2026/02/24 のログ
ご案内:「常世博物館」に御雷 天華さんが現れました。
■御雷 天華 >
博物館の東館を、一人の少女が歩いていた。
縦ニットのワンピースに、黒タイツ。
茶色がかったロングヘアが、館内の空調でかすかに揺れる。
「一度は来て損はないとは思ってましたが……。
なるほど、確かにこれはココでしか見れない展示ですね」
展示されている標本や歴史資料を一瞥しながら少女は唸る。
なにせ、ここに展示されているのは魔術や異能……即ち、神秘に纏わるものばかり。
本土の博物館では、まずお目にかかれないものばかりである。
……まあ、展示物の幾つが本物であるかはさておいて、だが。
■御雷 天華 >
「しかし、これらの物品管理はどうやっているのやら……。
恐らく表に出ているモノはごく一部なのでしょうし」
そう呟きながら少女は展示物を一つ一つ見ていく。
展示されているのは、薬品や鉱石から日用品に至るまで多岐に渡る。
特に彼女の目を惹いたのは、様々な剣や銃などの武器であった。
妖刀やら、異能で強化されたものやら、あるいは魔術的アーティファクだったりと。
そんな曰く付きの品を、興味深げに少女は一つ一つ眺めていく。
ご案内:「常世博物館」に緋月さんが現れました。
■緋月 >
博物館の中を、小さく乾いた足音を立てて歩く人影がひとつ。
暗い赤色の外套を揺らし、手には中身の入った刀袋を提げた、書生服姿の少女である。
服装や顔立ちは和風・純日本人だが、白に近いライトグレーのポニーテールと、血のように紅い瞳が
その分やけに浮いた印象を与える。
「何だか、此処に来るのも久しぶりですね。
まあ、色々忙しかったですし…仕方ないといえば仕方ないですが。」
そんな事を独りごちながら、軽くブーツの足音を立てて館内を往く。
東館の展示物は横目に軽く眺めるだけで、まるで行き先が決まっているかのようにその歩みには迷いがない。
向かう先は――中央館のようだが。
■御雷 天華 >
展示物を眺めながらゆっくりと歩を進めれば、他の来場客も目に入る。
その中でも一際、少女の眼を引いたのは赤の外套を纏い、刀袋を掲げた人影。
古風というのそうであるが、何よりその容姿が目を惹く。
紅の瞳に、銀髪と言えるその髪は、神々しさや妖艶さを何処となく感じさせるもの。
「……ふむ」
とはいえ、それを呼び止めたりするような少女ではない。
少しばかり視線で一瞬追って、一瞥する程度。
何事もなかったかのように、少女は展示物へと視線を移すことになるのだが……。
■緋月 >
「…相変わらずですね、あなたは。偶にはいいじゃないですか、顔出しの一つや二つ。」
周りに気付かれない程度に、小さく独りごちる。
まるで、誰かに語り掛けるように。
その刹那。
縦ニットのワンピースの少女ならば、感じ取る事が出来るかも知れない。
ごく小さな、然し確かな「神性」…の欠片、のような気配。
その元は、間違いなく歩み去っていった外套に書生服姿の少女。
書生服姿の少女は相変わらず、躊躇う事もなく中央館への道を歩んでいる。
然程急いでいる訳でもなさそうなので、後を尾けるのは難しくはなさそうだが――さて。
■御雷 天華 >
独り言、なのであろうか。
その声に僅かに視線を戻した先の少女の傍には誰も居ない。
かといって携帯端末を手にしている様子も見られない。
「(……交霊術師、或いは魔器使いというのも考えられますが)」
語りかけるようなその言葉に、微かに感じる神性。
其処から少女は、その書生服の彼女をそのように推測を立てる。
歩み進める姿を見れば、その行先は中央館。
記憶が確かならば地球に関する展示……即ち一般的な展示がされている館の筈。
「(少しばかり気にはなりますが……さて)」
とはいえ……まだそれは気配を感じ取っただけに過ぎず、気にかかる言葉が聞こえたのみ。
見覚えがない相手である事からして、この島に自らより先に来ていた者ではあろうが。
さりとて、"それだけ"で後を付ける程の不審さがあるでもなし。
「(博物館でなければ、挨拶くらいはするのですけど)」
■緋月 >
そんな合間にも、書生服姿の少女は中央館方向へとゆっくり足を進めていく。
順路から、行き先は――「古代エジプト文化遺物展示エリア」であろうか。
服装から見て、随分と合わなそうな展示エリアであるが、勉強か、あるいは趣味なのか。
その姿を目で追えば――
その方向に、「気配」があるのが、分かるかも知れない。
ひどく小さく、力も感じられないが、確かに、今しがた感じたものによく似たような神性を思わせる気配。
数は――7、いや、8はあるか。
どこか、「死」を思わせる、神の気配。
まるで書生服姿の少女が近づいた事に気が付いたように、ほんの僅かに、気配が強まった雰囲気。
■御雷 天華 >
まだ東館に居る少女だが、それでも行先くらいは眼で追える距離。
少女は「古代エジプト文化遺物展示エリア」の文字を見て、僅かながらに眉を顰める。
「(……雰囲気は、どちらかと言えば"こちら"寄りでしたけど)」
とはいえ、単に博物館に見物に来ているなら特段おかしなことではない。
単に目的地はそのエリアより先にある、という可能性だってある。
「(と、あんまりジロジロ見るのも失礼──)」
故に視線で追うのをやめて、展示物の見物に戻ろうとしたその時。
「──これは」
思わず、小さくも声が漏れる。
死に近しい神性の気配。それも一つや二つではない。
それがエジプト神話に連なる者であるなら納得は行く数ではある。
だが、それ以上に気にかかるのは、その気配が強まったこと。
まるで、視線の先の少女に共鳴したかのように。
■中央館方面 > 確かめる為に少女の後を追うのならば、相手はまるで警戒などしていない雰囲気である。
気取られずについていくのは難しくはないだろう。
後を追って中央館方面に向かえば、様々な古代エジプトの遺物や美術品、あるいは
そのレプリカが展示されており、多様なジャンル分けが為されている。
その中を、やはり少女は迷いもなく歩み続ける。
向かっている先は――宗教に関連するコーナーだ。
■御雷 天華 >
興味を惹かれないかと言えば、嘘になる。
単に神性に反応したならば、水神の転生体たる己が通る事でも反応した筈。
仮にそうでなかったのならそれは──即ち、あの少女の特性だ。
「……時間はまだありますし、確認くらいはしておきますか」
誰にでもなくそう零し、少女は歩を進める。
古代エジプト文化遺物展示エリアにまで堂々と。
単に展示を見に来た来客として紛れるように。
■緋月 >
やはり書生服姿の少女の足取りは真っ直ぐである。
時折視線を展示物に向けてはいるが、それも敢えて形容すれば景色を眺めて回るような雰囲気だ。
やがて、その足取りの行く先が判明する。
宗教関係の展示コーナーの、更に一角。
特別に設けられたような展示エリア。
案内表記には『冥界が信じられていた文明における、聖遺物の展示』と記されている。
「――っと、お久しぶりですね、お邪魔します。」
先行く少女が、小さくそう声を出しながら、問題のコーナーへ踏み込む。
同時に、距離がより近まった為か。
はっきりと、気配が感じられるだろう。
全部で8つ――否、9つ。
最後のひとつの出所は、確実に、踏み込んだ少女自身からである。
■御雷 天華 >
合わせて九つ、その気配に密やかに目を細める。
その場に展示されているのは聖遺物。
神性が宿り、その分霊や端末が残滓を残していてもおかしくの無い遺物。
それだけならば『なるほど、そういうこともあろう』と納得する。
即ち、神霊がその聖遺物に宿っているのだろうと。
だが、その出所の一つが少女自身であるとなれば、話はまた変わる。
「(私と同じ……?エジプト、それも九つとなればかの九柱ですが……)」
真っ先に思い当たる可能性は、己と同じ転生体。
或いはそれに準じた存在や、所縁のある存在という辺りだろう。
それもここで反応があるのならば、それに類する神霊か、と。
幸いにも、それは天華にとっては馴染みのある話。
この島にも同類が居たとなれば、それは少しの驚きはある話には違いない。
……とはいえ、だ。
それは余計に、さてどうしたものかと頭を悩ませることになる。