2024/12/26 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に泳夢さんが現れました。
■泳夢 >
クリスマスが明けても今年は平日。
レトロな車椅子に乗る少女は今日も学園の図書館に立ち寄っていた。
本棚の間を移動しながら、彼女は考え込むように眉をひそめている。
何か目的の本を探している…というのともまた違う。
というのも、義肢の膝の上には既に本が数冊乗せられていた。
『常世島全体図』、『地区別!噂の怪談スポット』、『怪しいお店のススメ』……などなど。
何とも一見すると怪しげもいいところなラインナップであったが。
■泳夢 >
程なくして、本を閲覧するための机の前までやってきた彼女は、 その机の上にドサリと本を置く。
それから車椅子で席に着くために、元からある椅子をどかそうと少しずつずらしていく。
とはいえ、少女の義手では椅子を一度に動かすのも難しい。
よいしょ、よいしょと両手で抱えるようにしながら、少しずつ椅子を動かしていく。
■泳夢 >
「はふー…」
意外と力のいる作業のようで、少しずつ移動させていた椅子を一度に置いて一息。
汗を拭うかのように前髪を手で軽くかきあげながら、少し荒くなった呼吸を整える。
暖房の利いた図書館内で、車椅子の少女はデザイン優先とはいえ冬着である。
そのせいもあってか、少し汗ばんでしまったようだ。
少しだけ心地が悪そうに、義肢と素肌の繋ぎ目を軽く撫でる。
どうしても、義肢を付けてる最中は付け根に当たる部分の汗は拭えない。
椅子を整えた後にでも、片方ずつ外して整えるしかないかと小さくため息。