2025/06/25 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に連理さんが現れました。
連理 > 「じ、じ、じ…辞書の調べ方…。」

「ジ」の棚を舐めるように眺めて辿る派手頭。

「あーもー、なくね?漢字っつったら『言語学』とかじゃねぇの?言語じゃん!」

言語学に携わるほどの人間は既に辞書の引き方を知る段階は通り越している
であろうことには思い至らないまま、大きなため息をつけば、
書架の合間に設置された机に座っている学生から睨まれて。

「………、スイマセーン…、」

とりあえず場所を変えようと、高い高い棚の間を歩き出して。

連理 > 辞書そのものではなく、調べ方をわざわざ調べに来るものも少ないのだろう。
歩いているうちに、PCコーナーに迷い込み、目を輝かせる。

「あ、ここにもパソコンあんじゃん」

空席を見つければ嬉々として座って。
マウス操作の後、人差し指だけで文字を打っていく…が。

「あーもう。どうやったら書いてあるひらがなそのまま出せるんだっけ…
英語の入れ方、苦手なんだよなぁ…」

遅い。とても遅い。もたもたと入力しては消して、また入力と作業をしつつ、

「てか、パソコンとネットとスマホあったら、本とかいらなくね?」

ふと、思いついたままに、図書館の全関係者を敵に回しそうな発言。
まぁそれができないからここにいますけどー、なんてぼやいて。

連理 > 「あー…、ガクセーテチョーの電子版ってやつ欲しー…」

行き着く先は結局そこだった。
どうやったらもらえるのかよくわからないままだが、
手に入ればスマホのように使えるらしい。

「フツーにスマホ買うより安いと思うんだよなぁー。
このまま情弱はイヤじゃ…!ライムとかオンスタとか俺もやりたいッ。
フーバー頼んだり、エロのデジタル化したいッ!!
ついでに変換予測で辞書もいらねぇ!!」

欲望のままに口にする。さっき睨まれたのでささやき声だが。

連理 > 「……あ。これじゃね?『漢字辞書の調べ方』…あれ?『漢和辞典の調べ方』ってのもある。え、どっち?つか、俺持ってるのどっち??」

ウーチューブの動画サイトの小学生向け動画に行き着いて、新しい悩みにぶち当たる。唯一の自身の持っている書物である辞書は漢和辞典だが、なんとなく字面が似ているとみなしたのだろう。

「あーー、持ってくるんだった…。」

重いからって置いてきた俺のバカ、と頭抱えてから。

「あ、両方見ればいいんじゃん。8分と…3分…短ッ。あでも、ヘッドホンとかあんのかな?」

借りれるのか?
こうして次はヘッドホン探しの旅が始まるのだった。

ご案内:「図書館 閲覧室」から連理さんが去りました。