2024/06/19 のログ
ご案内:「大時計塔」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 悠薇 >
さぁっと、風が凪ぐ。
今は、この心地よさが、唯一の、救いだ。
「…………うん」
やはり、『それくらいしか』ない。
決意。
自分が、やるなら、そのくらいは、覚悟、しなければならない。
「対価、か」
嫌な言葉だ。恐らく、今、姉が嫌う単語BEST3に入っていてもおかしくはない。
でも。今回ばかりは、その言葉が相応しい。
■伊都波 悠薇 >
すべての、記録に共通するのは
『骨』
8割型。
そのくらいの確率で、関わったものたちの誰かかしらは、『骨が折られている』。
何故、というのは、いまはいらない。
今ではなく、それはその来るべきときに聞けばいい。
今わかればいいのは、『骨を折ること』に価値があるということだけ。
「それなら…………」
思考する思考する。
そのときを、思考する。
ーーけれど。
「…………出たとこ勝負、かな」
考えるのを、途中で放棄する。
自分が、果たして出会えるかはわからない。
そんな準備ができるという『思考も、実力もない』
だったら。
「賭ける」
どうして、自分はこんなに頑張っているのだろう。
知りもしないものを、知るために。
■伊都波 悠薇 >
風紀委員だから、誰かを守るため
風紀委員に属していることを理由に力試しするため
また、別の益のため。
どれか、かしらなら、理解はできるのだ。
でも、自分は?
「なんでだろ」
どうしてか、関わりたい、そう思った。
もし、『アレ』が作用しているなら、恐らく姉が出会ったのだから、逆に動くはず。
でも、そうじゃない。
そんな中途半端な、ことはーーしてくれない。
なら。
「なにか、納得、できないんだろうな」
ただ。
自分がーー
「納得、したい」
ただ、そのためだけに。
「よし、行こ。応援してね、松風」
空に握りこぶしを作って。
姉に見つからないうちに、走り出した。
ご案内:「大時計塔」から伊都波 悠薇さんが去りました。