2024/06/19 のログ
ご案内:「大時計塔」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 >  
さぁっと、風が凪ぐ。

今は、この心地よさが、唯一の、救いだ。

「…………うん」

やはり、『それくらいしか』ない。
決意。

自分が、やるなら、そのくらいは、覚悟、しなければならない。

「対価、か」

嫌な言葉だ。恐らく、今、姉が嫌う単語BEST3に入っていてもおかしくはない。

でも。今回ばかりは、その言葉が相応しい。

伊都波 悠薇 >  
すべての、記録に共通するのは

『骨』

8割型。

そのくらいの確率で、関わったものたちの誰かかしらは、『骨が折られている』。

何故、というのは、いまはいらない。

今ではなく、それはその来るべきときに聞けばいい。

今わかればいいのは、『骨を折ること』に価値があるということだけ。

「それなら…………」

思考する思考する。

そのときを、思考する。


ーーけれど。

「…………出たとこ勝負、かな」

考えるのを、途中で放棄する。

自分が、果たして出会えるかはわからない。

そんな準備ができるという『思考も、実力もない』

だったら。

「賭ける」

どうして、自分はこんなに頑張っているのだろう。

知りもしないものを、知るために。

伊都波 悠薇 >  
風紀委員だから、誰かを守るため

風紀委員に属していることを理由に力試しするため

また、別の益のため。

どれか、かしらなら、理解はできるのだ。

でも、自分は?

「なんでだろ」

どうしてか、関わりたい、そう思った。

もし、『アレ』が作用しているなら、恐らく姉が出会ったのだから、逆に動くはず。

でも、そうじゃない。
そんな中途半端な、ことはーーしてくれない。

なら。

「なにか、納得、できないんだろうな」

ただ。

自分がーー

「納得、したい」

ただ、そのためだけに。

「よし、行こ。応援してね、松風」

空に握りこぶしを作って。

姉に見つからないうちに、走り出した。

ご案内:「大時計塔」から伊都波 悠薇さんが去りました。