2024/06/23 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に不知火 玲衣奈さんが現れました。
不知火 玲衣奈 >  
「ねーえー、もう飽きたー。適当にそこらにほっぽり出して遊び行かない?」
「行くわけないでしょ。これも仕事」

大量の本を抱えた少女が、そんな言葉を発しながら本の海を歩いていた。

「どうしても遊びに行きたいなら、姉さん一人で行ったらどうなの。」
「いや、それは違うじゃん? 玲衣奈ちゃんと一緒に行かないと意味がないの。」
「……意味が分からないんだけど……」

ここまでの台詞は、同一の少女から発せられた言葉である。
表情も喋り方もころころと変わり――その一方、全く同じ声で『会話』に興じる一人の少女。
――盛大な一人芝居。あるいはとんでもないやべーやつ。
そう思われても仕方がない光景だが――ともかく茶髪の少女が、そんな感じに喋りながら手に抱える本を書架に戻していた。
一冊、また一冊。

不知火 玲衣奈 >  
「こう、さ。念力でぱぱぱーってできない?」
「できたらよかったのにね。えっと、『ふ』『ふ』……」

なんてことはない、図書委員の日常業務。返却された本を、書架の然るべき場所へと戻す作業。
単純が故に――飽きやすい。めんどくさい。

「だからって急に"降りて"こられるとさ、集中が切れるの」
「お姉ちゃんは退屈なのです」
「仕事中なんですけど」

本人にとってはいつも通りの光景。
――傍らで浮かぶ霊を自らの体に"降ろし"ながら、話をする。
他愛もない雑談に、一人で――ある種、そうとは言えない形で――花を咲かせながら、少女は自らの仕事を進めていた。

ご案内:「図書館 閲覧室」にマトさんが現れました。
マト >   
「よいしょ、よいしょ、っと」
薄水色のワンピースと薄桃色の長髪
淡い二種の色を揺らしながらあなたの傍を通りかかる姿が一つ

「『変な動物シリーズ』1から10巻……」
「一冊が大きめの辞書くらいあるから中々の重さだね」
ふぅ、とあなたの傍の書架へと本を戻そうとして……

「――おや、こんにちは、むむ、見た所図書委員かい?」
「はじめまして!僕はマト、君と同じ図書委員だよ、よろしくね?」
図書館なのでやや小声だが、初めてみるあなたに対して嬉しそうに挨拶をしてくるだろう

不知火 玲衣奈 >  
「とにかく早く終わらせて――お?」

傍から突然聞こえてきた声に反応する。
見れば、女の子、だろうか。年は自分と同じか、少し上くらい?

「えっと。初めまして。不知火(しらぬい) 玲衣奈(れいな)です」

挨拶と自己紹介をこちらも返す。

「最近、異能に目覚めて……入学してきました。マト……先輩ですか。よろしくお願いします」

深くお辞儀。
入学して日が浅く、目の前のひとが同学年とは知らないまま、そのようなことを言った。

マト >   
「れいなだね、うん、よろしく」
「さ、どんどん戻すよ、っと」
軽く手を振るようにしつつ、持ってきた本を棚に挿入していく

「あぁ、僕も入学してから1月たったくらいだし、先輩というより、同僚とか同級生ってやつかな?」
ぱちくり、と目を瞬かせてからくすくすと楽し気に笑う

「書架整理も結構大変だよね、名前だけじゃなく、ジャンルも山ほどあるし」
「後、高い場所の本を入れるのに苦労してる子もたまに見かけるよ、僕は跳べばいいけど……」
一々脚立とか用意するのも面倒だろうしね、なんて軽く雑談を振ってきて