ…!ライムとかオンスタとか俺もやりたいッ。
フーバー頼んだり、エロのデジタル化したいッ!!
ついでに変換予測で辞書もいらねぇ!!」
欲望のままに口にする。さっき睨まれたのでささやき声だが。
■連理 > 辞書そのものではなく、調べ方をわざわざ調べに来るものも少ないのだろう。
歩いているうちに、PCコーナーに迷い込み、目を輝かせる。
「あ、ここにもパソコンあんじゃん」
空席を見つければ嬉々として座って。
マウス操作の後、人差し指だけで文字を打っていく…が。
「あーもう。どうやったら書いてあるひらがなそのまま出せるんだっけ…
英語の入れ方、苦手なんだよなぁ…」
遅い。とても遅い。もたもたと入力しては消して、また入力と作業をしつつ、
「てか、パソコンとネットとスマホあったら、本とかいらなくね?」
ふと、思いついたままに、図書館の全関係者を敵に回しそうな発言。
まぁそれができないからここにいますけどー、なんてぼやいて。
■連理 > 「じ、じ、じ…辞書の調べ方…。」
「ジ」の棚を舐めるように眺めて辿る派手頭。
「あーもー、なくね?漢字っつったら『言語学』とかじゃねぇの?言語じゃん!」
言語学に携わるほどの人間は既に辞書の引き方を知る段階は通り越している
であろうことには思い至らないまま、大きなため息をつけば、
書架の合間に設置された机に座っている学生から睨まれて。
「………、スイマセーン…、」
とりあえず場所を変えようと、高い高い棚の間を歩き出して。
ご案内:「図書館 閲覧室」に連理さんが現れました。
ご案内:「図書館 閲覧室」からスノウさんが去りました。
■スノウ > 「...あ、もうこんな時間。」
元の世界に関しての情報は殆ど無かったが、勉強は出来た。
かなり無理を言ってお出かけに許可をもらったから長居は出来ない。
収穫が無かったわけではなく、言語や自分の覚えてる範囲の知識は...
かなり似てるようだったので認識のずれはなさそうだ。
「待たせてるのも...問題だし...この辺で帰ろう。」
それにしても、見送ってくれたあの人はどこにいるんだろう?
「お友達とか...出来るといいな...」
そんなことを考えながらふらふらと帰るのであった。
■スノウ > 行ったり来たりを繰り返しながら。
「本を返すのも一苦労...本を握りつぶす事は無いだろうけど。」
厄介な事に私は利き腕の方が異形化してる。力加減が難しい。
物を書くのも難しいし頑張って慣れるしかないか...もどかしい。
記憶があったころの私はどうやってたんだろう?
このパソコンと言う機械も厄介で...いや知ってるような...?
「なんだか、思い出せそうな気がする。」
私は司書だったりしたのかな。
あんまり考えるとまた発熱しそうだから、ゆっくり本めくる。
■スノウ > 「比較的涼しいのはいいけど...探してる情報はなさそうかな。」
生活委員会?と言う人たちから保護されて数日。
色々聞かれたり何なりされたけど特に変な事は無かったからいい。
その後色々考えて許可の元、目の届く範囲でとの事でここに来た。
何か元の世界の事を思い出せればと、調べているのだが。
「...手伝ってもらった方が良かったかな。」
当てが外れたわけではなく、一応勉強も兼ねてるから無駄ではない。
調べようにも殆ど覚えていないし、腕のせいで力加減が...。
ご案内:「図書館 閲覧室」にスノウさんが現れました。
ご案内:「図書館 閲覧室」から大神 璃士さんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」から泳夢さんが去りました。
■そんなお話 >
――二人が消えた先からは、衣擦れの音と、荒い息遣い。
其処で、何があったのか…知っているのは、二人だけ。
本の森の中の赤ずきんと、偶然其処に出くわした狼。
少しばかり鼻が利き過ぎた狼を、赤ずきんは花園へと誘い込み――
そこにはおばあさんも、狼を狩る猟師もいない。
最初からふたりきりの、ふたりだけの、少しだけ残酷なおとぎ話。
狼に食べられる事を望んだ赤ずきんと、その望みを叶えた狼の、めでたしめでたしなどないお話。
ただ、それだけの。
この島では、珍しくもないかもしれない、そんなお話。
――――それでもお話の最後にはこの言葉を。
めでたし、めでたし。
■泳夢 >
あぁ、自らを求めてくれた。その欲望に呑まれてくれた。
少女はその事実に笑みを深めて、華奢な体を彼へと差し出す。
義肢もなければそれこそ、子供ですら抱えられるほどの少女の体重。
きっと人狼の腕力も合わせれば、軽々と運ばれてしまう事だろう。
「ふふ…いいんだよ、だって──」
私のせいで、そうなったのでしょう?
……少女は彼の囁きにそう返し、閲覧室の影へと連れていかれるのだろう。
少女はきっと拒むことはない。
猟師を呼ぶこともなければ、おばあさんに会いに行くこともない。
ただ食まれる為に、狼を暴いたのだから。