2024/10/03 のログ
ご案内:「大時計塔」に角鹿建悟さんが現れました。
角鹿建悟 > 「―――…よし、こんなものか…。」

大時計の頂上で。工具箱型の魔導具から幾つかの工具を用いて作業をしていた青年。
それも一段落したのか、一息零しながら額の汗を拭う。相当に集中していたせいだろう。

生活委員会の業務の一環として、大時計塔の定期的な補修やメンテナンス。
青年以外にも作業をしていた者が何人か居たが、今は全員先に帰宅して彼のみが残っていた。

「――後は、報告書を纏めて提出…。」

一瞬、立ち眩みがして体がぐらっと傾いだが持ち直す。そのまま、数秒じっとしてから深く吐息。
ゆっくりと、工具箱を手に取りつつ安全な場所まで降りてから座り込んだ。

(…思ったより疲労が溜まってるのか?…以前より仕事量は抑えてる筈なんだが…。)

角鹿建悟 > どうやら報告書の提出はちょっと遅れそうだ…まぁ、仕方ないだろう。
流石の青年でも、ここで無理をしても階段を転げ落ちる羽目になる事は予想できた。

「……水分・塩分の補給はしていたし…原因が分からないな…。」

工具箱を椅子代わりにして座り込みつつ。今立ち上がるとまた立ち眩みしそうな気がする。
思わぬ足止めを喰らってしまったが、まぁ休憩みたいなものと思う事にする…仕事はもう終わったが。

「……何もしていないと落ち着かないんだけどな…。」

以前より仕事の量は抑えるようにしているし、体の事も多少は気遣うようになったつもり。
それはそれとして、こういう”何もしない時間”がどうにも未だに苦手意識がある…我ながら難儀だとは少し思う。

角鹿建悟 > せめて、創作のアイデアを何か考えるか…と、考え事に没頭しようとしたら、今度は頭痛がしてきた。

「……本格的に調子が悪いな。」

こめかみを軽く押さえながら溜息。疲労が蓄積しているのか、異能の反動か、あるいは別の理由か。
あまりここでダラダラしている訳にも行かないが、無理して動いて悪化したら元も子もない。

仕方ないので、懐を探って何やら黄色い錠剤の小瓶を取り出す。中身を数錠掌に落としてから、水も無しにそのまま口に放り込んで飲み下す。

別に怪しい薬ではない。即席の栄養剤みたいなものだ…後で副作用で地獄を見るが、取り敢えず今を凌げれば問題ない。

角鹿建悟 > 「……あんまりこれに頼りたくは無いが。」

反動での地獄を何度か経験しているので、若干渋い顔になるが一時的に体の調子が持ち直された。
今のうちに引き上げて報告と…副作用に備えて安静にするべきだろう。

ゆっくりと立ち上がり、軽く調子を確認してから工具箱を拾い上げて階段を下りる。
立ち眩みも疲労感も頭痛も今だけは収まっている…相変わらず即席効果だ。
とはいえ、副作用がきっちりあるので”その場しのぎ”目的の薬だが。

ともあれ、そのまま真っすぐ帰投して報告書を書き上げてから寮に戻るのだろう。

ご案内:「大時計塔」から角鹿建悟さんが去りました。