2024/07/28 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に能守重高さんが現れました。
ご案内:「図書館 閲覧室」に天川 コウハさんが現れました。
能守重高 > 図書館前で手持ちの日本語教本を片手に読みつつ待機中。
難しい顔をして奥深い日本語の歴史を眺めて彼が来るのを待っていた。

「そろそろ来ると思いますが、これは後にしましょう」

教本をごそごそと肩下げカバンにしまい手ぶらになってから
視線を徐に下から定位置に戻したころに視線を泳がせてみてみれば

天川 コウハ >  
「さて、待ち合わせはこのあたりだったはずですが…」

何冊か分厚い本を持ってくる。
その中には歴史や気候史や文化など歴史や社会的な科目の本や資料だ。
分厚い本を何冊も持ち歩いてるにも関わらず涼しい顔。
重かったりバランスが崩れる事などなく、そちらに顔を向けて

「ああ、そちらにいましたか。すみませんね。興味ある参考資料が多かったもので」

と相手の近くに座ってテーブルの上に参考資料を置く。
まるで今からテスト勉強でもしだしそうな勢いだがこれはコウハ自身が勝手に調べようとしてることだ。

能守重高 > 「ああそちらにいましたか」

やや場所を明確に指定していなかったせいで出会うのにトラブルはつきものでしたが。
出会ってしまえば難なく移動をしテーブル席の方へと赴く。
本日の目的は大まかにこの国についてを学ぶでしたか。歴史や文化文明など幅広いうえに
答え切れるか甚だ不明な俄か日本人めいた少女、言語学で今のところ心が折れているがさておき。
彼は意外と力持ちでありましょうな、と思いながら普段通りに接する事と致した。

「いえいえ。興味ある文献は見つかりましたか?」

此方は前から持っていた日本語教本と先ほど歴史関連の本を何冊か持ってきた程度。
前の試験の時の結果が芳しくなくもう少し学びたい気持ちからだった。

天川 コウハ > 「こんにちは能守さん。そちらは…言語学ですか。ああ、分かります僕もこの国の言語を取得するのに時間がかかりましたから」


着席し、まずは参考書を邪魔にならないように重ねて整理をする。
直ぐに必要そうなものを出してあとはテーブルの隅に
そうこう整理している間に彼女が持ってきた本が目に入った。主に言語学だ。


「そういえばここでいえば中東系に近い言語が母国語でしたか。…ああ、僕の方もぼちぼちと見つかりました。」


そういってコウハが本を開くのは歴史書。
といっても歴史の講義で取り扱うような内容ではなくちょっとひねった内容だ。
その内容とは魔術はいつから始まったのか、~系統の魔術の発祥地とおよその年代…など
未だ研究中の内容で、信憑性はいま一つだが興味はあるようだ。

能守重高 > 「こんにちは、天川さん。一人称で折れそうになり、物の数え方でボッキリ折れそうです。
 日本語習得に全く習っていない者が習得する期間が8年とかは本当ですか?」

ざっと計算したら8,000~10,000時間かかると聞いたことがある。
日本語が難度習得言語と知ったうえで習得を志して3年経過。
全くをもって基本的な会話まではどうにかなったがその後が絶壁の道のり。
途方に暮れたくもなる。習得に時間がかかる原因は分かっている。
日本語のルーツが諸外国と違い大本から違っているので難しいのだと。

「ええ、アラビア語とペルシャ語とヒンディー語ですね。
 歴史は深いです、日本は植民地化されなかった稀有な国なので、
 世界では失われた魔法や魔術に関する資料が残されているのだとか。
 中々興味は尽きませんが、今日は調べて実践は演習場や荒野で試すしかないのでは」

歴史の本を開いて平安時代のページだったらしく、
日本語の古語に当たる崩れひらがな文字を眺め首を傾げてしまった。

「よめない…」

天川 コウハ >  
「あぁ、英語なら一人称は一つですからね。物の単位も存在しませんし。それに日本語はちょっとした細かい言い回しでだいぶ印象が変わるのも難しいですよね。ちなみにですが僕は出来が悪いので取得に10年前後かかりました。」


どう考えても第二言語としても13歳に見えるコウハじゃ無理な話だ。
だがコウハは長命種。10年はさほど長くはない時間だ。
死神で長命というのも変な話だが難しい仕事をこなすにも育成するための時間がかかる。
結果、長く生きる結果になったというだけだ。


「根気よくいきましょうよ。どうせ死ぬのだってまだまだ先ですし。それに貴方の日本語は3年目にしてはかなり上手いですよ?少なくとも出来の悪い僕よりも。」

死ぬのは先。
そんな言葉が出てくるのは死神だからという価値観だからこそ

「あくまで魔術の歴史とそれが及ぼした影響に興味あるだけで使えるかどうか、あるいは使用感はどうでもいいんです。ああ、平安時代だったら陰陽道が主流ですね」

文字が読めないというなら写真、図、絵の資料に指をあてる。
そこには神官のような人物があった。

能守重高 > 「ええ、英語は割と簡単に覚えようと思えば覚えられたのですが。
 日本語のこう幅広い使い方に恐怖ら覚えました、一人称はその者の
 立場や身分、性別に至るまで特定できると聞いたので、一人称おそるべしとただただ恐れ戦き。
 10年!あと7年かかるのですが、先は   長い」

第一言語アラビア語の者からしたら日本語とは極東の一民族が長い歴史の中で使い紡がれてきた言語という認識であった。
重高は人間ではない程度の種族不明で学生登録をしているので、
寿命という概念は深く考えていない、彼が死神というのをついこないだ察したが特にこれといって何もしていない。

「はい。そうですね。死ぬのは先でありましょう、難しいやり取りはまだまだですね。
 上手いのでしょうか、自信はあるとは言えず抗っているこの頃です」

お迎えはまだ来ていない、そもそも来るのでしょうか。
種族を公開することなく人間?でいるので価値観の違いを肌で感じながら。

「陰陽道ですか、文字の読み方は分かりかねますが陰陽道は多少昔嗜み程度に。
 陰陽五行思想を起源にして天文学と暦を作り、日本独自に進化した呪術と占術の技術ですね。
 その中の式神の作り方だけは習得したので使うことは出来ます。」

なにで習得したか、写真と図と絵だけで習得した者です。
世界を旅してまわってその場所その場所で魔術を習ってしまった結果、
本当の陰陽道かどうか分からないものが身についてしまった。
彼が指さす資料を眺め、歴史書のページをめくり、これと指さしたのはとある陰陽師が式神を召喚している絵が載っていた。

天川 コウハ >  
「英語と英語を覚えられればドイツ語やフランス語なんかも候補に挙げられますね。使う文字はほぼ同じですし。
 日本語は、使う文字はひらがな、カタカナ、漢字…ああ、本当にキリがないですね。文法も複雑ですし。とはいえ能守さんの会話は問題ないと思いますよ」

読み書きはやや及ばなさそうではあるがそれでも日本語で円滑なコミュニケーションが取れる時点で日常に支障はないだろう。
少なくとも三年勉強してもコウハの場合は片言気味になってしまう。
それが限りなく少ないということは才能だろう

彼女の死期はまだまだ。
というよりも彼女の魂の全貌が掴めていないので測りすらかけられない。
強大故かコウハが未熟なのか両方か…


「その説明で概ねあっていますね。これは一説に過ぎませんが陰陽道というのは元々占いから生まれた魔術形態の一つなんです。呪いの側面は風習のタブーから派生したものと考えられますね。」


その資料には式神の簡単な作り方も掲載していた。
ほんの少し霊札が動く程度のものだがこれ以上は専門の書物で、ということらしい。

能守重高 > 「英語は…Hello, my name is Shigetaka Takamori.(こんにちは、私の名前は能守重高)
 ドイツ語でいうと…Hallo, ich heiße Shigetaka Takamori.
 フランス語はいまいち自信ないですけど、Bonjour, je m'appelle Shigetaka Takamori.…のはず。
 学生でいるうちは日本語を使うようにしているのですけど、一人でいる時はもうなんか日本語使わないので悩みものです。」

難しい漢字や古語は未だに読めないしそれを説明することが難しい。
難読な言い回しを理解するのにはまだまだ足りぬ日本語の語彙力。
小説とかを読むようにしているが日本語自体30年の周期で生まれ変わると聞いたので
え、追いつけるの?と思ったのはここだけの話。

重高の場合はとある術もあるので必要最低限のコミュニケーションが取れればいいと思っているので
そこまで浅く広く多言語が出来るようになったくらいだった。

彼に測られているとは、されていたとして気にしない。
己の文字化けした名前を名乗る事が叶い、未だ記憶のかなたに飛んで行った封印の解除を夢見ている身としては
今はゆっくり日本語の習得をまず目標としているのだった。

「そうでしたか、古来中国からもたらされているとは記載があり…。
 名が最初の呪であるとも聞いたことがありますが?風習とは。」

己は遠隔操作で動く式神を鳥限定だが作成できる。
割と見て触れて生き物のように動く古の陰陽師が使っていたような式だけど。

天川 コウハ >  
「他の言語もそれなりに達者ですね。ええ、フランス語もあってると思います。
 僕は長い時間、慣れてしまったのか専ら使うのが日本語になってしまいました。まあ、日本ないし日本語が通じる異世界に配属される予定でしたので」

死神の配属先というのはそれぞれ決まっているようでそれに合わせた研修もなさねばならない。
例えば言語学習など。
とはいえ最初はかなり難解な言語の配属に飛ばされると知ってからは憂鬱と毎日は勉強地獄で『なんで僕がこんな目に…』と思ったのは内緒。

日本はスラングが特徴的な言語でもあるのでそれでこそキリがない。
コウハは素直に分からない、というだろう。そうやって学んだ。


「起源はひとまず置いて、風習について話しましょうか。
 当時の日本は決められた暦に、風呂は入ってはいけないとかおかずは~しか食べちゃいけないとか断食しなくてはならないとか色々あったんですよ。迷信深いですねえ。
 ですが当時は穢れという概念があったもので…その穢れを悪用したのが呪術の部分でしょうか。」

あくまで推測ですがね、と付け足す。

能守重高 > 「言葉のルーツが明確な言語は習得しますよ。
 唯一日本語はどこから誕生して数多の国から取り込んで作られた言語であるので、
 習得は未だに未知数の極み、習得が出来たらそれこそ奇跡ではと。
 簡単な挨拶ややり取りだけならほかにも使えると思います。
 異世界…色々とあるのですね。」

異世界、並行世界、色々と言いようはある。
重高は地球と異世界の幾つかしか旅をしていない。
その中の戦国時代は長く滞在していた方でそこで火縄銃を使う術に開花したという。
その実力は彼にお披露目済みであった。最も火縄銃は魔改造して別物であったが。

恐らく次 つまずくとしたら丁寧語、尊敬語、謙譲語。
丁寧語は標準語を身に着けたらいいでしょうと思っている。
日本語は他に方言もあると聞いたが身につきそうにないので諦めた。

「風呂は、それは湯船につかる風呂でしたか?
 断食?穢れ。仏教か何かですか?もしくは神道か。
 奥深いですね 俄かが手を出したら戻れなくなるような、そんな感じです」

歴史の本を捲りながら眺め 彼に教わる少女がいた。

天川 コウハ >  
「ええ、例えば日本語のルーツは中国ですね。まず中国から漢字が伝わってそこから平仮名に派生したと…
 昔の言語は古文と言って今の言語と結構違いますが…ああ、これは考えなくていいです。
 とにかく今のままのペースで適度に頑張るのは一番だと思いますよ」

日本語にも古文とかあるといったがそれを取得しようものならば本当に地獄だ。
そもそも古文は別言語で別科目だから取らなくていいまである。

コウハは職業柄、余計な喧嘩や誤解と威圧を与えないように常に敬語で務めている。
彼女も敬語が基本だが日本で暮らすうえで抑えておくべき点は抑えられているので特に言わずに


「お風呂は湯につかるんです。これは日本と古代ローマもそういう文化がありましたね。日本の夏は湿気が多いのが特徴なのでこういう文化が浸透したのでしょう。
 神道かどこの流派かは知りませんが呪いの一種はあまりお勧めはしませんよ。
 ああ、そうそう陰陽道は占いの側面もあるのですがこの平安の時代よりはるか昔にも邪馬台国という占いを使う女王がいたそうですよ」

これは何か因果関係がありませんかねえ?と気づいたこととか色々言う。
だが自分だけ色々喋って後で気づいたのか、『コホン』と咳払いをして口数を少なくする。
少し喋り過ぎたか…?と気にした

能守重高 > 「中国語は喋るのはどうにもならなかったのですが、
 筆談ならまだ簡単なやり取りならどうにかしたのです。
 『什么是死神?(死神とは?)』こう書くはず。
 中国語は七つの方言と漢字が二種類、簡体字と繁体字と聞いて挫折しました。
 ひらがなとカタカナと漢字と絵文字…先は相当長いと感じました」

テーブルの上に指で中国語をなぞって見せた。

古文?陰陽道を一時習う時に教わりました、ええその時は戦国時代でしたけど。
古文ではないその時の流行の日本語だったので侍言葉が主流だった。
時代劇はそれもあり見る分には楽しみ思い出に浸れるのが慰めだった。

重高の場合 タメ口が根本的に無理だった。
日本語習得の時に丁寧語(標準語)のみで覚えてきたのでそれ以外が分からない。

「湯に浸かる文化。ローマ帝国でしたか。
 風呂好き文化国は割と限られるのでしょうか。
 呪は呪わば穴二つとどこかで聞いたのですが思い出せません。
 邪馬台国はその所在地がいまだに九州だったのか近畿だったのか不明とどこかのページに…?」

何冊かの歴史の書物のページをめくって 『邪馬台国の所在地は議論が続く』の記載を彼に見せたい。

彼の口数が少なくなったのに気づいて顔を向け
気にしませんよう、とだけ 、学びに劣る身からすれば新たな一面が知りえる事が叶い、
存分に学びを得ているという笑顔でもって彼にそう伝えよう。