学園を運営する重要な組織である「委員会」の本部などが立ち並ぶ一画。国家における官庁街に相当する。
基本的に各種委員会の事務などが行われる場所のため、歓楽的なことを求めるには向いていない場所である。
とはいえ、委員向けの飲食系部活もいくつか存在している。
ごく最近、委員会総合庁舎が竣工し、委員会の出張オフィスや窓口が置かれ、委員会間の連携や交流の促進が測られている。
※委員会本部庁舎の会議室などの個別の部屋を表現したいといった場合は、ロールプレイの中でわかるように表現する、あるいは自由記入を使うなど各自ご対応ください。
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Time:08:20:43 更新
ご案内:「委員会街 公安委員会庁舎」から『昼行燈』さんが去りました。
■『昼行燈』 >
『平均点をもう少し上げなさい』
と、とても学生らしい悩みの種が短く書かれているのであった。
■『昼行燈』 >
そんな彼――もとい彼らに、プリント用紙が配られた。上映会中で見るには明るさに欠けるので終わってから、ということらしい。
それがこの場の全員か、別個かは読んでみないとわからないが――貼られた付箋はどう考えても自分宛て。
「…………うへぇ」
■『昼行燈』 >
プロジェクターが『無』を映し出す。委員会からの議題は以上、あとは委員会員による報告タイムである。
そこには確証の報告、人手の追加希望、はたまた愚痴から請願まで……言ってしまえばフリートークの時間となった。
『昼行燈』――先生手紙はふと考える。落第街で偶発的に起きている家屋の爆破事案。今のところ魔術の残滓もなければ被害者も出ていないそれを言うかどうか。……いや、いいか。
肩の荷は随分と落ちた……と、この一年で思う。血の気の多さと治安の悪さは、この島の特色だ。本土では大事でも、この島では日常の彩に過ぎない――人命が懸かっているのならば、その限りではないが。
■『昼行燈』 >
……実のところ、夏休みに入ってからというもの、公安の表立った出番は少ない。たいていのいざこざは、風紀委員がやってくれるからだ。夏だというのもあるが、はっちゃけたタイプの島民さんを取り締まるのは彼らのお仕事。バッティングもなくはないが、基本的に素性を隠しているのがこちら側なので、何かあっても正義感に駆られて現行犯逮捕、というノリでやってるメンバーは少ないのではないか、というのがコードネーム『昼行燈の所感である。
代わりと言っては何だが、もっと地味で、そのくせ忍耐が必要で、得られる成果が少ない事案を取り扱ってると言ってもいい。
「落第街で流行りつつある『飴玉』はもう少し調査が必要っすねェ。売り手と買い手がバラバラすぎて」
このような。
それと――最も忙しいのは表向きの仕事だ。各種免許・資格・パーソナルデータの更新業務……学生の長期休暇は事務仕事の増大を示している。
かく言う彼はその仕事を――担当人物を除いてのらりくらりとかわし続けているので、データと睨めっこする同僚にはお疲れ様の気持ちで一杯である。
■『昼行燈』 >
背後のプロジェクターから投影されるのは映画の代わりに、退屈きわまるデータの数々だ。いや、詳細を見れば刺激的なのだが、如何せん娯楽とは縁遠い。
青年のほかに気配がいくつか、疎らに同じような熱意の無さを持って、上映会を眺めている――そんな彼らのことを、彼らと同じ程度にしか、彼も知らない。
……『紅い』と形容される女性が映ったのを見て、青年は手を挙げた。
「あー。マル対のその子、マークのみで良いってお達しが。一応ですけど『解決』扱いでいいと思います」
シンと静まり返る中、肯定とも否定とも取れない間があって、次の情報が映し出された。
■『昼行燈』 >
一見すると視聴覚室。つまりは多目的を用途としているクセに個性がない部屋。プレゼン用のスクリーンが、学園教室の黒板代わりに陣取っていて、ソレを眺めるように段々畑のように椅子と机が並んでいる。
――公安委員会庁舎の一室。言ってしまえばそうなのだが、少し小洒落た言い方をするならば……暗室となったそこは、客入りの乏しい映画館の小スケールと言ったところ。
その特等席に、青年の姿があった。
ご案内:「委員会街 公安委員会庁舎」に『昼行燈』さんが現れました。
ご案内:「委員会街 鉄道委員会庁舎」からネームレスさんが去りました。
■ネームレス >
「構わないよ。こっちこそ、楽しいランチをありがとう!」
用事は済んだ。まだ、腹八分め。
――この件に関わる人間のサポート。それは、いつか妖精のような女性に依頼された仕事。
鶴博波都には知る権利があり、知らない自由がある。
だが、そこに何かがあることは示すのは、確かに――彼女が言う通り、意地が悪いのかも。
困難なほうに引きずり込んでいく。渦のよう。
「考えてみる……」
らしくない。
彼女の言葉を復唱して、そう思った。悪くない。
誰でもいいわけではない。興味と期待がある。
とどのつまりは、自分に何をくれるのか、だけれど。
「――……」
少しお腹をさする。
フルサイズ一本。野菜たっぷり。具も申し分ない。美味しかった。
……………。
「なんか買ってってやるか。話だけだと羨みそうだし……」
フルサイズで。ハーフサイズを分け合おう。
自分が食べたいのが目的なのは言うまでもない。まだ満たされきっていないから。
ご案内:「委員会街 鉄道委員会庁舎」から鶴博 波都さんが去りました。
■鶴博 波都 >
「うーん、『特別』……。
……『特別』って、家族か恋人に使うものだと思ってました。
特別の形にも、たぶん色々あるんですね。」
そうでないと、社会が回らないから。
そもそも……それですら『特別』なのだろうか、とも思う。
「哲学みたいな話です。あるいは……」
科学なのだろうか?
過去は不可分のものだったと聞くものの、いまいちよくわからない。
定義の話と、属性の話でまた変わってくる気がする。
「……あんまり得意じゃないですけれど、少し考えてみますね。
でも……定義だけの話なら、そんなに悩まない気がします。」
0と1、陰と陽。
そういう区分であるなら、多分こんなには考えていなかったと思う。
「あっ、もうこんな時間……。
そうですね。連絡先を交換したら、私も行かないと。」
腹芸は得意ではないが、意図は読み取れる。
そして──どっちにしても時間は大丈夫じゃない気がする。
自然体で受け答えつつ、連絡先を交換する。
「じゃあ、私はこれで。どたばたしちゃってすみません。」
残りを平らげて席を立ち、少し駆け足で場を立ち去る。
■ネームレス >
「……あれ、口説かれてると思った?」
きょとん、と一瞬、面食らってから。
得心したように笑って、そう問うた。違うらしい。
「不特定多数と扱われたくない、ってコト。
多くの"誰か"でなく、特別に想われたい。
そのうえでキミになにか落ち度があるワケでもない。
ボクの頑張りが足りてない、ってハナシ」
波都という個人にとって、"誰か"以上ではない。
――という現状に対しての、"不満"だった。
楽しそうにしている。やりがいを感じているように。
「肉も野菜も好きだケド、港町の生まれだからかな。
どれがっていわれるとボクは海鮮が好きかも」
視線を向ける。キミは?とは訊かない。
「餓えているから、満たされるんだ」
因果関係の問題。
空白に何かが注がれるから生まれる感触。
「自分が何に餓えているか」
窓の外に視線をむけながら、アップルジュースを一口。
家でも搾ってもいいかも――なんて思わせてくれる味だ。
「それは、他人が教えてくれるコトじゃない。
気づかないまま、一生を終えてく人たちのほうが、
きっと多いんじゃないかなあ……とも、思うケド」
飽食の時代だ。大変容が起こっても。
食べるに困る者は、少数派だ。
「どうせなら、知った上で選んでほしいと思うかな」
視線を向けた。
感謝を述べて終わった筈の関係。
――が、続くのなら、それに纏わる感情は、こちらからは"興味"となる。
「――……ん、」
不意に学生手帳を取り出した。
「話してもいいケド……時間、大丈夫?」
いつも忙しそうにしている彼女だ。
食事休憩が終われば、すぐに発つスケジューリングをしていそう。
――……建前だった。その前に、視線を一瞬、周囲にすべらせた。
ここでは話せない/話したくない。そういう事情。
「こんどプライベートで逢おうよ。そのときいろいろ話そ?
もう、おおっぴらに連絡先は交換できるようになったからさ」
どうする?そう言いたげに、首を傾ぐ。
ほんのワンタッチで、データ上は繋がれる、そんな時代である。
■鶴博 波都 >
「うーん……もっと良い人が居ると思います。」
冗談交じりの口説き文句。
そう判断すればやんわりとあしらう。
「海産物も美味しいですね……。
でも……満たされる、と言うのはやっぱりまだよく分からないです。」
飢える。
彼女にとって、あまり縁のなかった感覚。
かつては常に満たされるよう注がれていたのだろうし、
今だって飢えることはないし、欲するものも浮かばない。
空腹を感じれば食事を取るし、眠い時は睡眠を取る。
それらが取れなければ……きっとそれまで。
「テイクアウトはともかく……
えっと……あの事故、まだ何かあったんですか?
無事に解決した話しか聞いていませんでしたけれど……。」
彼が個人的に調査に行った。と言う段階で疑問符が付く。
ただの事故ではなかったのだろうか?
疎い彼女でも強い違和感を抱かざるを得なかった。
彼が欲するものがあるようにも思えない。
■ネームレス >
「キミにとって、そんな"誰か"であるコトが、すこし不満」
ありがとう、と告げて、こちらのシュリンプサンドも交換。
その際にはそう告げた。"不満"――……満たされない。
「キミは満たされるのかな。
自分の行動で、誰かの役に立つコトで」
満たされる。満ちる。
その根源には何があろう。といえば。
かつて口にした、餓える、というワード。
「――んー、美味しい。
もう来れないのが悔やまれるな……たまにキミにテイクアウトしてもらおうかな」
空腹が、食事の悦びを喚ぶように。
「汚染物質の流出で、転移荒野の一角が大変なコトになってたろ?
あのすこーしあとに、ボクが個人的に雇った護衛と調査に行ったんだよ。
そのときちょっと鉄道委員会が敷いた結界に干渉しちゃって……
最初はいろいろ訊かれたんだケド、今回は学会員として、会議にお呼ばれ。
まあ、結界術の専門家である先達のオマケだケドな、ボクは」
その御方は今も残って個別に話を詰めていらっしゃるようだ。
――。 奇妙なのは、そっちではなくて。
調査に参加した動機が不透明。
報酬が約束された危険任務だが、金銭に餓えている身ではないが。