2024/06/03 のログ
桜 緋彩 >  
「――おっと、もうこんな時間でしたか」

気が付けばだいぶ日が傾いていた。
書類が挟まったバインダーを閉じ、立ち上がる。
すっかり冷めたコーヒーを飲み干し、空き缶をゴミ箱へ。
名簿を返して帰るとしよう――

ご案内:「委員会街」から桜 緋彩さんが去りました。
ご案内:「委員会街」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 「…とこコレ、ねぇ」

風紀委員会本庁。
学園都市の治安を守護する風紀委員達の本拠地でもある建造物の一角。
即ち、会議室より少し先に設置されている休憩コーナーにて、金髪紅眼の少年は紙コップ片手に一息。

「警備計画を立てるのは良いにしても…あまり過剰な戦力を置くと、一般生徒を怯えさせてしまうからな。特に私の部下なぞ…」

元違反部活性を集めて構成されている『特務広報部』
とどのつまりは人相の悪い連中ばかり取り揃えた部隊だが、そんな部下達が華やかな祭事の警備を……。

「…ぞっとしないな。辞退しておくか」

百歩譲っても人を出せと言われたら自分がシフトの合間に見て回るくらいだ。
それでも大分高圧的になりはしないか、と心配ではあるのだが。

「…まあ、流石に3年生にもなって全く顔を出さぬと言うのもな」

平和な祭典が嫌いと言う訳でも無いのだ。
アイスココアで満たされた紙コップで喉を潤しながら、先程の会議で大まかに示された警備計画についてざっと目を通しておこうか。

神代理央 >  
「…兎に角、仕事があるのは良い事だ。それが不向きな事であってもな」

塵箱に紙コップを放り投げ、資料を映し出していたタブレットを手に抱え直す。
警備計画は…まあ、立案を手伝うくらいはしなければならないし。

「しかし…偶にはこういう華やかなイベントも良いものだな。
普段殺したり殺されたりするばかりでは…」

くぁ、と小さく欠伸を一つ。

「皆、心が貧しくなってしまうからな」

ご案内:「委員会街」から神代理央さんが去りました。